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【試合総評】打線が機能するには我慢も必要である【セ公式戦 GvsS 9回戦・5月17日】

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昨日のS先発石山については、筆者は去年から高く評価している投手だった。
直球の質も高く、球種も豊富で、縦横の変化で勝負できる幅も持ち合わせている。
よって、S先発陣の中では小川に次いで嫌な投手である。

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ヤクルト0010001002
巨 人0000000000

但し、S石山は前述の通りポテンシャルの高い投手ではあるが、先発投手としては完成品ではない。
まだまだ勝負処で見せる「甘さ」や、スタミナ不足が心配されるので、G打線が助けなければ中盤以降で十分勝機があると思っていた。
しかし、G打線は彼を助けてしまっていた・・。

石山は決して調子が良いとは思えなかった。
序盤は腕も振れていなかったので、ベース上では「活きたボール」になっていなかった。
だが、低めに集める意識が強かったので、G各打者は打たされてしまう打席が続いてしまっていた。

個人的には、堂上8番という打順に納得いかないが、終わってから言っても仕方あるまい。
大田をスタメンから外して橋本を起用したのも、前日の負傷があっての事かもしれないので、外野がどうこう言っても真相は藪の中である(試合前の練習は通常通りだったみたいだが。。)
但し、打順については「メンバーが揃い始めたので、そろそろ固定してはどうか?」という意見を筆者は持っている。

昨日の試合では、阿部とアンダーソンの順番を変えているが、打順そのものには異論がない。
しかし、入れ換えの理由が、前日の内容を考慮して変えているならば、先々良くない。
阿部を5番で使うなら、そこを固定させて、阿部を外すときは他の選手を起用する。
逆に、クリーンアップを阿部不在時でも固定したいなら、阿部を6番で動かさない方が良い。
このように、当面4番坂本を固定するなら、阿部の打順も固定させて、攻撃のリズムを変えない方が良い。
現状、二人はGにとって攻守で欠かせない中心選手であって、アンダーソンは失礼ながら軸で活躍する選手ではない。
二人に責任を追わせるなら、彼らの打席に立つリズムにも配慮が欲しい。

筆者が考えるオーダーは以下の通り(阿部スタメン時)
① センター   大田
② セカンド   井端(片岡)
③ ライト    亀井
④ ショート   坂本
⑤ ファースト  アンダーソン
⑥ キャッチャー 阿部
⑦ レフト    堂上
⑧ サード    村田

阿部がスタメンを外れる場合
② セカンド   片岡
ーーーーーーーーーーーーー
⑤ ファースト  アンダーソン
⑥ サード    井端  
⑦ レフト    堂上
⑧ キャッチャー 小林(相川)

長野については、スタメンを張れないコンディションなら、1軍に置くメリットは何もない。
彼は器用なタイプではないので、代打という1打席勝負には向いていない。
矢野がレフトの守備が出来る状態まで肘が回復していれば、彼を長野と入れ替えたい。

2番については橋本がベストだと思うが、現状の淡白なバッティングでは強く推せないし、大田・堂上・亀井を押し退ける決め手が、今の彼にはない。
それなら消去法で井端・片岡で行くしかあるまい。

批判を浴びてる村田については、8番で使うなら彼でも特段問題ではない。
逆に、ここに井端や片岡という小技タイプの打者を入れても、5番以降が鈍足なので打線として機能するとは思えない。

但し、今の状態では村田を7番以上で使う事は厳しい。
7番と8番は打順が1つしか違わないが、打線での役割や、投手に与える心理は全く違う。
このオーダーの鍵は7番にある。
ここにフルスイング出来る堂上が座る意味は非常に大きい。
そして、前述の矢野を待機させる事で、対左対策で堂上→矢野という起用も出来る。

上記のように、当面は1番とクリーンアップを固定すべきだと思う。
そして、本来軸となるべき長野のコンディションが良くなった時に、そこで大幅に組み直せば良いと考える。

振り返ると、去年から監督はオーダーを激しく動かして、何とかやりくりして勝ちを拾っている。
勿論、これが監督の本意ではないという事も重々承知している。
このやりくりが功を奏して、去年優勝したと言っても過言ではないかもしれない。
ただ、今年になってもなかなか攻撃にリズムが生まれていない。
筆者は、やはり軸を固定出来ていない事が、大きな要因として思えてならない。
今季は開幕から怪我人が続出して組めていなかったが、メンバーが揃いつつある今こそ、ある程度打線を固定してはどうだろうか?

「リーダーの坂本と阿部に責任を背負わせる」という覚悟を、内外に示すことは決して悪いことではない。
少なくとも筆者は、監督が覚悟を決めたのなら、それを支持していきたい。
だが、何の覚悟もないままに、打順の入れ換えを繰り返すことは、この先も大きな変化は望めないだろう(リーグ優勝云々ではなく、あくまでも打線の変化は望めない)

最後に一言。
高木勇については内容的に良かったと思う。
但し、ここから更にワンステップ上を目指すなら、フォークボールの精度を高めたい。
これが完成すれば、菅野と並んでダブルエースの誕生となる。 

以上 敬称略


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