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オープン戦 巨人vs楽天 雑感 (2016年3月19日)

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読売ジャイアンツのオープン戦は残り三試合となり、今日が東北楽天ゴールデンイーグルスと、日曜と月曜日は埼玉西武ライオンズと行い、いよいよ来週金曜日に開幕戦を迎える。

 

読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルス

【先発オーダー】
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【G野手雑感】

①立岡宗一郎
1、内直球を詰まってセカンドゴロ内野安打
2、外カーブを合わせてレフト前ヒット
3、外直球をバットの先でサードゴロ内野安打
4、中直球を叩いてレフト線二塁打 打点1
5、死球

リードオフマンとして完璧な結果と内容だった。

 

→鈴木尚広(代走)

 

②重信慎之介
1、ピッチャー前への送りバント成功 →一塁走者は二塁へ進塁
2、9球目の中低めフォークを空振り三振
3、中フォークを引っ掻けてセカンドゴロ
4、内直球を詰まってショートフライ

しぶとさは見せていたが、内容的には完敗と言える内容だった。
レフトの守備では、バックホームへのチャージで捕球ミスをして、ボールを後ろに逸らしてしまった。

 

→中井大介
1、中チェンジアップを引っ掻けてピッチャーゴロダブルプレー

 

③坂本勇人
1、中高め直球を叩いて二遊間ヒット →打点1
2、ボールを見極めて四球

久しぶりにタイミングが合っていたが、残念ながら体の不調を訴えて途中交代となった。

 

→片岡治大
1、中フォークを詰まってセンターフライ
2、中スライダーを引っ掻けてショートゴロ
3、中直球を詰まってセンター前ヒット

 

④ギャレット
1、中フォークを捉えてファースト強襲エラー
2、中低めフォークを空振り三振
3、ボールを見極めて四球
4、外直球を詰まってショートゴロ
5、外直球を見送り三振

対右投手に関しては、かなり強振できる「間」が作れるようになってきた。
一方でファーストの守備に関しては、かなり厳しい評価をせざるを得ない。

 

⑤クルーズ
1、外直球をバットの先でライトフライ 打点1
2、中高めカーブを捉えて三週間ヒット
3、外直球をバットの先でピッチャーゴロダブルプレー
4、中スライダーを捉えてレフトライナー

バッティングは相変わらず良くないが、それよりも気になるのが、セカンド守備でプレーが雑に見える事。

 

⑥長野久義
1、外直球をバットの先で一二塁間ヒット
2、外スライダーを引っ掻けてショートゴロ
3、中スライダーを捉えてレフトフェンス直撃のヒット
4、中直球をやや詰まってライト前ヒット

今日のバッティングは彼らしさが出ていた。
下半身の張りもかなり取れてきたのかもしれない。

 

⑦阿部慎之助
1、外高め直球を空振り三振
2、中直球を空振り三振
3、中直球を捉えて一二塁間ヒット
4、中直球を引っ掻けてセカンドゴロ

バッティングの状態は70%程度と見る。
どちらかというと、現状はスイングが波打ってるように見える。

 

⑧村田修一
1、中フォークを引っ掻けてファーストゴロ
2、中直球をやや詰まってレフトフライ
3、中スライダーをバットの先でレフトフライ
4、中フォークを引っ掻けてサードゴロ

前回の試合よりも内容は良いと思うが、それでもまだまだ上昇気配とは言い難い。

 

⑨岡本和真
1、中低めフォークを空振り三振
2、外直球を空振り三振
3、外直球を空振り三振
4、中スライダーを引っ掻けてサードゴロ

攻守で精彩を欠いてしまった。
これで監督は「決断」してしまうかもしれない。。。

 

【G投手雑感】

☆菅野智之 3回0安打2四球0失点 奪三振1
直球系(ワンシーム)とカーブ・スライダーを軸に、ショート・フォーク・カットボールを織り交ぜていた。
直球系の球速は144~153キロで、質の高いボールを連発していた。
一方で変化球は、スライダー・カットボールはまずまず、カーブは真ん中寄りに集まり、フォークは明らかなボール球になるケースが多かった。

今キャンプ・オープン戦の総評としては、「ボールの切れ」に関しては申し分なく、変化球の制球面でやや課題が残ったが、今季は打線の援護が期待できれば、間違いなく15勝程度は見込める状態だと考える。

