広告

巨人vs中日 練習試合 2019.2.26「チームを逆転勝利に導いた若手攻撃陣の繋ぐ意識」

広告

今日は中日ドラゴンズとの練習試合が行われた。
新たに与田監督-伊東ヘッドCの体制となり、チームカラーがガラッと変わる予感がするドラゴンズとの対戦だったが、しかし今日は何といっても阿部慎之助が久しぶりに対外試合でマスクを被ったので、彼のプレーに注目が集まった。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1右 陽岱鋼 3打数0安打
➀カウント1-2から外角ツーシームを空振り三振
➁カウント2-2から真ん中直球を捉えるがショートゴロ、チェンジ
➃カウント0-1から外角高めのスライダーに合わせるがライトへの大きなフライ、チェンジ
★バッティングの内容は悪くはなかったが、1番打者としては淡白なバッティングに見えてしまっていた。

1右 亀井善行 2打数1安打 打点1
➆カウント1-2から内角低めのスライダーを打ち上げてレフトフライ
➇カウント1-1から真ん中高めの直球をしぶとくレフト前へタイムリーヒット、打点1

2中 丸佳浩 3打数0安打
➀フルカウントから真ん中直球を捉えるがショートゴロ
➂カウント2-2から真ん中高めの直球を打ち損なってピッチャーゴロ
➄カウント0-2から真ん中低めのスライダーを空振り三振
★打ち損じが多かったが、彼に関しては全く心配していない。

⇒遊 山本泰寛 2打数1安打1四球
➆カウント3-0から内角高めのボールを見切って四球
➇カウント1-0真ん中スライダーを叩いてライト前ヒット
★彼の繋ぐ意識がチームに勢いを呼んだ

3遊 坂本勇人 2打数2安打1四球
➀カウント1-2から内角直球を捉えてレフト前ヒット
➂フルカウントから内角低めのボール球を見送って四球
➄カウント2-0から外角直球をバットの先でライト前ヒット
★ボールを見送る形が明らかに良くなってるし、前回よりも下半身を使ったバッティングが出来ていた。

⇒走 立岡宗一郎 1安打盗塁1
➆カウント2-2から内角低めのフォークを拾って1.2塁間ヒット、一塁走者は三塁へ進塁
➇カウント2-1から内角高めの直球に差し込まれて3-2-3のダブルプレー、チェンジ
★8回のチャンスはハードラックだったが、繋ぐ姿勢で打席に立ってる姿は十分に感じた。

4一 岡本和真 3打数2安打
➀初球の真ん中直球を捉えてレフト前ヒット
➂カウント1-2から真ん中直球を捉えてレフト前ヒット
➄⇒カウント2-1から二塁への盗塁成功⇒カウント3-1から内角直球を捉えるがサードゴロ
★バッティングの状態が明らかに良くなっている。
背中の張りを訴える前のバッティングを見て、筆者は「去年の良い時と比べるとグリップの位置が少し下がって、後ろも少し大きくなってるのでスイングが遠回りしてる」と指摘したが、今日の内容を見ると明らかに変わっており「意識的にグリップを少し上げてトップを早めに作って構え遅れを防ぎ、その効果で後ろも小さくなってコンパクトでシャープなスイングになった」

⇒一 北村拓己 1打数1安打1四球 打点1
➆カウント0-1から内角スライダーを捉えてライト前にタイムリーヒット、打点1、一塁走者は三塁へ進塁
➈カウント3-2から内角ワンバンドのフォークを見送って四球
★この試合の勝敗を分けたのは彼の二打席だったといっても過言ではない。バッティングに関しては前回のコラムでも触れたように成長を感じる。

5左 ゲレーロ 2打数1安打1四球(HR1)打点3
➀フルカウントから内角低めの直球を見切って四球
➂カウント0-1から真ん中高めの直球を強振して左中間スタンドへのスリーランHR、打点3
➄カウント1-0から真ん中低めのツーシームを引っかけてショートゴロ、チェンジ
★去年よりも頭の位置が全くブレずに中心軸がしっかりしてるので、去年よりも打席での威圧感が増してる印象。

