今日から甲子園球場で、阪神タイガース対読売ジャイアンツが行われる。
ここまでまずまず順調に白星を重ねているGと、なかなか波に乗れないTではあるが、このカードの長い歴史を振り返ると、チーム状態が良くないチームが、息を吹き返して勝っているケースが多い。
今回は、両軍ともチーム状態という観点では微妙ではあるが、Gも十分注意して対峙しないと足元を掬われる可能性もかなりある。
★予告先発
ジャイアンツ 菅野
タイガース 岩田
残念ではあるが、今季の菅野は投げてみないと解らない。
特に立ち上がりが悪い。
ボールの威力については、去年前半と比べても遜色がないが、制球力ではかなり後退している。
スライダー・カーブ・直球系すべてにおいて、高めに抜けたり逆球になる事が多い。
又、フォークの精度も登板日によってバラバラなので信頼感が高くない。
抜け球が多く、フォークが全く落ちない状態の時は、序盤で大量失点してしまう事も十分考えられる。
但し、初回をスッと終えると、徐々にエンジンが暖まって無双状態になる可能性も高い。
彼は試合中に修正する事が出来る投手なので、T打線の立場で考えれば、彼の投球にリズムが出る前に得点を重ねていきたい。
対して、T岩田も元々は立ち上がりが課題の投手であったが、今季はそんなに悪くない。
その結果が3勝1敗(3連勝中)という数字に表れているのかもしれない。
防御率は菅野の方が良いが、G打線が岩田から大量得点する絵は、私の頭のなかでは浮かばない。
序盤を菅野がゼロに抑えればG有利。
2点以上リードで後半を迎えることが出来ればT有利
先発投手から妄想する展開は、このように予想した。
★野手陣のキープレーヤー
ジャイアンツ 大田・坂本・井端・長野
タイガース 西岡・上本・鳥谷・福留
岩田の長所はボールを低めに集めて、ゴロアウトが多くなること。
しっかり狙い球が絞れていない状態で、若いカウントから低めのボールに手を出してしまうと、彼の術中に填まってしまう。
だが序盤は低めに狙った球が、ボールゾーンに外れる事が多く、カウントを悪くしてしまうケースが多く見られる。
そうなると無意識にボールが高めに浮いてくる。
G打線は、ここをしっかり叩きたい。
その為には低めを捨てて、ベルトより上に浮いてきたボールを叩く意識が重要になる。
ボールが低めに集まっている時は、ボールを長く見る事を意識し、徹底してセンターから逆方向。
高めに浮くケースが増えてきたら、思い切って強振することも必要になる。
1番大田の出塁と4番坂本の打点に期待したい。
T打線で警戒すべきは1・2番の出塁。
特に西岡に対して菅野は苦手意識があるので、彼を塁に出すと精神的にも押されてくる。
仮に、彼らを抑えることに成功すれば、対クリーンアップでは一発警戒の配球に徹する事が出来る。
★勝敗予想
ジャイアンツ 60%
タイガース 40%
菅野は心配ではあるが 、そこそこ抑えてくれると思っているので、接戦になることは必至と見ている。
一方で、この試合では打線に期待している。
岩田の立ち上がりを捉えて、2点リードで中盤を迎えて、効果的な中押し点を大田・坂本辺りの一発で期待したい。
又、仮に接戦の展開になっても、控え選手に役者が揃っているGが有利と見ている。
Gが負ける場合は、菅野が序盤で捕まり、岩田がノープレッシャーでバンバン投げてくるケースしか思い浮かばない。
以上 敬称略