 

→田原誠次 2回1安打1四球0失点 奪三振2
直球系(ショート含む)とカーブを軸に、スライダーを織り交ぜていた。
直球系の球速は135~143キロ、切れ・球威ともに良かった。

結果的には2回を無失点で、しかも相手打者に満足なスイングをさせていなかった点は評価に値するが、無駄に思える四球でピンチを招く場面があったので、そこは反省材料になる。

今キャンプ・オープン戦の総評としては、オープン戦前半と比べるとかなり調子を上げている。
対右打者に関しては申し分なく本番でも十分に活躍を見込めるし、課題になっていた対左打者に関しても、内角直球とスライダーの出し入れと、外からカーブを投げて相手のタイミングを外す工夫も見られ、かなり投球の幅(緩急)が作れている。
今シーズンは貴重な中継ぎとして勝ちパターンでも十分に使えると思う。

 

→戸根千明 1回2安打1四球0失点
140キロ前後の直球を軸に、左打者にはスライダーとカーブを多めに、右打者にはチェンジアップを使っていた。
味方のエラーでリズムを崩した点は否定しないが、内容的には制球面で大きな課題が残った。
全ての球種が打者のベルトから上に集まっていたので、外野に運ばれてしまった。

今キャンプ・オープン戦の総評としても、全体的にボールが高めに浮くケースが多く、ボールの走りと切れも去年の同じ時期と比べて今一つだった。
侍ジャパンにも呼ばれて、彼に対する世間の評価はかなり上がってるかもしれないが、個人的には、ここまでの投球内容には不満を持っている。

 

→公文克彦 2/3回3安打 自責点1
140キロ前後の直球系(ツーシーム含む)を軸にスライダーを投げていた。
彼も戸根と同様に制球が甘く、切れの良いボールを活かしきれていない。

今キャンプ・オープン戦の総評としては、彼もキャンプ当初よりも現在の方が球の切れが良くなっているが、まだまだ制球が甘く、抑えねばならない左打者に対して簡単に出塁を許すようでは厳しい。

 

→土田瑞起 1/3回0安打0失点
130キロ後半の直球とフォークで打者を討ち取った。
この日は少ない球数だったので評価しにくい。

 

→山口鉄也 1回6安打 自責点1 奪三振1
140キロ前後の直球系(ツーシーム含む)とスライダーを軸にチェンジアップを投げていた。
この試合の投球内容については、解説者が指摘していたボールの切れの問題も勿論あると思うが、個人的には制球の問題の方が大きかったと思う。
ストライクとボールがハッキリしていていたし、カウント球が真ん中に集まってしまった。

ここまで順調な調整を続けていたが、この結果をポジティブに捉えて開幕までに微調整して欲しい。

 

→マシソン 1回2安打1四球0失点
140キロ後半から150キロ前半の直球系(ツーシーム含む)を軸にカーブ・スライダー・スプリットを投げていた。
今日は制球が今一つだったが、解説者が酷評するほど内容は悪くない。

今年はカウントが若いケースでツーシームを多投する(ボールを動かす)ので、以前のようなフォーシームでゴリ押しする投球ではない。

 

【試合結果】

123456789
楽 天0000022509
巨 人2000010003

則本、石橋、濱矢、福山、リズ、松井裕
菅野、田原、戸根、公文、土田、山口、マシソン

 

【試合総評】
この試合を含めて、ここ数試合を見てると内外野のミスがかなり多い。
特に内野に関しては岡本・クルーズ・ギャレットが、簡単なミス(基本を疎かにしてるミス)を連発している。

個人的に一番気になるのは、ファーストのギャレットがワンバンド送球を簡単に後ろに逸らしてしまう事。
これを何度か見せられると、他の内野手はかなり不安になるので、ミスを誘発しやすい状況が生まれてしまう。
彼はバッティングの状態が上がってきただけに、これはかなり厄介な問題になってきた。

又、セカンドのクルーズの守備範囲にも問題があるので、村田と岡本の状態を考慮すると、明日からの二試合はサードにクルーズを使い、セカンドには片岡を入れる布陣を敷いてくるかもしれない。

尚、楽天の新戦力についてはTwitterで語りたいと思います。

以上 敬称略