昨日の試合は、個人的には貧打戦という印象を持った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
阪 神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 2 |
確かに両軍先発投手のデキは良いとは思ったが、ここまで抑え込まれる内容ではない。
Gマイコラスは、直球の威力に加えてカーブが良かったので、T打戦に対して緩急を上手く使えていた。
但し、T打戦が早打ちで助けていた感も否めない。
加えて全く出塁する事も出来なかったので、課題のセットポジションでの投球をさせられなかった。
そしてマイコラス攻略の鍵となる左打者が、全くボールの見極めが出来ていなかったので、球数を稼ぐ事もままならず、彼のウィークポイントの一つであるスタミナの不安も露呈しなかった。
それでも球数が80球を超えた辺りから、ボールが浮いてきたので、危険信号は灯っていた。
結果的に8回途中で交代したが、片岡のミス(記録はヒット)が無けれ
ば、8回はアッサリ終わっていたかもしれない。
昨日の結果だけでは、マイコラスを今後もローテの一員として、自信を持って送り出すことはできない。
昨日は前述の通り、全く相手に出塁をさせなかった事が大きな要因であって、そんな内容が毎度続く筈がない。
やはり、1塁に走者を置いた場面でも、極端にボールの威力と制球が落ちない投球を見せてくれないと信頼できない。
対するT横山も角度がある直球は、予想通り素晴らしかったし、あの縦割れのカーブも要所で良いアクセントになっていた。
初登板としては上々の内容だったと思う。
但し、彼と対峙したG打線に対しては、大いに不満が残る。
大田を除いて殆どの打者に対して、ほぼ直球オンリーで中盤まで攻められていたが、殆どの打者が差し込まれていた。
見え見えの直球を差し込まれるようでは、ここに変化球を混ぜてくる他の一流投手に対して攻略できる筈がない。
初モノという事を差し引いても、寂しさを感じるバッティング内容だった。
この結果を受けて、恐らく次のG戦でも横山をぶつけてくると思う。
個人的には、彼のようなベース盤を広く使えないタイプの投手は、G打線は本来得意としていると思っている。
狙い球を絞り辛い訳でもなく、フォーク系も精度が高い訳ではない。
必ず次回は攻略してくれると信じている。
試合のポイントとしては、片岡が打球をはじいてしまった場面と、山口が関本に与えた四球だった。
前者だけなら恐らく同点で終わり、その後の展開はどう転ぶか読めなかったが、後者の四球でTに逆転の芽が生じてしまった。
但し、個人的には走者を置いたマイコラスを信頼できないならば、8回は頭から山口を行かせるべきだったと思う。
6回途中から、直球とカットボールが高めに浮いていたので、危ない前兆は見せていた。
結果論と言われるかもしれないが、福留に対しては山口のワンポイント、続く打者は恐らく右の代打が出てくるので、そこからマシソンで良かったと思う。
マイコラスを続投させて、走者を許したら交代させるという継投策は、愚策とまでは言わないが、1対0という展開では良策とは思えない。
こういう時は後手に回る継投が一番良くない。
マイコラスに任せるなら同点にされるまで腹を括るという策を取るか、スパッとイニングの頭から替えてしまうか、どちらしかないと思う。
まあ、それもこれも打線が追加点を奪っておけば、何の問題もなく試合を終わらせる事が出来たが、1対0という展開で勝ちきるには、ベンチも腹を括る事も必要になってくる。
G打線については、前述の通り失望の連続だったが、特に最後の橋本にはガッカリした。
前日も最後の打者だったが、ボール球に手を出しまくって三振。
そして昨日は、狙い球を絞ってる気配を感じないまま見送り三振。
最後のボールだった内角低め直球は、確かに素晴らしいボールだったが、筆者にも読めるような配球だったのも事実だった。
よって、あのボールに対して、完全に腰が引けての見逃し三振は、話にならない醜態だった。
ハッキリ言って全く打席での集中力を感じない。
この試合で、大田・橋本というG期待の若手が、相手に完全に見下されて討ち取られていた。
確かに筆者は、二人を積極的に起用することに賛成してきたが、チームの士気を落とすような姿を見せてはいけない。
勿論、二人も悔しいし、危機感を感じているだろうから、その悔しさを「次の試合で絶対ぶつける」という意気込みで打席に向かって欲しい。
筆者は、これからも二人に大いに期待している。
以上 敬称略