オープン戦は今日の試合で全日程を終了し、今週金曜日の開幕戦に向けて各チームは総仕上げに入る。
【STARTING LINEUP】
【G野手レポート】
1⑧陽岱鋼 4打数1安打
①外角直球を引っ掻けてサードゴロ
④外角カーブを空振り三振
⑦真ん中低めの直球を引っ掻けて三塁線への内野安打
・岸のカーブに全くタイミングが合っていなかった。
⇒代打⑦中井大介 1打数0安打
⑧外角低めスライダーを引っ掻けて6⇒④⇒③のダブルプレー
・バッティングが格段に進歩した今年は、彼にとって躍進の一年にして貰いたいし、是非チャンスをものにして欲しい。
2④⇒⑥吉川尚輝 4打数1安打
①内角低めの直球を見逃し三振
④外角カーブを引っ掻けてファーストゴロ
⑦真ん中直球を叩いてセカンドが捕球できずに内野安打
⑧外角直球に空振り三振 チェンジ
・まだまだ一流投手には苦労して当たり前で、この経験が未来の躍進に繋がっていく。
3⑥坂本勇人 3打数0安打
①外角低めの直球に合わせてセンターフライ チェンジ
④外角カーブを引っ掻けてキャッチャーゴロ チェンジ
⑦真ん中低めのスライダーを空振り三振
・レギュラークラスでは彼が一番気がかりになっている。
・全くタイミングが合っていない打席が続いているのでかなり深刻ではあるが、本番ではガラリと変わる姿を期待したい。
⇒④田中俊太
4⑦ゲレーロ 3打数0安打
②真ん中高めの直球に差し込まれてショートゴロ
⑤外角直球を見逃し三振
⑦外角高めの直球に詰まってファーストへのファールフライ
・やや体の開きが早くなっている点は気がかりだが、残り4日間でしっかり調整して欲しい。
⇒⑤辻東倫
5⑤マギー 2打数1四球
②外角スライダーをバットの先でセンターフライ
⑤外角カットボールを引っ掻けてサードゴロ
⑦スリーボールから申告敬遠
・しっかりボールの軌道を確認して本番に挑む姿勢を感じた。
⇒代走⑦⑧立岡宗一郎
6③岡本和真 3打数1安打 打点2
②外角直球をバットの先でセカンドゴロ チェンジ
⑤内角高めの直球に詰まってレフトフライ チェンジ
⑦真ん中直球を捉えてセンター前へタイムリーヒット 打点2 ⇒送球の間に打者走者は二塁へ(二塁三塁)
・去年とは違って、今年は自分の力で開幕スタメンを勝ち取ろうとしている。バッティングも長打だけではなく、懐の深いバッティングになってるので、脆さもかなり無くなっている。
7⑨長野久義 3打数1安打 打点2
③真ん中低めのカーブを空振り三振
⑥内角直球に詰まってファーストゴロ
⑦外角直球を完璧に捉えて右中間フェンス直撃のタイムリーツーベース 打点2
・解説の篠塚氏が指摘していた通り、やや当てに行くバッティングが目立っていたが、最後の打席は狙い球を絞ってしっかり捉えた。
8②大城卓三 2打数0安打
③真ん中低めのチェンジアップを合わせただけのレフトフライ
⑥真ん中直球を空振り三振
・ややスイングが外回りでボールを捉える確率が落ちている。
⇒①上原浩治
⇒代打 阿部慎之助 1打数0安打
⑦外角低めのスライダーを空振り三振 チェンジ
・変則左腕に対応出来なかった。
⇒①マシソン
⇒①カミネロ
9①野上亮麿 1打数0安打
③真ん中直球に差し込まれてセカンドゴロ チェンジ
⇒①山口俊 1打数0安打
⑥外角直球を見逃し三振 チェンジ
⇒②小林誠司 1死球
⑧左上腕部に死球
【G投手レポート】
☆野上亮麿 3回2安打(HR1)失点2
直球の平均スピードは140キロ前半
変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
・直球の走りと精度は今春のオープン戦では一番良かった
・打者目線では、彼のスライダーとチェンジアップは嫌なボールにはなっていないので、勝負球で使う場合は細心の注意が必要。そして、配球にも工夫が必要になってくる。
・フォークも持っているが、ここまであまり使っていない。
・初回にツーランを浴びたが、内容的には先発ローテの一角として期待出来るモノを見せてくれた。
☆山口俊 3回1安打1三振 失点0
直球の平均スピードは140キロ後半
変化球はスライダー、フォーク、カーブ、カットボール
