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館山攻略には徹底したセンター返しの姿勢が必要だ

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今日から首位ヤクルトスワローズとの3連戦が始まる。
第1戦のみ福島で行われ、第2・第3戦は神宮で行われる。

3連戦の初戦をモノにしていくことは、ペナント制覇への鉄則であることは当然だが、日程が詰まってくる8月は「肉体及び精神の疲れ」「プレッシャー」が更に増してくるので、より一層重要になってくる。
この3連戦はやはり第1戦が大きなポイントを握ると見ている。

第1戦の予告先発は、Gマイコラス・S館山。
マイコラスの対S戦といえば、記憶に新しいのが1対0で完封した静岡でのデーゲーム。
かなり投手に有利な強風の中で、ほぼ完璧にS打線を封じた。

あの試合で鮮明に覚えているのが、山田・雄平等のS主軸が完璧に捉えた打球が風で失速した事。
筆者の感覚では、仮に風が無風だったら2~3点取られてもおかしくない展開だった。
とはいえ、風を計算して「ストライクゾーンで勝負」したマイコラスも見事な投球で、大胆に打者と勝負出来たのは、彼の「球威」が有っての事だった。

今度も地方球場での対戦となるが、S打線もかなり対策を練ってくると見ている。
特に、最近1番を任せられてる足の速い比屋根と、首位打者争いを演じている2番川端を出塁されると、非常に厄介になる。
彼らがチャンスの形を作り、クリーンアップの山田・畠山・雄平を迎えると、いくら好調マイコラスとはいえ抑え込む事が厳しくなる。
高度なバッティング技術を持つ川端は兎も角、比屋根の出塁(機動力)は絶対阻止せねばならない。

それでも、筆者の見立てでは、恐らく2点程度の失点は避けられないと見ている。
勿論「得点の取られ方」で、その後の展開は大きく変わってくるが、何とか6回を2失点以内で踏ん張ってほしい。
そうすれば、必ず勝機が見えてくる。
その勝機を確実なモノにするには、館山を何とか攻略せねばならない。

彼の復帰初戦でGは抑えられてしまったが、内容的にはゼロで抑えられるようなモノではなかった。
勿論、あの時から館山自身も調子を上げてきているが、G打線も確実に上昇傾向にある。
よって、今日の対戦ではG打線の「館山対策」がポイントになる。

館山の特徴は、打者の間合いを微妙に外す独特のピッチングフォームと、横の揺さぶりにある。
切れ味鋭いスライダー・カットボールを軸に、懐にシュート系のボールを時折織り混ぜてベース盤を広く使い、勝負処ではフォークボールも多投する。
全盛時と比べると、キレ・制球共に8割程度だが、前述のピッチングフォームと投球術は健在である。
基本となる直球も、登板毎にスピード感が増してきたので、変化球の使い処に幅が生まれている。
「全盛時の館山ではない」という考えで、舐めてかかったら手痛いしっぺ返しを喰らう。

では、館山を攻略するにはどうすれば良いのか?
筆者の中では答えが2つある。
1つ目はセンター返しの意識でスイングする。

特に右打者は、館山のスライダーを意識して右方向への打球を意識しがちだが、相手の心理を読むことに長けてる彼なら、それを見越してシュート系で詰まらせようとすうだろう。
このボールを無理に逆方向へ打とうとすると、完全に詰まってヒットゾーンには飛ばない。
逆にシュートを意識しすぎると、外寄りの甘めのスライダーを逃してしまう。
ここは基本に戻って、センター方向へ打ち返す意識でスイングした方が良い。

左打者は懐へのスライダー系・外のシュート系、どちらにも手を出すのではく、狙いを絞って一発で仕留める姿勢が欲しい。
特に対左打者には、フォークボールを有効的に使ってくるので、追い込まれる前に何とかしたい。
そして追い込まれたら徹底してセンター返しの意識が必要になる。

館山という投手は、昔から制球が抜群というタイプではない。
甘いボールも多いので、それを逃さない事が重要になる。
その為にはセンター返しの意識で打席に立つ事が理にかなう。

そして2つ目の策は、徹底して球数を投げさせる事。
まだ故障箇所に不安を抱える館山は、多くの球数を投げる事が出来る状況ではない。
しかしながら、ここのところ酷使状態になっているリリーフ陣の事を考えれば、少しでも彼にイニングを稼いで欲しいというのが、S首脳陣の本音だろう。
そういう状況なら、Gは館山を潰してしまえば良い。

まあ、そこまでする必要は無いとは思うが、絶対落とせないゲームという認識を持つのなら、強打のSに対抗する為には、ここまで徹底しないといけない。

以上 敬称略