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2016セリーグ新戦力分析 (広島東洋カープ編)

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2016年セリーグ新戦力分析は昨日までに下記の3チームは終えている。


・東京ヤクルトスワローズ編


・横浜DeNAベイスターズ編


・中日ドラゴンズ編

 

そして今回は広島東洋カープの新戦力をチェックしていく。

 

広島東洋カープ

☆岡田明丈
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2月21日の対巨人戦、3月10日のヤクルト戦をテレビ観戦して分析。

ゆったりしたフォームから投げ下ろす直球を中心に、カーブ・スライダー・カットボール・フォーク・チェンジアップ等の多彩な変化球を織り交ぜていた。
直球のスピードは平均で140キロ中盤、最速では150キロを越える。
変化球については、打者が最も厄介なボールはブレーキの効いたカーブだと思う。
一方でフォークボールについては、「自信を持ってる球種」と本人が語っているるようだが、巨人戦では精度が低かった(ヤクルト戦では投げていない)
巨人戦ではこのボールを投げるときに、腕の振りがやや鈍くなる傾向を感じたので、仮にリリーフとして使うなら修正せねばならない。

去年の弊ブログのドラフト特集で、筆者は「大学生投手では彼がNO1投手」と評価したが、この試合の投球を見て、その評価が間違っていなかったと改めて思った。

前段で触れたように、まだ課題は残っているが、直球の質と力感は間違いなくプロで通用するので、今後の成長次第ではセリーグ新人王の最有力候補と見ている。

大瀬良が故障する前は、彼をリリーフで使う構想もあったようだが、個人的には先発の方が向いていると思う。

素晴らしい直球と鋭いカーブに加えて、多彩な変化球を操るピッチングは、先発として起用した方が持ち味を存分に発揮するだろう。
決してリリーフでは駄目という訳ではないが、まだまだ伸びシロを感じるので、ルーキーイヤーでの登板過多は避けた方が良い。

 

☆横山弘樹
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3月10日の対ヤクルト戦をテレビ観戦して分析。

直球と多彩な変化球を持つオーソドックスな投手。
直球のスピードは平均で140キロ前後、最速は140キロ中盤。
変化球はスライダー・フォーク・チェンジアップ・カーブを投げる。
どちらかというと直球を見せ球に使って、落ちるボールとスライダーを低めに集めてゴロを打たせるタイプだと思う。

この試合を見て感じたのは、まだまだフォームが固まっていない印象が強く、時折左肩の開きが速くなり、ボールが抜け気味で真ん中に集まっている。
特にセットポジションでその傾向が強い。
彼はドラ1岡田のような直球で押せる球威は無いので、変化球が高めに集まると一気にピッチングが苦しくなる。

しかし、変化球が低めに決まるケースが増えてくると、打者は狙い球が絞りにくくなるので、討ち取るチャンスは大きく広がる。

 

☆仲尾次オスカル
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2月21日の対巨人戦、3月8日の対オリックス戦、3月12日の対DeNA戦をテレビ観戦して分析

直球を中心にスライダーとチェンジアップを操る日系ブラジル人左腕投手。

直球のスピードは130キロ台後半から140キロ台中盤。
全体的に纏まってる印象で四球で崩れるタイプではない。

変化球に関してはスライダーは抜けて高めに集まるケースが多いが、チェンジアップは低めに集まり右打者に対して有効なボールになっている。

恐らく対左打者用のリリーフが主な役割となるが、右打者に対してもそれなりに抑える力はあると思う。

比較的オーソドックスな投球スタイルなので、ボールが甘いコースに集まると痛打されやすいタイプと言えるが、成功する鍵となるのは「左打者の懐にどれだけ攻められるか?」
ここが大きなポイントになるだろう。

 

☆ヘーゲンズ
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3月12日の対DeNA戦をテレビ観戦して分析。

長身から投げ下ろす直球系(ツーシーム含む)とカットボールで打者を討ち取ろうとしていた。
直球系とカットボールはどちらも平均で140キロ前半、最速で140キロ中盤だった。
制球に関しては決して四球を連発するタイプではないが、コーナーを投げ分けるほどのレベルにもない。
この日の投球を見る限り、前述の通り直球系とカットボールのスピード差がないので、打者からすると対応は難しくない。

あとは120キロ台の変化球(例えばチェンジアップ・スライダー)や、フォークボールなどの落ちるボールが有ればピッチングが変わってくるが。。。
前評判ではチェンジアップが大きな武器という事なので、この試合では隠していたのかもしれない。

 

☆ジャクソン

3月12日のDeNA戦をテレビ観戦して分析(上記映像は別の試合)

アーム式でやや腕を下げて投げる豪腕タイプの投手。
直球のスピードは140キロ後半をコンスタントに投げる。
但し、クイックモーションが必要なケースでは、やや球威とスピードが落ちる印象が強い。
変化球では主にスライダーで空振りを狙うらしいが、この試合ではヘーゲンズと同じで隠していたかもしれない(上記YouTubeの試合では切れの良いスライダーを投げていた)

制球力に関しては、アーム式なのでどうしても力んでくると左肩が早く開くので、ボールがシュート回転したり、高めに抜けてしまうケースが多くなる。
特に、走者を背負った場面では如実に現れてしまう。

まだまだ全体像がハッキリしていなので評価しにくい。

しかし、あくまで現時点で評価するなら、僅差でリードしてる場面で起用するのは厳しいかもしれない。

 

★プライディ (2月21日の記事を一部修正し抜粋)

2月21日の対巨人戦、3月8日の対オリックス戦、3月10日の対ヤクルト戦と3月12・13日のDeNA戦をテレビ観戦して分析(上記の映像は別の試合)

右足のステップが小さく、体の軸が動かないタイプのオーソドックスな左打者で、どちらかというと中距離ヒッターである。
直球に対してややタイミング的に遅れ気味ではあるが、スイング自体はシュアで逆方向にもライナー性の打球を飛ばす事も可能だと思う。
よって、日本の野球に慣れればそれなりの数字(2割8分・10本)は残すかもしれない。

但し、外国人枠には限りがあるので、優先順位はルナ、エルドレッドの次になってしまうだろう。
仮に投手で1枠しか使わない場合はチャンスが出てくるが、現状の投手陣を考えると、その選択は難しい。
よって、今は怪我の多いルナとエルドレッドの保険的な立ち位置と見ている。

以上 敬称略