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【試合のポイント】小川のスタミナを奪った立岡・吉川のボディーブロー【セ公式戦 SvsG 15回戦 8月5日】

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一昨日の坂本欠場というニュースで、この3連戦は大苦戦する事を覚悟していたが、2連勝という出来すぎの結果で終えている。

勿論、村田・長野の効果的な一発が直接的な勝因だが、その影に隠れる立岡・吉川の「高い出塁率」と「打席での粘り」も見逃してはならない。

 123456789
巨 人0000402006
ヤクルト0010310005

坂本の代役として登場した吉川が、攻守でチームに勢いを与え、一時疲れを見せていた立岡も、ここに来てチームの勝利に大きく貢献している。
この試合でも立岡・吉川の二人は大活躍だった。

1番の立岡は、5打席で4度出塁(2安打・2四死球)
7番の吉川は、4打席で3度出塁(3安打)

1番と7番がこれだけ出塁していると、相手投手は下位打線で一息つく事が出来ない。

しかも、この二人は小川に対して34球投げさせている。
昨日の試合で小川が投じた全球数は5イニングで99球で、全体の約3割を二人で投げさせた事になる。
特に、4回表の吉川は先頭打者として11球投げさせ、5回表に先頭打者として登場した立岡も9球投げさせる粘りを発揮し、根負けした小川は立岡に四球を与えてしまい、その直後の大量失点に繋がっていった。

日差しが無いナイターとはいえ、グランド上の暑さが尋常ではないこの時期で、あれだけ粘られてしまうと、気力・体力に与えるダメージは想像以上のモノだと思う。
序盤の小川を見た時は、G打線の苦戦は避けられないと感じていたが、ボクシングで例えるなら、効果的なボディーブロー(吉川・立岡の粘り)で相手の体力を削ぎ、顎が上がった瞬間に右ストレート(長野の3ラン)でダウンを奪った。

脇役が相手エースのスタミナを奪い、主役が決定的な一打で倒す。
まさに理想的な得点パターンだった。

以上 敬称略