2016巨人キャンプレポート(紅白戦)2月12日

2016巨人キャンプレポート(紅白戦)2月12日

今日の宮崎は午前中から天気が不安定で、正午から行われる予定だった紅白戦は11時半開始で前倒しとなった。
尚、G+のキャンプ中継は始まった正午では、既にゲームが進んでいて2回裏途中からの放送となった。

白組・先発オーダー
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先発投手は桜井俊貴
尚、オーダーの中にDHを2名入れて、10人で打線を組んだ変則形式をとっている。

紅組・先発オーダー
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先発投手はマシソン
同じく、こちらもDHを2名入れた変則形式をとっている。

【白組・野手雑感】

①立岡宗一郎 4打数1安打 1盗塁
彼らしいバッティング内容だったが、結果は出なかった。

②重信慎之介 4打数3安打
実戦向きの選手である事を証明していた。
練習では非力さが目立っていたが、この日のバッティングは相手のボールを上手く利用したり、相手のボールを上手く合わせたり、その高い対応力は評価したい。

③亀井善行 4打数1安打(二塁打1) 打点1
結果は1安打だったが、バッティングの内容は上々と見る。
今日出場した左打者では内容は1番だった。

④村田修一 4打数2安打 守備でエラー1
最終打席で綺麗にセンター前に弾き返したが、その前の3打席は内容的に乏しかった。
ベテランなので結果云々は問わないが、バッティングの形が去年の悪い形と酷似しているのが気になる。

⑤クルーズ 4打数2安打 打点1 守備でエラー1
右に左にヒットを放ち、なかなか懐の広いバッティングを披露していた。
やはり今日の内容を見る限り、左投手の入ってくるボールには強さを感じる。

⑥中井大介 3打数1安打1四球
今キャンプでのフリーバッティングを見て状態の良さ感じていたが、この試合でも内容は良かった。
この試合に出場した右打者の中では1番だった。

⑦吉川大幾 3打数1安打(二塁打1)1四球 打点2 盗塁1
攻走守でしぶとい姿を発揮し、その中でチャンスの場面ではタイムリーを放った。
去年よりもチームの雰囲気に慣れて、今キャンプではハツラツとした姿が目立っている。

⑧小林誠司 4打数1安打
内角寄りの直球に対して差し込まれているケースが多かった。
個人的には期待してる選手の一人なので、何としてでも結果を残してもらいたい。

⑨和田恋 3打数1安打
遠回りに見えてしまうバットスイングで、ヒットを1本放ったが内容的には評価できない。
彼の場合は打力で勝負しないといけない選手なので、更なる成長が望まれる。

⑩堂上剛裕 3打数無安打
タイミングが全く合っていなかった。
直球には差し込まれ、変化球には泳がされてしまっていた。

【紅組・野手雑感】

①大田泰示 4打数無安打
全ての打席で狙い球がハッキリしてなかった。
「何となくスイングして、何となく見送って、何となく討ち取られる」
そんな打席が続くようではチャンスは貰えない。

②片岡治大 3打数無安打
全打席、同じ球種(真ん中から内寄りの直球)で討ち取られていた。
今キャンプで取り組んでいる「打つポイントを遅らせるバッティング」が、まだまだ完成途上という事になる。

③坂本勇人 2打数無安打1四球
彼も片岡と同じように右方向への意識が強く、直球に差し込まれていた。

④ギャレット 2打数無安打1死球
やはり実戦になると、まだまだタイミングが合っていない。
彼の場合はこれからだろう。

⑤長野久義 3打数1安打 打点1
甘いボールが多かったが打ち損じてしまっていた。
それでもチャンスの場面のセンター返しは彼らしいタイムリーだった。

⑥岡本和真 3打数無安打
内容的には悪くなかったが、結果が伴わなかった。
芯で捉えた打球でもタイミングがやや外れていたので、野手の間に打球が飛ばなかった。

⑦北篤 3打数無安打
スイングが大きい打者で長打力に魅力を感じるが、体が前に突っ込んでしまう癖があるので、芯で捉える確率は低い。

⑧鬼屋敷正人 3打数無安打
いずれの打席も直球に差し込まれてしまっていた。

⑨河野元貴 3打数無安打
カーブに全くタイミングが合わずに2三振に終わった。

⑩藤村大介 3打数1安打
相変わらずスイングした後に体が1塁側に逃げてしまう。
これでは高めの直球や外に流れる変化球への対応が難しい。
最後の打席でヒットをはなったが、このボールは内から真ん中に流れてきたカーブだった。

