この3連戦の両チームは「貧打」の一言で凝縮されると思う。
確かに随所で好プレーもあったが、チャンスの場面で長打が生まれる予感がしない両チームの主軸の状態は「絶望感」を感じてしまう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
広 島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 |
カープの主軸も同じような感じだが、特にGの主軸は殆どの打者がフルスイング出来ていない。
右打ちやコンパクトなスイング も結構だが、春先からこれでは状態は上がってくることはない。
勿論、井端や松本哲等は別だが、 他の打者が初球から積極的にフルスイングしない姿勢には疑問が残る。
相手投手からすれば、初球から当てに行くようなスイングをしてくれれば、全く怖さを感じない。
よって初球から腕を振ってストライクを取りに行ける。
そしてチャンスの場面でのG各打者は、特にその傾向が強くなり積極性が失われてくる。
首脳陣からどのような指示が出ているのか?
私には知る由もないが、試合中に流れる談話から推測すれば、結果を求めすぎてる印象は拭えない。
「急がば回れ」である。
まずは、各打者は1本のヒットを求める事よりも、自分のスイングを思い出して、ツーストライクまではしっかり狙い球を絞って強打してはどうだろうか?
自分のスイングを思い出せば、気持ちもに余裕が生まれるし、良い状態になればバッティングに幅が出てくる。
【G選手雑感】
★菅野智之
内容的には最悪の状態だった。
直球は抜けてしまうし威力もスピードもない。
スライダー・カーブも抜け気味で、フォークは叩きつけてしまう。
特に立ち上がりから中盤までは酷かった。
しかし、相手の拙攻に助けられて6回以降は徐々にバランスが良くなっていた。
特に力を入れると抜けてしまった直球が、コーナーの際どい所に決まっていた。
この修正力は流石というほかない。
だが、相手打線が活発なら、序盤でKO必至だった事は疑い無い。
【試合総評】
両チームともに、相手のチーム状態を考えれば3タテ可能だったと思っていたはずだ。
だが、如何せん自チームの状態も酷かった。
大瀬良・野村・前田健は確かに結果は良かったが、内容的には序盤で捕まっていてもおかしくない内容で、終盤まで投げさせたのはG主軸の責任が大きい。
特に阿部・高橋由という「Gの顔」にチャンスでの1本が出なかった事で、チームに勢いが生まれなかった。
村田は言うに及ばず、5番亀井もチャンスでの1本が出なかった。
重苦しい雰囲気が漂う今の打線を変えるには発想を変えるしかない。
サードに井端を入れて中井をファーストで使い、橋本を昇格させて外野の一角に置きセペダを2軍に落とす。
そして高橋由は代打待機にする。
長打も期待できない、機動力も期待できないでは、この状態は変わることはない。
それなら機動力に活路を見いだして、各打者の状態が上がってくるのを待つしかない。
センター金城はカンフル剤にはなるが、クリーンアップに長打が期待できない現状ではホームに返すのは難しい。
また、この場合センター金城・レフト高橋由・ライト亀井の外野構成は守備力が怪しい。
膝の状態が磐石でない長野を、センターで使う場合も守備力低下は否めない。
松本哲を1番で使う試合があったが、バッティングの状態が良くない。
それなら残る手は橋本をセンターで使うほかない。
レフト・亀井、センター橋本、ライト・長野という布陣が、守備と攻撃のバランスを考えれば現状ではベストの選択だ。
その場合のオーダーは以下の通り
1 二塁 片岡
2 中堅 橋本
3 遊撃 坂本
4 捕手 阿部
5 右翼 長野
6 三塁 井端
7 左翼 亀井
8 一塁 中井
筆者が考えた打線はこのようになった。