・オープン戦序盤の投球と比べるとフォームに躍動感が出てきたし、体を大きく使って投げている印象が強くなってる。又、腕の振りも鋭くなっている。
・登板直後は全体的にボールが抜け気味だったが、徐々に指のかかりが良くなっていた。
・この内容をコンスタントに続ける事が出来れば、打線の援護次第では15勝近い結果を残す可能性も十分にある。
☆上原浩治 1回0安打 失点0
直球の平均スピードは130キロ後半
変化球はフォーク、スプリット
・ピッチング内容は前回の登板から特に変化は感じなかった。特にボールの切れが良くなっているとも思わなかった。
・全体的にボールが浮き気味ではあるが、コースが間違わないので打者を討ち取る事が出来る。
・やはり、本番でバリバリやってもらうには、もう少し時間が必要かもしれない。
☆マシソン 1回1安打 失点0
直球の平均スピードは150キロ前後
変化球はスライダー、フォーク
・気になるのは直球が抜け気味でシュート回転するケースが多くなってる事。特に右打者の外角を狙うときにその傾向が強くなる。
・そしてスライダーを投げるときに腕の振りが鈍くなり、やや押し出すように投げるので打者目線では判別しやすいボールになっている。
・彼の場合は毎年春先は同じような感じでピッチングしてるので、5月頃までは不安定な投球が続く可能性が高く、良くなってくるのは交流戦以降になる。
☆カミネロ 1回2四球 失点1
直球の平均スピードは150キロ前半
変化球はカットボール
・直球が制御出来ずに抜けてしまうケースが多かった。又、セットポジションでスピードと球威がやや落ちていた。
・久しぶりの連投だったのでそこは考慮すべきだが、やや不安を感じる内容だった。
【試合結果】
E 200 000 001 3
G 000 000 40× 4
Eバッテリー 岸⇒宋⇒高梨(嶋)⇒ハーマン(足立)
Gバッテリー 野上⇒山口俊(大城)⇒上原⇒カミネロ(小林)
試合は岸に対して無安打だった巨人打線が、二番手投手を一気に攻略して逆転勝ちした。
【総評】
・金曜日は則本に豪速球と鋭いフォークで封じられ、土曜日は美馬に横の揺さぶりで詰まらされ、この試合では岸のカーブに翻弄されていたG打線だったが、開幕前にこうした本番さながらの配球で打席に立てた事は、むしろプラスにとらえるべきである。
・これでオープン戦の全日程が終了し、結果的に1位で終えたが、ポジティブな要素だけではなく、やはり課題も浮き彫りになっていたので、ペナントレースに向けて非常に中身の濃い「練習」になった。
・打線に関しては、特に若手の岡本、吉川尚、田中俊、大城が戦力になる目処が立ち、チーム力の底上げに繋がった事は非常に大きい。
・一方で、このオープン戦を通じて特に対右投手との対戦ではまだまだ脆さを感じるので、ペナントレース本番では外野手として存在感のある亀井の力が必要である事も改めて痛感した。
・投手陣に関しては、上原が巨人に復帰したことで、ブルペン陣が厚みを増しただけではなく、先発投手陣に求める役割も変わってきたので、投手陣全体に好影響を与える可能性が高い。勿論、それも「上原の状態がこれからどこまで上がってくるのか?」にかかっているので、不安が無いわけではないが大いに期待したいと思う。
以上 敬称略
コメント
ご無沙汰いたしました。毎日の更新お疲れ様です。
オープン戦1位は、私の一番の懸案(ベンチワーク)がほぼ関係ないため、参考にならないかもしれませんが、ここ数年の「暗さ」がないのがいいですね。上原が戻ってきて精神的支柱のようなものができたような気がします。
20日の試合(たまたまですが上原復帰戦・超満員)を現地観戦しました。翌日、午前中だけ時間があったので、G球場にぐっさんの状態を自分の目で確認しに行ってきました(悪天候のため室内練習場)。
アップの後キャッチボールには発見できなかったのですが、タオルを持ってシャドーピッチング、それからネットに向かって30球ほど投球。結構力は入っていたと思います。距離は普通の投捕間くらい(少し短いか、ちょっとわかりません)。そのあとは他人のブルペンを見て、あとは見失ってしばらく経ったので私も下山しました。なんか、手首を気にしていたような気がします。
このあとはまたなんの情報もありませんが、管理人さんであればどのような状況と見ますか?
