宮崎でのG春季キャンプは今日が最終日となり、明後日から沖縄で二次キャンプが始まる。
そして、いよいよ対外試合が始まり、開幕へ向けて徐々に選手のふるい落とし行われる。
そこで今回は筆者が考える「宮崎キャンプ終了時点での開幕メンバー」を書き記しておきたい。
これを行う意図としては、同様の事を「沖縄キャンプ終了時」⇒「オープン戦全日程終了時」でも行い、筆者の「選手に対する評価や印象の変化」をメモとして残して、その後ペナントレースに入って選手が良くも悪くも変わっていく過程を後々分かりやすくする狙いがある。
【2017年開幕時の一軍メンバー構成】
2017年開幕時の内訳は投手11人、捕手3人、その他の野手14人、合計28人
去年開幕時のメンバー構成を見ると、やはり開幕特有の構成で、先発ローテ入りしている投手は4人のみの登録で、当面はリリーフ投手と野手の登録数を各一人ずつ増やしている。
そして先発ローテが5、6順目に来ると、それぞれ一人ずつ減らして開幕から一週間後には投手を12人で編成している。
しかし、その構成を考えてもあまり意味がないので、今回はキッチリ他の先発投手もメンバーに入れて選手構成を考えていく。
【2018年開幕時の一軍メンバー構成】
上記を踏まえた上で、2018年開幕時の内訳を考えていく。
まず最初に問題になるのが、投手の数を何人にするのか?
これについては賛否分かれると思うが、理想は投手を11人にして、試合後半で阿部、マギー、ゲレーロへの代走要員(守備固め)と、代打陣の層を厚くした方が良いと考える。
しかし、現状の先発5番手以降の実力を考えると、リリーフ陣の厚みをある程度残さねばならない。
そして、投手陣に疲れが見え始める梅雨時に、チーム状況を鑑みて再考すれば良いと思う。
以上を踏まえての結論としては
投手12人、捕手3人、その他の野手13人という結論になる。
【投手登録12人の選手と役割】
先発候補6人(★確定 ☆有力 ・微妙)
★菅野 ★田口 ☆山口俊 ☆畠 ☆野上
・吉川光 ・中川 ・大竹 ・内海 ・宮國
・ヤングマン
★の2人は怪我がなければ確定で、☆の3人もオープン戦でよほど内容が悪くなければ当面の間は先発を任せるだろう。
問題はもう1人の枠で、ここまでの紅白戦2試合を見て感じたのは、右4人、左2人というバランスの良い布陣を組みたいという首脳陣の思惑である。
その候補として期待が大きいのが中川と吉川光と見ている。
しかし、筆者の考えとして現時点では池田を推す。
勿論、吉川光は実績があるので、使いたくなる投手ではあるが、直近の登板内容を見ると不安の方が大きい。
又、中川は直球の質やボールの角度を見ると非常に魅力的ではあるが、直近の登板を見てもまだまだ使える変化球が少ないので、先発としてよりも中継ぎタイプと見ている。
一方で池田は直球の切れ、スライダーとチェンジアップの質も良いので、中川と比べると先発としての適正は上と見ている。
よって、宮崎キャンプ終了時点で筆者が推す先発投手6人は以下の通り
菅野智之、田口麗斗、山口俊、野上亮麿、畠世周、池田駿
次にリリーフ陣6人を考える
★マシソン ★カミネロ ☆西村
・山口鉄 ・中川 ・宮國 ・戸根
・森福 ・篠原 ・桜井 ・谷岡
・澤村 ・田原
上段の3人は怪我がなければ確定だと思う。
問題は「残り3枠をどのようにするか?」である。
ここまで右のリリーフ3人が確定している事を前提にすると、残りを左2人、右1人が最もバランスが良くなる。
まず左腕2人については、山口鉄・森福の実績組の状態次第という事になる。
2人ともオープン戦の内容が良ければ彼らを使う事になるし、そうではない場合は中川・戸根などにもチャンスは生まれる。
個人的には対左限定の森福よりも、山口鉄の復活が最もチームに好影響を与えると見ているが、仮にどちらか一方の調子が上がってこない場合は、2人目は複数イニング可能な中川を推す。
戸根も中川も馬力はあるので、前者は制球力、後者は変化球の精度向上という課題を、これからのオープン戦でクリアすればセットアッパーとして浮上してくるかもしれない。
そして残る1枠は右投手ということになるが、ここはロングリリーフが可能で、敗色濃厚な場面で起用する投手という位置付けになる。
現状のメンバーでは桜井・谷岡辺りという事になるが、現時点では紅白戦で内容が良かった桜井が一歩リードかもしれない。
よって、宮崎キャンプ終了時点でのリリーフ投手6人は以下の通り
マシソン、カミネロ、西村健太朗、中川皓太、戸根千明、桜井俊貴
さて、メンバー漏れした主な選手についてや、ここまでの補足を少し書いておきたい。
先発候補として内海、大竹の名前が漏れているが、これはあくまでも現時点という前提で考えているので、今後オープン戦などで内容が良ければ開幕一軍も十分に考えられる。
逆に言えば、例年通り彼らに頼らざるを得ない状況になった場合、G先発ローテは危機的状況という事。
彼らが年間通してローテを守ってくれるとは考えづらいので、これからのオープン戦でニューフェイスの台頭がなければ、先発投手陣の層は去年同様薄いままになる。
そしてリリーフ陣については、何といっても澤村の復活が望まれる。
開幕からエンジン全開とはならないと思うが、遅くとも交流戦あたりでセットアッパーの役割を担ってくれると、去年後半フル回転だった西村とマシソンの負担が軽くなり、登板過多でボールの切れが失われていく可能性が減ってくる(カミネロを抑えで使うことが前提)
最後に、今季の台頭は難しいかもしれないが、近い将来先発の一翼を担いそうな若手投手については、高卒2年目の大江に期待したい。
又、ドラ1ルーキー鍬原については実戦で投げる姿を見ないと何とも言えない。
以上 敬称略
追伸
明日は野手の開幕一軍登録メンバーを考えていきます。