【白組・投手雑感】

①桜井俊貴 2回無安打無失点 2奪三振
ダイジェストでの映像だったので詳しい論評は出来ないが、直球のスピードは恐らく130キロ台後半の印象で、勝負処で使っていた変化球はチェンジアップだった。
岡本に打たれた大飛球は高めに浮いたカーブで、やはりこのボールはプロでは厳しい。

又、全体的に纏まっていたが、本番ではもう少し直球にスピード感が欲しい。
チェンジアップについては、高めに浮いたしまうとプロは対応するので注意したい。
但し、アマ時代のように低めに集められれば、このボールは間違いなくプロでも使える球種である。
これに前評判通りに145キロ程度の直球を織り混ぜる事が出来れば、先発としてそれなりの結果を残すだろう。

②今村信貴 3回無安打無失点 1死球 2奪三振
130キロ台中盤の直球と2種類のカーブを中心に組み立てていた。
直球についてもスピード表示以上の切れがあったが、今日はカーブがコーナーに良く決まっていた。
彼は緩急を使いながら打たせてとるタイプだが、その割りには制球力がまだまだ甘い。
勝負処で三振を奪う決め球は持っていないので、彼が生き残るには「一にも二にも制球力」である。

③田原誠次 2回無安打無失点 1奪三振
130キロ台前半の直球とシュート、そして抜いたカーブ(スライダー?)を織り交ぜて2回を完璧に抑えた。
去年のシーズン後半に活躍した時と比べると、直球のスピードはまだまだだが、カーブの「抜け」が良かったので打者はタイミングが合っていなかった。

④戸根千明 2回2安打1失点 1四球 1奪三振
直球のスピードは130キロ台後半が平均で最速は141キロ。
変化球はカーブとスライダーを軸に右打者にはチェンジアップも投げていた。
まず気になるのは、去年も同じようなケースが見られたが、立ち上がりに制球が乱れること。
実戦初登板という事も影響しているかもしれないが、この試合でも坂本を簡単に歩かせてしまった。

又、直球のスピードが去年を目安に考えれば、だいたい140キロ程度なので、それなら変化球の精度をもう少し磨いて欲しい。
この試合でもカウント球のカーブとスライダーが甘くなったケースが多々あった。
彼が目指しているが単純に左のワンポイントなら現状でも十分戦力にはなるが、もっと高いレベル(セットアッパー)を目指すのであれば「投げっぷりの良さ」だけではなく、制球ミスを極力減らさねばならない。

【紅組・投手雑感】

①マシソン 2回3安打無失点 1四球
先発として彼が目指す新たな投球スタイルの一端が見えた。
基本的には145キロ前後の直球を低めに集め、120キロ台後半のカーブ(スライダー?)を織り交ぜてカウントを稼ぐ。
そして追い込んでからは、三振を奪いにいく直球とスプリットなどの変化球を低めに集める。
こんなスタイルだと推察する。

しかしながら、ハッキリ言えば今日の内容では厳しいだろう。
直球を抑え気味にして制球重視で投げても、もう少しコーナーに集めなければ厳しい。
変化球のレベル自体がそんなに高い訳ではないので、スピードが落ちて威圧感が無くなった状態では打者からすれば対応する事は容易い。
今日のように145キロ前後の直球を中心に組み立てるなら、内と外にボールを投げ分ける制球力が欲しい。
又、先発として考えるなら、盗塁を簡単に2回許してしまう「隙」も無くさねばならない。

②田口麗斗 3回2安打無失点 2奪三振
上々の内容だった。
全体的にややボールが浮いていたが、130キロ台中盤の直球は切れていたし、スライダーは打者の手元で変化していた。

