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宮崎キャンプを終えてG開幕メンバーを考える 野手編

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今回も筆者が考える「宮崎キャンプ終了時点での開幕メンバー」を書き記しておきたい。

これを行う意図としては、同様の事を「沖縄キャンプ終了時」⇒「オープン戦全日程終了時」でも行い、筆者の「選手に対する評価や印象の変化」をメモとして残して、その後ペナントレースに入って選手が良くも悪くも変わっていく過程を後々分かりやすくする狙いがある。

では、前回の投手編から引き続いて、今回は野手の開幕メンバーを考えていく。

まず、前回の前段部分で述べた理由で、開幕28人のメンバー構成を投手12人、捕手3人、その他の野手13人にしたので、それを前提に進めていきたい。



【捕手3人】

(★確定 ☆有力 ・微妙)

★小林誠司

・岸田行倫 ・田中貴也 ・大城卓三

・宇佐見真吾 ・河野元貴

巷では批判的な意見が多い小林だが、彼も故障が無ければレギュラーは確定である。

バッティングの向上はこれから必須の課題ではあるが、捕手としての能力は現状のNPBではトップレベルと見ている。

仮に故障中の宇佐見が健在でも、現時点では捕手としての能力に大きな差がある。

個人的には、宇佐見が少なくとも打率.280HR20本以上を狙えるレベルまでバッティング技術を上げなければ、小林を追いやってレギュラー捕手の座を奪う事は考えられない。

あくまでの昨シーズンのプレーを見ての比較だが、それくらい肩とキャッチングの差は大きい。

その他の捕手については横一線と見ている。

宇佐見は故障が癒えて、オープン戦を出場するまでの状態になれば二番手捕手最有力だが、現状では厳しいかもしれない。

ルーキーの岸田に関しては、ここまでのプレーを見る限り、小林以外の捕手の中では守備面に関しては大きく見劣りしていない。

同じくルーキーの大城については、バッティングに関しては実戦的でパンチ力もそれなりにあるが、果たして彼を捕手として起用する事を考えているのか?

個人的には強肩を活かして、不足している左打ちの外野手として活かして欲しい。

そして直近の紅白戦で大活躍した田中も面白い存在ある。

好結果を出してるバッティングはもう少し様子を見ないと何とも言えないが、守備面はライバル岸田と比べてそんなに大きな差は感じない。

しかし、それら以上に彼をを評価しているのは、彼のキャラクターやパーソナリティーである。

グランド上でもベンチの中でも誰よりも大きな声を出し、暗くなりがちなチームの雰囲気をパッと明るくしてくれる。

そして泥臭くボールを追う姿は、チームに化学反応を起こす起爆剤にもなる。

以前にも書いたが、彼のような選手こそが今のGには必要だと思う。

最後に、河野は原監督時代に期待された捕手だが、怪我が多くてここまで伸び悩んでしまった。

バッティングは元々光るモノがあるだけに、これを武器に首脳陣に猛アピールしていくしかない。

以上を踏まえて宮崎キャンプ終了時点での捕手登録3人は以下の通り

小林誠司、田中貴也、大城卓三

二番手捕手は田中と岸田の争いだが、現時点では田中の方に勢いを感じる。

岸田は捕手としての完成度がそれなりに高いので、しばらくは二軍のレギュラー捕手として経験を積ませた方が、彼にとっては良いかもしれない。

大城に関しては今後捕手メインで起用するのなら、岸田と入れ替わって二軍で経験を積ませた方が良い。

しかし、バッティングを活かして外野やファースト(又は代打)での起用を考えているなら、捕手は実質2人体制にする(彼を捕手で起用するのは緊急時の保険的な意味合い)

但し、仮に正捕手・小林の打撃が去年のように低空飛行が続くなら、保険的な意味合いを持つ大城の捕手起用は辞めて「捕手を3人体制」にした方が良い。

その場合は、宇佐見が交流戦前に復帰する事を前提にすれば、小林、宇佐見、田中というメンバー構成がベターだと思う。



【その他野手13人】

★坂本勇人 ★マギー ★阿部慎之助

★ゲレーロ ★陽岱鋼 ★長野久義

☆亀井善行 ☆吉川尚輝 ☆岡本和真

・田中俊太 ・寺内崇幸 ・北村拓己

・若林晃弘 ・脇谷亮太 ・辻東倫

・山本泰寛 ・中井大介 ・吉川大幾

・橋本到 ・重信慎之介 ・石川慎吾

・立岡宗一郎 ・柿澤貴裕 ・村上海斗

・和田恋 ・青山誠

捕手以外の野手13人のメンバー入り争いは最も激しい。

では、まず筆者が考える現時点での各ポジションのレギュラーと打順を書いていく。

1⑧陽岱鋼

2④吉川尚輝

3⑥坂本勇人

4⑦ゲレーロ

5⑤マギー

6⑨亀井善行

7③岡本和真

8②小林誠司

キャンプに入って監督や首脳陣、当事者である阿部の談話やインタビューを見聞きしてると、筆者が思っていた以上に坂本・ゲレーロ・マギー以外のポジションは確定していない事。

ファーストについては、現状の実力と実績を考えれば阿部で妥当ではある。

しかし、去年初めてCS進出を逃して、チームが過渡期にある今はチーム内外に「今年のGは変わるんだ」というメッセージが欲しい。

それには次代の中心選手になって欲しい岡本が、吉川尚と共にスタメンに名を連ねる事が絶対に必要であり、首脳陣にはその覚悟を示してもらいたい。

松井臨時コーチが語っていたように、今の岡本には直ぐに結果出すとは思っていない。

それは吉川尚にも言える事で、この二人を「G革命のシンボル」として起用し続けて欲しい。

それが少しずつ形になっていけば、チームに蔓延していた閉塞感が打破され、彼らに続く若手の台頭にも繋がり、若手選手とベテランが融合して大きな力となっていく。

又、ライトのポジションについては基本的には亀井を推す。

上記のオーダーの中で、肝となるのはマギーの後を打つ打者で、ここに左打ちで勝負強い亀井を置く事で、得点力UPが期待される。

一方で、彼の代わりに長野などの右打者を置くと、今年も右偏重の打線になってしまうので、特に右投手が相手の場合は避けたい。

その長野に関しては、個人的には陽岱鋼とバッティングスタイルが被る(積極的にスイングして三振も多い)ので、同時起用には消極的である。

勿論、彼の状態次第だが、去年前半のようなバッティング内容では、両者をスタメンで使うという選択は非常にリスキーと言える。



次に控え野手を考える。

まず以下の選手は外せない。

阿部慎之助、長野久義

彼らには左右の代打の切り札として、勝負をかける場面で期待したい。

これで捕手以外の野手登録は9人で残りは4人。

まず、内野は守備力と意外性のあるバッティングが売りの山本泰寛

寺内が故障で出遅れているので、彼に主に守備固めの役割を担って欲しい。

そして、もう一人内野のバックアッパーで期待したいのは田中俊太

彼には吉川尚のライバルとして頑張って欲しい。

あと1人は外野手で足のある重信慎之介と強打と強肩が売りの中井大介。

他にもルーキーの北村拓己や若林晃弘、そして立岡宗一郎など、今後のオープン戦次第ではまだまだチャンスはある。

以上 敬称略