⇒左 石川慎吾 2打数2安打 打点1
➆カウント0-1から真ん中高めの直球を叩いてライト前へのタイムリーヒット、打点1、一塁走者は三塁へ進塁
➈カウント2-2から真ん中直球を叩いて三遊間ヒット
★元気者の彼が打線を繋いでいくと他の若手に相乗効果を生んでいる。

6三 ビヤヌエバ 3打数0安打
➀カウント2-2から真ん中高めの直球に詰まってセンターフライ、チェンジ
➂カウント0-2から真ん中高めの直球に詰まってセンターフライ
➅カウント1-2から真ん中高めのスライダーを打ち損じてセカンドフライ
★甘いボールをミスショットしていたが、ボールの見逃し方を見ると「突っ込む形」が無くなってるので、これから結果を残す下地は出来つつある。

⇒三 田中俊太 1打数0安打1四球
➆カウント1-0から真ん中高めの直球に差し込まれて4-6-3のダブルプレー、チェンジ
➈カウント3-0から外角高めの直球を見送って四球
★イージーゴロをミスするなど、攻守でやや精彩を欠いていた。

7指 中島宏之 3打数0安打
➁カウント2-2から真ん中直球に詰まってセカンドゴロ
➂フルカウントから真ん中スライダーを合わせただけのセンターフライ、チェンジ
➅初球の内角直球に差し込まれてピッチャーゴロ
★バッティングの内容はあまりよくない。

⇒打指 小林誠司 2打数0安打
➇フルカウントから内角低め直球を空振り三振
➈初球の外角直球を引っかけてサードゴロエラー、サヨナラ勝ちでゲームセット

8二 吉川尚輝 2打数0安打1四球
➁カウント1-0から外角直球を引っかけてセカンドゴロ
➃カウント1-0から真ん中直球を打ち上げてレフトフライ
➅カウント3-0から外角直球を見極めて四球
★一時の好結果は出なくなっているが、バッティングの内容はそれほど悪くない。

⇒二 吉川大幾 1打数1安打
➇カウント1-0から内角直球を叩いて三塁線突破のツーベース
★彼は出場すればかならずどんな形でも爪痕を残す。

9捕 阿部慎之助 1打数1安打
➁カウント0-1から真ん中高めの直球を捉えて三遊間ヒット
★バッティングはまだまだこれからという状態で、ヒットは生まれたが更に振り込んでいく必要がある。
★捕手としては、山口俊との呼吸、配球面に関しては全く違和感がないし、むしろ山口俊が投げやすそうな間合いを作っていたので、流石という印象だった。
一方、スローイングに関して現段階では未知数で不安が残るし、捕手として9回まで出場するスタミナ面についても危うさが残っている。
果たしてこれからコンディションをどこまで上げることが出来るのか?

⇒捕 炭谷銀仁朗 3打数1安打
➃初球の内角カットボールを捉えるがライトフライ
➅カウント1-2から外角低めのツーシームを引っかけてショートゴロ、チェンジ
➇フルカウントから内角低めのスライダーをしぶとくライト前ヒット
★右方向へ打つ時も当てにいくのではなくしっかり振る抜いているので、ヒットゾーンに落ちる。

⇒捕 大城卓三



【巨人投手雑感】
1 山口俊 3回2安打2奪三振 1失点
➀1.2番の左打者に対しては、外から曲がってくるスライダーを有効に使いバッテリー有利の状況を作って討ち取り、右打者の平田に対してはフォークを多めに使って三振を奪っていた。
➁変化球中心で試すように投げていたが、やや甘いコースにボールが集まり
痛打され、バッテリーミスも重なって失点した。
➂直球を中心に危なげなく三者凡退で抑える。
★カウント球で使う直球は140キロに満たないがコーナーに決めて、勝負処で使う直球は140キロ後半までスピードが上がり打者を押し込む形が出来ていて、直球だけでも投球にメリハリがあった。
又、変化球はカーブ、スライダー、フォークを投じていたが上々の精度だった。
★打者によって同じボールを続けていたケースが目立ち、色々な課題を設定していたように感じる投球だった。
失点はしたが内容的には上々で、今年も菅野に続いて怪我さえなければイニング数を稼いでくれるだろう。

