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大田泰示について【セ公式戦 阪神対巨人25回戦 9月28日】

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前日の敗戦でヤクルトにマジックが点灯し、巨人は失意のまま甲子園に移動し阪神と対戦した。

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巨 人0000000000
阪 神20000000X2

結果は藤浪に完封勝利を献上し完敗だった。

この試合の持つ意味が非常に大きい事は筆者も重々承知だが、プレーする選手も生身の人間なので、モチベーションが落ちた状態で勝てというのは酷だと思う。
よってポレダが先取点を許した時点で、この敗戦は免れないものだったと思う。
決して藤浪も良い内容とは思えなかったが「仕方がない」というのが筆者の率直な感想だった。

この日、ヤクルトが中日に勝った為、優勝マジックが「1」になった。

【大田泰示について】

コメンター「ヒロさん」から以下の御質問を頂きました。

☆質問
藤浪に対して、最後のバッターに大田がなってしまいました。
これは藤浪が勝っていたのか、大田が昨年よりも後退したポジションになってしまったためか、どちらでしょうか?
今となっては、大田&岡本待望論も、目先の勝利だけを見るなら、登用できるレベルにないことを示したようにもみえます。
新人の岡本には、新人という免罪符がありますが、大田にはこの後、優勝できたとしても、CSでの神がかった活躍なしには、トレード要員の筆頭に置かれているように思えてなりません…
管理人様の大田評はいかがでしょうか?

★筆者回答
大田と岡本の起用については賛否が分かれると思います。
まず岡本については、先発で彼を起用して試合の後半で寺内に変える起用法は理にかなってると思います。
控え選手を見ると試合の後半で守備固めで起用できる内野手は井端と寺内だけなので、岡本をスタメンで使って、試合の大事な局面で交代させる策で良いと思います。
又、7番打者としてチームに十分貢献していると思います。

大田については「残念」としか言いようがありません。
筆者も「彼を使って欲しい」と切望していた一人ですが、正直言って今の大田はバッティングが崩れた状態です。

技術面で気になるポイントは以下の通りです
①「構え」から力みまくってる
②「始動」のタイミングが遅れてしまっている
③グリップが体から大きく離れてスイングしている

✳①について
ファーム降格後に再び「上段の構え」にしましたが、これについては別に問題視しません。
筆者が問題にするポイントは「これが自然体の形なのか?」です。
彼のバッティングの中で、構えからトップを作る形までの流れを見ると、どうしても「ガチガチ」に力んでいる印象しか感じません。
これではどうしても始動が遅れてしまいます。

✳②について
①とリンクしますが、構えから自然体ではなく、既に力んでしまっているので、どうしてもトップの位置がバラバラになってしまいます。
ここでポイントになるのが「トップを作った際にグリップがどの位置にあるのか?」
彼の場合は、上段で構えてからグリップを大きく上下させて始動するタイミングを計っていますが、この上下動が無駄に感じるポイントです。
つまり、この作業で始動のタイミングが遅れてしまい、慌ててバットを振りにいってしまい、ボールの見極めが出来ない事に繋がっていると見ています。

力みやすい彼の場合は、腕でタイミングを計る作業(グリップの上下動→ヒッチ)は向いていないと思います。
高橋由や亀井のように片足を地面に軽くタップさせる方が合っていると思います。
まあ、今さらタイミングを取る形を変えるのは難しいのですが。。。

✳③について
これも①②とリンクしていますが、構えからトップまでの形が流動的なので、スイング始動の際のグリップの位置がバラバラになってしまっています。
基本は体の内側から外にスイングするイメージですが、今の彼はグリップが体から離れて外側から始動(脇が開いている)し、外回りのスイングになっている。
これでは正しくミートする確率も低い。

去年の秋から今年のキャンプにかけては下半身を意識したスイングが出来ていましたが、結果を求める意識が強すぎて、再び上半身でボールを迎えにいってしまう状態へと変化してしまいました。
又、それでも夏場の1軍復帰当初は自然体に近い形でスイングしていたので結果は出ていましたが、再びベンチを温める機会が多くなり、結果を求める意識が全面に出てしまい、力みまくる現在の姿に変化しました。

個人的には、首脳陣が「旬を逃して賞味期限が切れてから使っている」印象が強いです。
勿論、そんな状況でも結果を残す選手が一流選手になるんでしょうけど。。。
最近の監督の起用法を見ていると「見限ってる」とさえ思えるので「大田の覚醒」は現政権下の元では厳しいと感じています。

以上 敬称略