今週火曜日から始まる阪神との3連戦を「直接対決でひっくり返せる範囲」にしておくことが逆転優勝へのラストチャンスだと見ていた。
その為には阪神との負け数の差を「3つ」以内にしないといけない。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 |
DeNA | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 6 |
残念ながら土曜日は負けてしまったが、日曜日に阪神が敗れた為、負け数の差は3つのままで直接対決を迎える事になった。
【敗因】
①1番立岡と4番阿部を封じられて打線の繋がりを失う。
②粘りきれないG投手陣
③攻守で精彩を欠く小林誠司
【G投手雑感】
☆高木勇人
甘いカウント球を簡単にスタンドへ運ばれていた。
勿論、小林の配球にも問題があるが、狭い横浜スタジアムでは致命傷に繋がる事を肝に命じてもらいたい。
特にカットボールを投げるときは細心の注意が必要になる。
☆田口麗斗
結果が出ていない状況が、彼を精神的に追い詰めている印象が強い。
先発時は四球で崩れるケースが目立っていたが、昨日は逆に攻め急いでいたので勝負球を使う前に打たれていた。
無論、小林の配慮不足もあった。
【G野手雑感】
★片岡治大
4回表の盗塁死は痛かった。
「あれがベンチからのサインなのか?」「グリーンライトだったのか?」「サインミスだったのか?」
真相は藪の中だが、セオリーでは「この場面では走るな!」の指示が出ているケースが多い。
砂田は4回と5回に崩れる兆候を見せていただけに、あの盗塁死は痛かった。
★阿部慎之助
砂田に対して完全に力負けしていた。
全くタイミングが合っていなかったので、相手に思いっきり腕を振られていた。
二十歳の投手にここまで舐められてしまうとは。。。
★長野久義
結果は残したが、技術的には不満が残る内容だった。
現状のタイミングの取り方では、対左投手の入ってくる変化球と直球には何とか対応可能だが、右投手の落ちるボールと外に流れる変化球には対応が難しい。
同様の欠点は大田にも言えるが、こんなバッティングしか出来ないのであれば、若い大田を使って経験を積ませた方が良い。
★堂上剛裕
素晴らしい集中力を打席で感じる。
代打として迎えた第1打席ではあわやHRの大飛球を飛ばし、最後の打者となった第2打席でもあわや逆転HRという当たりを飛ばした。
技術的な彼の欠点は、振り始めからインパクトの瞬間にかけて左肩が投手方向にロックしてしまい、やや左手で被せてしまうスイングになってしまうので、特に内角の直球に対してバットがスムースに出ない事だった。
しかし、現状はかなり改善されてバットが体の内側から出ている。
2軍降格中に内田コーチから適切な指導を受けた結果だと推察する。
★大田泰示
構えが大きくなった事で、バットの出方がスムースになっているように見受けられる。
スイングも迷いが無くなり、フォロースルーをしっかり取る事が出来ている。
相変わらず外に逃げていく変化球には脆さを見せているが、左投手の入ってくる変化球には対応できている。
「打席での迷い」が無くなっている今こそ「対左専用」という発想を捨てて、右投手に対しても使って欲しい。
★岡本和真
初ヒットがホームランとは恐れ入った。
彼は直球に的を絞っていたと思うが、スライダーを捉えてスタンドまで運んだ。
初球から狙い球以外のボールに反応し、しかもフルスイング出来ている。
並みの高卒ルーキーでは難しい事を簡単にやってのけた。
技術的に、彼はタイミングの取り方が上手いので、スイングの振り始めで微妙な「間」を作る事が出来ている。
よって直球待ちで甘いスライダーに対応出来た訳である。
しかも、内田コーチから伝授されたL字打法で、よりスムースにタイミングが合わせやすくなっている。
彼の伝説は私の地元である横浜から始まった。。。。
【試合総評】
もったいなかった片岡の盗塁死(4回表)、配慮に欠けていた小林のリード、簡単に失点を許す投手陣など、突っ込めばいくらでも文句が言いたくなる試合だった。
しかも優勝か遠退く痛い敗戦でもあるので、本来なら絶望的な感情が沸くような試合でもあった。
しかし、それ以上に「夢と明日への希望」を感じる試合だった。
これまで何度も書いてきたように、近未来のGに対して「絶望感」を感じていた筆者にとっては、希望の星である大田と岡本の可能性を実感する事が出来たので、敗戦の悔しさは殆ど残っていない。
又「一野球ファンとして純粋に試合を楽しめた事」が心から嬉しかった。
特に最終回の須田vs堂上の対決は、見応え満載で本当に素晴らしかった。
凄まじい気合いで投げ込んでいた須田に対して、堂上も真っ向から受け止めて自分の力の限りを尽くしていた。
結果は須田に軍配が上がったが、内容は紙一重だった。
【優勝への星勘定・9月6日終了時点】
✳弊ブログでは優勝ラインを76勝と設定した。
(理由についてはリンク先《①と②》を御覧ください)
阪神 ヤクルト 巨人 広島 勝率
79勝 15勝 5敗 15勝 4敗 16勝 2敗 22勝 1敗 .5563
78勝 14勝 6敗 14勝 5敗 15勝 3敗 21勝 2敗 .5492
77勝 13勝 7敗 13勝 6敗 14勝 4敗 20勝 3敗 .5422
76勝 12勝 8敗 12勝 7敗 13勝 5敗 19勝 4敗 .5352
75勝 11勝 9敗 11勝 8敗 12勝 6敗 18勝 5敗 .5281
74勝 10勝10敗 10勝 9敗 11勝 7敗 17勝 6敗 .5211
73勝 9勝11敗 9勝10敗 10勝 8敗 16勝 7敗 .5140
同率で
並んだ場合は?
①勝ち数の多い方が優勝
②当該チーム同士の対戦成績で勝ち越してるチームが優勝
T対G 7勝13敗 残り5試合 ✳G勝ち越し確定
T対S 12勝10敗 残り3試合
T対C 7勝10敗1分け 残り7試合
S対G 10勝10敗 残り5試合
S対C 11勝10敗 残り4試合
G対C 9勝14敗 残り3試合 ✳C勝ち越し確定
先週水曜日のGvsSの直接対決でGが敗れた為、S戦のシーズン勝ち越しも黄色信号が灯ってきた。
よって、GにとってはTを叩けば優勝に近づくとは一概には言えない状況になっている。
いずれにせよ、火曜日からのT戦を3タテしてTに追い付き、3チームが五分に近い成績となって、最終決戦を前に両チームにプレッシャーをかけておきたい。
以上 敬称略