前回の試合総評で、杉内については色々書いたので割愛するが、彼が昨日の試合で勝ち星がついた事により、これで軸となる先発4本柱が5勝(ハーラートップ)で並んだ。
どの投手も安定感があるので、中継ぎ投手の負担も減っている。
逆に心配になるのが、同点・ビハインドゲームで出番がある中継ぎ陣の試合勘。
特に、高木京・戸根の内容が良いだけに、もう少し出番を増やしても良いと考えるが・・。
彼らは、投手陣がへばってくる夏場に必要となる戦力なので、出来ることなら今のうちに自信をつけさせておきたい。
★山口鉄也
打者から見ると、ボールの出処が見易くなっているのは気掛かりである。
4月中旬のフォームと比べると、体の開きがやや早い。
筆者の推測だが、恐らく肘の負担が掛からないフォームを模索しているうちに、肘が下がって腕が横振りになってしまったのかもしれない。
こうなると、特に右打者に対して分が悪くなる。
昨日の交代後、ベンチに下がった姿を見ると、かなりストレスを感じている様子が窺われた。
★スコット・マシソン
こちらは既に能力全開モードまで状態を上げている。
我々Gファンは一昨年の成績を期待したいが、率直に言ってそれは難しいと思う。
彼も来日4年目になり、他球団も対策を練ってくるし、相手打者も当然慣れてくる。
過度な期待をせずに、現状程度の働きをコンスタントに続けてくれれば、チームにとっては有り難い。
但し、彼自身は常に進化しようと模索している。
その成果として、一昨年と比べると、変化球の精度がかなり進歩している。
★澤村拓一
やはりナゴヤドームのマウンドは合うようだ。
直球の角度・キレが抜群だったし、何より福田から三振を奪った外角一杯のスライダーが絶品だった。
★長野久義
打席に立つ機会が増えてきたので、余裕を感じる場面が増えてきた。
ボールの見極めもかなり良くなっているので、結果を残す下地は整いつつある。
★片岡治大
寺内の離脱で途中出場し、同点となる貴重なタイムリーを放った。
但し、バッティングの状態はあまり良くない。
ボールを追いかけてしまうスイングが目立ち、下半身が使えて居ないので打球に勢いが無い。
★寺内崇幸
彼の離脱は、Gにとってはこれからボディーブローのように効いてくるだろう。
現状、2軍のメンバーを見渡しても、安心してゲーム終盤の守備固めを任せられる選手は居ない。
特に村田離脱も重なり、サードの人材不足は深刻なので、チームにとってはかなり痛い。
又、ゲーム終盤の選手起用にも大きな影響を及ぼしてくる。
お疲れモードに入っている井端が、パンクしない事を祈るしかない。。。
★相川亮二
リードについては前回触れたので割愛するが、8回の大逆転のキッカケを作ったライト前ヒットは、久しぶりに彼らしいバッティングを見せてくれた。
彼の良さは捕手としての能力だけではなく、しぶとく勝負強いバッティングも魅力の1つである。
過去のS戦で、G投手陣は何度も苦杯を嘗めてきた。
以上 敬称略