読売ジャイアンツの宮崎春季キャンプは昨日の休みを経て、今日から第2クールが始まった。
この日は風が強く、体感温度は非常に低かったようである。
読売ジャイアンツ 宮崎キャンプ
【天候】 曇り 9℃(午後1時) 最大瞬間風速12m
【投内連携雑感】
今年からルール変更されるホームベース上でのクロスプレーについて、審判団からのレクチャーがあった。
ルール変更の主なポイント
①捕手(又はカバーに入った野手)は、走者の走路を妨げる位置(ホームベースの3塁側)に立ってはならない
②膝を落として走者のホームベースへの侵入を防ぐ行為の禁止
③走者による意図的な体当たりの禁止
審判からレクチャーを受ける井端コーチと鬼屋敷
今までならキャッチャーは間違いなくブロックしていたが、下の写真のようにベースを開けてタッチしていかねばならない。
ルール変更で問題になってくるのが、バックホームへの送球が3塁側に逸れた場合。
この際は今までならキャッチャーは左足を3塁側に踏み込んで捕球しようとしていたが、新ルールでは基本的には許されていない。
よって走者の進行を妨げない事を意識しながら捕球体勢をとらねばならない。
但し、公式戦になると当然ながらプレーへの執着心が増していくので、ボールが逸れてしまった場合、流れの中で無意識に左足をホームベース上に置いて、走者と動きが重なってしまうケースも出てくる。
この場合に審判がどのように判定を下すか?
「守備妨害とするのか?」
「アウトの判定を下すのか?」
今日の映像を見る限り、現場の選手・コーチは戸惑いを隠せないでいる。
この辺りは今後のオープン戦でチェックしていきたい。
尚、このルール変更による様々な影響については、別の機会で記事にしたい。
そして、投内連携に参加しなかった投手たちは、室内球場でバッティング練習を行っていた。
ここ数年の巨人投手陣の打撃力は、杉内を除いて目を覆うような状態だったので、バントの成功率向上を含めて、チームの得点力向上には欠かせない要素になる。
【フリーバッティング雑感】
★重信慎之介(vs土田瑞起)
最初は土田は8~9割の力の直球に対して、インパクトの瞬間で差し込まれる場面が多かったが、徐々にタイミングを修正しライナー性の打球を飛ばしていた。
小柄だが体全体を使ってしっかりスイングしてるので、意外に打球は飛んでいく。
★立岡宗一郎(vs土田瑞起)
去年の後半戦で周囲を唸らせたバットコントロールは健在。
このフリーバッティングでもストライクゾーンに来たボールはキッチリ捉えていた。
★岡本和真(vs公文克彦 )
中井とは違って逆方向への意識が強かったとはいえ、公文の直球に対して差し込まれているケースが多かった。
相変わらずハンドリングは非凡なものを感じるが、スイングに切れを感じない。
もっともっと振り込みが必要だと感じた。
★中井大介(vs公文克彦)
直球に対して前で捉える意識が強かった。
岡本よりも打球の質は良かったが、これで変化球を交えられるとどうなるのか?
元々、直球には強い打者なので、実戦形式のバッティングを見て評価したい。
☆土田瑞起・公文克彦
両投手ともにボールが高めに浮いて制球が定まっていなかった。
又、どちらも直球オンリーだったが、ボールの威力と打者の手元での切れは公文に分があった。
【ブルペン雑感】
☆高木勇人
ルーキーとして去年前半は大活躍だったが、後半は失速してしまった。
但し、1年間ローテーションを守った事は評価しないといけないし、この経験は大きいだろう。
去年後半のピッチングは、トップで肘の位置が下がって投げていたので、直球が抜け気味になったり、フォークが全く落ちなくなっていた。
又、スライダーも打者の手元よりも前の段階で大きく変化してしまったので、打者からは判別しやすいボールになっていた。
ただ、この日のピッチング練習では、その辺りを意識的に修正しているように感じた。
☆山口鉄也
フォームに躍動感があり間違いなくここ数年では一番状態が良い。
技術的には、元々立ち投げに見えるフォームだが、この日のピッチングを見ると、左足でしっかり溜めをつくってから、右足の踏み込みが大きくなっているように感じた。
一連の流れが非常にスムースで、ピッチングフォームが大きくなり、そして「間」も感じる。
☆宮國椋丞
ゆったりした構えてからリリースの瞬間に腕を思いきり振るピッチングフォームが印象的だった。
打者の立場からすると、こういうフォームはタイミングを合わせづらい。
☆戸根千明
相変わらずキャンプ序盤からダイナミックなフォームを見せている。
このキャンプからは大学時代に投げていたシュートも練習しているようである。
以上 敬称略
P.S
そろそろ書くネタが無くなってきたので、早く実戦が始まって欲しい。。。。