筆者の場合、感情の赴くままにブログを更新するのは難しくないが、やはり冷静さを取り戻してから更新したいので、少しだけ猶予を頂いた。
今回も負け試合なので長文の記事にはならないが、筆者なりに感じた事を整理した。
この3連戦を振り返ると、筆者が思っていた以上に、CバッテリーがG各打者の弱点をしっかり把握している事を感じた。
特に第2・第3戦の前田と福井の投球は、その事を如実に現していた。
19回戦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広 島 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
20回戦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広 島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 6 |
巨 人 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
特にGクリーンアップへの対策は完璧だった。
①対坂本
殆ど外角オンリーの配球で、基本は外のスライダーと直球の出し入れで勝負する。
ランナーが得点圏にいる場合は、内角直球(ボール球)を見せ球に使って、より慎重に攻める。
②対長野
明らかに「ヤマを張ってる」打席が多いので、初球はボール球から入って相手の反応を見る。
強振してくる打者なので一発には十分注意を払い、狙い球が分かるまでは、あくまでもボール球で誘う。
狙い球がハッキリしたら、そのボール以外を選択してカウントを整える。
追い込んだケースでは、外に流れるスライダー系を低めに決めれば良い。
③対阿部
内角への直球については少々甘くなっても対処できなくなっているので、ここを見せながら外角低めのツーシーム系を散らしてカウントを整える。
ボール先行になってしまったら、内角のスライダー系でファールを打たせる。
そして最後は、タイミングを外すチェンジアップ系のボールを選択する。
今の阿部は右肩で壁が作れず体が突っ込んでしまうので、高い確率でこのボールに対処できない。
仮に、このボールを彼のテクニックでヒットを打たれても、鈍足の彼なら痛くも痒くもない。
主軸打者にこれだけの穴が有れば、相手投手陣のプレッシャーは半減する。
つまり、G主軸打者は相手投手にとって「組みやすい相手」になっている。
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★Gファンの多くが失望した第2戦の最終回(チャンスを迎えて長野・阿部)について
長野の見送り三振については、今でも理解不能である。
前述の背景があるとはいえ、最後の直球に手が出ないのは、弱気になっている証しかもしれない。
阿部のセカンドゴロは、まさしく今の状態を現している。
体の開きが早くなって、体が前に突っ込んでしまってるので、スイングを止めたつもりでも止まらない。
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★好投が報われなかった高木勇・田口について
良く投げてくれたと思う。
高木勇はC打線の拙攻の助けられた感は強いが、中盤以降は立ち直って素晴らしい内容だった。
田口も4回以降は直球のスピード感こそ落ちたが、カーブを効果的に使ってC打線を封じていた。
最後はそのカーブを打たれて同点を許したが、こちらも内容的には十分合格点である。
勿論、彼らは同じことを繰り返している(高木勇はボール先行でリズムが悪い・田口はバント失敗と勝負処で1発を浴びる) ので、反省すべきポイントはある。
しかし、個人的には彼らを責める感情は全く浮かばなかった。
仮に、彼らがプロで4~5年のキャリアを踏んでいるローテ投手なら「内容と結果」の両方を求めたと思う。
だが、彼らは違う。
高木勇は社会人出身とはいえプロでは1年目の新人 、田口に至っては高卒2年目の投手であり、彼らを責める前に味方打線の不甲斐なさを嘆きべきだと思う。
以上 敬称略