前回は最終回のG攻撃だけに絞って記事にしたので、今回は選手個々の内容について触れていきたい。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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中 日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 4 |
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3x | 5 |
【G投手雑感】
★高木勇人
勝負球が高めに浮く傾向が強くなっている。
勝ち星を重ねていた4月は、カウント球で甘いボールが目立ち、勝負するボールは低めに決まっていたが、今は逆になっている。
やはり勝てる投手になるには「勝負球が甘くならない事」
これが鉄則になる。
★宮國椋丞
彼も、まだまだピッチングが甘い。
今の投球スタイルは「腕を振る事」を意識しているだけで、投げてるボール自体は高めに浮いているケースが多い。
いくら腕を振っても高めにボールが集まれば、打者には組みやすい相手になる。
勝ちパターンで使われる投手になるには、ここが分岐点になる。
【G野手雑感】
☆橋本到
1番としての役割を果たしていた。
バッティングの内容も悪くないし、甘いボールを一発で仕留めそうなスイングに見える。
立岡との激しいポジション争いが行われているが、現状では守備力で上を行ってる橋本の方が優位に立っている。
☆片岡治大
09年WBC優勝に大きく貢献した「アグレッシブな片岡」が再現されている。
積極的な走塁・積極的なバッティング・球際に強い守備、今の片岡は最高のコンディションなのかもしれない。
是非このまま勝負の8月を乗り越えてほしい!
☆坂本勇人
久しぶりのサヨナラ打だった。
彼がGショートとしてブレークした09年は、まさに「サヨナラ男」だったが、ここ最近は鳴りを潜めていた。
サヨナラ打となったバッティングについては、彼らしさが出ていた見事なモノだった。
調子が良くないときは、あそこまで振る事が出来ないので、犠牲フライを意識して逆方向を狙ったバッティングになりがちだが、あの場面ではそんな雰囲気を打席に立つ前から全く感じなかた。
☆長野久義
ネイラーの内と外の出し入れに翻弄されてしまっていた。
この試合でG打線がネイラーを捕らえきれなかった要因は、序盤の2度のチャンスで、彼からタイムリーが出なかった事に尽きる。
☆阿部慎之助
最初の2打席はネイラーに合っていなかったが、直ぐに修正するあたりは流石だと思う。
しかし、バッティングの内容自体は、まだまだ本調子には遠い。
休み明けの昨日の姿を見ていると、攻守で体のキレは感じた。
今後も、ある程度休ませながら起用した方が良いかもしれない。
☆アレックス・カステヤーノス
やはり、スイング軌道を見ていると、左投手の方が好結果が期待できそう。
対右投手に対しは、かなり外への変化球を打席に中で意識しているので、コーナーを広く使われると苦しくなる。
☆村田修一
最近は終盤になると躊躇なく代打を送られるケース(対右投手)が増えているが、右投手に対して結果を残していないので仕方がない。
但し、昨日もネイラーから1本ヒットを打ったように「ボールを呼び込む形が出来つつある」のは間違いない。
かなりバッティングで「間」を感じる状態になっているので、一発も期待出来るスイングの幅になっている。
☆小林誠司
今季第1号となるHRを放ったように、バッティングの調子は悪くない。
昨日のネイラーに対しては、彼が一番タイミングが合っていた。
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【G打線の何処が良くなってるのか?】
オールスター戦前には感じなかった「アグレッシブな姿勢」が、G野手全体に感じるようになってきた。
特に坂本・長野・阿部・亀井の中軸が、結果を恐れず初球からスイングする姿が良い流れを生んでいると思う。
亀井離脱は確かに痛いが、代わりに上がってきた橋本もアグレッシブな選手なので、その勢いを失う事はなかった。
やや疲れを見せていた立岡も、橋本というライバルが目の前で活躍するのを見て、再び目の色を変えている。
そして、中心選手に引っ張られて、他の選手も「しっかりスイングする」姿が増えてきたので、攻撃の中で長打が期待できる雰囲気になってきたし、実際、ここにきてG打線のHR数は上昇傾向にある。
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【D新戦力雑感】
★ドリュー・ネイラー
試合前に想像していた通りの投球内容だった。
低めに動く直球を集めて、同じところにチェンジアップ・スライダーを散らして打者を討ち取る。
但し、昨日のようにカーブを低めに集められると、多少打ちあぐねるかもしれない。
セットポジションについては、前々回の記事で指摘した通り、やはり問題有りだった。
今後、他球団はそこを容赦なく突いてくると思う。
本音を言えば、纏まってる投手ではあるが「貯金が期待できる」レベルではない。
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【コメンターからの御質問】
✳「30年のファン」さんからの御質問
勝ちパターンであと一人だれがいいですか?
✳筆者回答
個人的にはポレダが最適だと思っていますが、杉内離脱で監督の構想からは無くなったかもしれません。
期待されてる宮國・高木京については、最近のピッチングを見る限り、荷が重い印象です。
今、ファームに落ちてる戸根も、左打者に対する制球力に課題が残ります。
そう考えると、若い投手には適任者が居ないんですよね。。。
やはり、ポレダしかいないと思っています。
田口についてはやっていける目処が立ってるので、あと1枚足りない先発は小山辺りに任せたいですね。。
以上 敬称略