更新お疲れ様です!
野上は立ち上がりからいきなり心配される内容でしたが、何とかまとめてくれたのでシーズンに入ってからも、キッチリローテで回って欲しいですね。
山口については、ちゃんと投げ始めてからは心配のない投球をしてくれていると思いますし、予想される先発では、表と比べて、やや不安を感じる裏ローテの1番手というなるべくイニングを投げてもらわないと困る重要なポジションを任せられそうなので、キッチリ役割を果たしてくれることを期待したいですね。
上原についても初見では打つのは難しいとは思うので、その中で徐々に調子を上げてくれることを期待して、カミネロの状態が悪かったりした時は抑えにおさまってくれるぐらいの期待はしたいですね。
野手陣は岸にパーフェクトをやられそうなやられっぷりでしたし、緩急や丁寧なピッチングをしてくる投手に脆さが出ているのは気になりますが、去年とは段違いの期待感があるので、楽しみですね。
若手は2軍戦等で調整があるかもしれませんが、開幕を良いコンディションで迎えて欲しいですね。
ご無沙汰です。結構前から復活なされてたんですね、ずっと気付かず済みません。オープン戦最終戦は殆ど観れなかったので、新戦力について少々述べます。上原投手は、昨季のメジャーでの投球からしても明らかに調整不足故、4~5月頃迄改めて2軍で調整させた方が良い気がしますし、近年必ず故障者リストに入る時期がある故、年間通して離脱なしで活躍して欲しいのなら僅差で勝ってるケースのみ、更に1イニング限定の上に球数制限するくらい慎重に使うべきでしょうね。オープン戦大活躍の岡本選手は、快打の殆どが速球系なので恐らく速球を見せ球にした変化球主体の攻めをされ続けるでしょうから暫く打てない時期が続くでしょうけど、ベンチがせめて昨季の中井選手並に何失点しようとも守備に目を瞑り我慢して使い続けられるかどうかでしょうね。野上投手は10点獲られても15点獲ってくれる打線と勝ってれば「普通」に抑えてくれる救援陣あっての昨季防御率4点台ながらの二桁勝利ですから大竹投手同様常に5~6回迄試合を作ってくれて離脱なしであれば充分?という処でしょうか。ゲレーロ選手については、昨季中日ではクリーンアップが崩壊し走者が溜った場面での打席が少なかったとはいえ、チャンスに強かった印象がなく本塁打もソロが多かったはずで、又その本塁打も巨人投手陣がやたら打たれてた印象なので4番で使うのは如何なものかと思いますけど、マギー選手は4番に座ると徐々に長打狙いになり調子を崩しますし、岡本選手を使い続ければ阿部選手を控えにせざるを得ないので消去法で?という処でしょうか。慢性的な貧打が続ている故、もはやトラウマと言っていいくらい打力優先の選手起用は分かるんですけど、昨年も酷かったですが殊に若手の守備力がかなり弱体化、橋本選手が離脱してる現状で守備のみで使える若手は皆無と言っていいと思われます。打力重視で獲得してる故元々さほど守備が上手くない選手達を安易にコンバートし捲って空いてる所にはめて使う起用は、打てなくなれば守備の綻びだけになるので我慢して使えない・・・を繰り返してきてますし、又上手い選手でも例えばてっきりセカンドとして獲ったと思われた吉川選手は昨季2軍ではずっとショートばかり守らせる等チームとしての育成方針もよく分からず、今後、選手自身もチームもベンチも定位置でレギュラーを獲る、獲らせる為にはどうすればという事も重視して欲しいものです。
ぐっさん情報有難うございます!!