現状ではライバルの今村と比べると、変化球の質と直球の切れで田口に軍配が上がる。
これらにプラスして課題のチェンジアップの精度が増してくれば、先発として計算できる投手になるし、ブレイクへの最後の課題は、心身両面の「投げるスタミナ」を向上させる事だけになる。

③中川皓太 2回5安打4失点 1四球1奪三振
130キロ台中盤の直球と、大きく曲がるカーブとシュート・チェンジアップが持ち球のようだ。
この日の投球は、最初のイニングは腕が振れて低めに切れのあるボールを集めていたが、2イニング目の先頭打者にヒットを許すと、一転して腕が振れなくなりボールの切れと制球が落ちていた。

打者の立場で見ると、カーブを頭から消せば、他の球種では殆どスピードの差が無いので、対応しやすい。
つまり、1塁にそこそこ脚力がある走者を置いたケースでは、足を警戒して緩いカーブが減って投球の緩急が無くなり、打者には狙い球が絞り易くなる「キッカケ」を与えてしまう。
同じ事は今村にも言えるので、両投手共に課題を克服する一つの手だてとしては、スライダーやチェンジアップの精度を磨くことが必要になってくる。

④宮國椋丞 2回3安打無失点
130キロ台後半の直球を中心に、スライダー・フォーク・カーブを織り交ぜていた。
特に打者の手元で微妙に動く直球は打者には有効だった。
又、全体的に変化球も低めに集まっていたので安心感はあった。
但し、高めに浮いた直球は威力が半減し、簡単にヒットゾーンに運ばれてしまうので、現状のスピードと威力では、低めにボールを集める意識を徹底させる必要がある。

今日のピッチングを見る限り、タイプ的には先発向きだと感じるが、チーム事情を考えると、仮にマシソンの代わりとして白羽の矢を立てるなら、彼しか見当たらない。

但し、セットアッパーとしては、もう少し直球のスピードが欲しいところだが、それを追求すると彼の長所である「打者の手元で微妙に動く直球」が消えてしまうかもしれない。
ここは正直言って悩ましい。
一方で、かなりフォームのバラツキが無くなり、リリースポイントも安定してきたので、スライダーやフォークの精度が上がっている。
技術的にはセットアッパーとしてブレイクする可能性も十分にあると見てるが、残る課題は前回の記事でも書いたようにメンタル面だけになる。

【試合結果・総評】
試合は4対1で白組の勝利となった。

両軍の打撃陣については、多くの打者が同じ討ち取られ方をしている印象が強い。
特に殆どの右打者に共通しているのは、中から内よりの直球(右投手ならショート・左投手ならカット気味)に差し込まれてセカンドゴロという場面が多かった。

ここ数年のシーズンでは同じような傾向が続いているが、個人的に気になるのは「打席に立つ前に狙い球をしっかり絞っているのか?」
これについては大いに疑問が残る。
「初球はどういうボールを狙うのか?」
「有利なカウントではどういうスイングをするのか?」
上記のようにボールを強く叩ける状況でも、フルスイングしない打者が多い。

考えられる原因としては。。。
「首脳陣がフルスイングする事を望んでいないのか?」
「兎に角、カウントが有利な状況でも出塁する優先なのか?」
「そもそもフルスイング出来ないのか?」
どれが原因なのかは分からないが、見ている側の立場からすれば歯痒くて仕方がない。
特に村田、大田、片岡、坂本、長野など、一発長打が望める右打者のバッティングには寂しさだけが残る。
「まだまだ調整中である」という事を考慮すれば仕方がないが、シーズンでも同じ姿を見せられると失望感に包まれるだろう。

最後に、紅白戦の前に菅野がフリーバッティングに登板した。
制球の面では万全という感じではないが、直球系とスライダーのキレは抜群だった。
この映像は紅白戦の後に流れたので、エースのボールを見せられると、紅白戦に登板した投手が物足りなく思えてしまう。
そんな印象を受けてしまうくらいボールは切れていた。

以上 敬称略

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