上原の加入はブルペン陣の強化というだけではなく、仰る通り精神的支柱になって、投手陣に好影響を与える可能性が高いですね。
さて、ぐっさんについてですが、頂いた情報だけでは怪我の箇所を特定できませんが、恐らく肘だと思ってます。
勿論、肩の可能性も捨てきれませんが、ネットに向かって強めのボールを投げてる状況から考えると肩はあまり考えられないですね。。。
肘なら手首を気にしていた事もある程度納得できますし。。。
肩であれば絶望的に厳しいのですが、仮に肘の炎症程度であるのなら、今は痛みがある程度抜けてリハビリ段階に入っている最中で、暖かくなってから本格的な投球練習を再開すると思います。
野上と山口は最低限ゲームを作ってくそうで安心してしました。
特に山口は完投能力があるので、出来れば長いイニング踏ん張ってくれると、チーム状況は間違いなく良くなるでしょうね
打線は去年の今ごろは絶望感だけでしたが、今年はワクワク感が先行しています
ご無沙汰です。結構前から復活なされてたんですね、ずっと気付かず済みません。オープン戦最終戦は殆ど観れなかったので、新戦力について少々述べます。上原投手は、昨季のメジャーでの投球からしても明らかに調整不足故、4~5月頃迄改めて2軍で調整させた方が良い気がしますし、近年必ず故障者リストに入る時期がある故、年間通して離脱なしで活躍して欲しいのなら僅差で勝ってるケースのみ、更に1イニング限定の上に球数制限するくらい慎重に使うべきでしょうね。オープン戦大活躍の岡本選手は、快打の殆どが速球系なので恐らく速球を見せ球にした変化球主体の攻めをされ続けるでしょうから暫く打てない時期が続くでしょうけど、ベンチがせめて昨季の中井選手並に何失点しようとも守備に目を瞑り我慢して使い続けられるかどうかでしょうね。野上投手は10点獲られても15点獲ってくれる打線と勝ってれば「普通」に抑えてくれる救援陣あっての昨季防御率4点台ながらの二桁勝利ですから大竹投手同様常に5~6回迄試合を作ってくれて離脱なしであれば充分?という処でしょうか。ゲレーロ選手については、昨季中日ではクリーンアップが崩壊し走者が溜った場面での打席が少なかったとはいえ、チャンスに強かった印象がなく本塁打もソロが多かったはずで、又その本塁打も巨人投手陣がやたら打たれてた印象なので4番で使うのは如何なものかと思いますけど、マギー選手は4番に座ると徐々に長打狙いになり調子を崩しますし、岡本選手を使い続ければ阿部選手を控えにせざるを得ないので消去法で?という処でしょうか。慢性的な貧打が続ている故、もはやトラウマと言っていいくらい打力優先の選手起用は分かるんですけど、昨年も酷かったですが殊に若手の守備力がかなり弱体化、橋本選手が離脱してる現状で守備のみで使える若手は皆無と言っていいと思われます。打力重視で獲得してる故元々さほど守備が上手くない選手達を安易にコンバートし捲って空いてる所にはめて使う起用は、打てなくなれば守備の綻びだけになるので我慢して使えない・・・を繰り返してきてますし、又上手い選手でも例えばてっきりセカンドとして獲ったと思われた吉川選手は昨季2軍ではずっとショートばかり守らせる等チームとしての育成方針もよく分からず、今後、選手自身もチームもベンチも定位置でレギュラーを獲る、獲らせる為にはどうすればという事も重視して欲しいものです。
こちらこそご無沙汰して申し訳ありませんでした
久しぶりにborderlessさんの鋭い分析を拝見出来て嬉しい限りです!
さて、今年も巨人の試合を見て一喜一憂することになると思いますが、冷静に試合分析していこうと思っていますので、これからも宜しくお願いします