2 高橋優貴 3回1安打2四球2奪三振 失点0
➃2アウトから微妙な判定で四球を許した後、甘いスライダーを痛打されてピンチをまねいたが、ここは決め球のスクリューで三振を奪ってピンチを切り抜ける。
➄スライダー中心の組み立てでやや制球が乱れていたが無難に三者凡退で抑える。
➅2アウトから四球を許したが、危なげなく後続を断った。
★平均で140キロ前半の直球と、変化球は持ち球全て(スライダー、チェンジアップ、カーブ、スクリュー)を使っていた。
★中日打線の打ち損じという側面も多少は感じられるが、それでも直球で打者を押し込むことが出来ていたし、変化球で打者のタイミングを外す事も出来ていたので、内容的には十分に合格点だった。

3 鍬原拓也 6安打1四球 失点5
➆いきなり長短合わせて4連続安打で逆転され、その後の四球を挟んでタイムリーを許して5失点
★140キロ中盤の直球、変化球はシンカーとスライダー
★直球はショート回転で真ん中に集まり、変化球も高めに浮いてしまい、腕の振りも緩くなっていたので、打者のタイミングを外す事も出来なかった。
★前回の登板時のコラムでも書いたが、現状の投球内容ではこの結果はある意味必然といえるし、明らかに自分のピッチングを見失ってしまっている。

4 戸根千明 2回1死球1奪三振 失点0
➇スライダーが抜けて死球を与えてしまったが無失点で抑える。
➈安定感抜群の内容で無失点で終える
★140キロ前半の直球と変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブ
★全体的な印象では抜け球も減って、やや高めにはいっていたが質の良い直球を投げていた。
直球で打者を押し込んで変化球でタイミングを外すという基本形が出来ていたので上々の内容といえる。



【中日注目選手雑感】
1 勝野昌慶 1回3安打1四球 失点2
★社会人出身ドラフト3位のルーキー
★直球の最速は145を記録、平均は140キロ前後
★変化球は縦変化のスライダーとフォーク?
★細かい制球力はないが、四球を連発するようなタイプではない。
★直球には角度を感じるが、緩急を使えるボールがないので、甘いコースに集まると苦しくなる、

【試合スコア:登板投手】
中日 010 000 500 6
巨人 003 000 211× 7
大野雄-ロドリゲス-岡田-勝野-福-佐藤
山口俊-高橋優-鍬原-戸根

【総評】
1 不安だった先発陣に光明が差した山口俊と高橋優のナイスピッチング
ここまで同じ先発候補として名前があがってる田口と今村がピリッとしないので、山口俊はともかく高橋優がまずまずの内容を見せてくれた事はチームにとっても大きい。

2 繋ぐ意識を持った若手が逆転勝利へと導く
打線に関しては昨日の休養の効果はてきめんで、特に途中から出場した若い選手がそれぞれの持ち味を発揮して見事につながった。
中でも北村は本文でも触れたがかなり進歩しており、元々実戦的なバッティングが出来るタイプなので、サブとしてベンチに置きたい選手になりつつある。

3 中日で目立っていたのは高橋周平のバッティングが良くなっている事
構えも若干変えて、タイミングの取り方、バットの出方が非常にスムースになり、バットスイングがシャープになっている。
今までは右投手の内角直球、又はカットボールに苦戦していたが、このスイングなら克服する可能性を十分に感じる。
以上 敬称略
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となります
是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!



コメント

  1. pug より:

    更新お疲れ様です!
    都合で前半しか見られなかったのですが、野手陣は坂本、岡本の復調とゲレーロの冷静さとパワーが出て、若手に切り替わった後半もアピールできた選手が多かったみたいで安心できる要素が増えた試合に感じました。
    阿部についてはカウント球の使い方等、やはりリード面は安心できるなという感じでしたね。
    最大の懸念事項である肩の問題はモーションを盗まれての盗塁で分からなかったので、またこれから注視したいですね。
    課題の投手陣は山口は順調に来ているみたいですし、高橋もストレートにも変化球にもキレを感じたので、この調子を維持してくれれば期待できそうですね。
    リリーフ陣は戸根の好投はプラス要素ですが、鍬原の状態は不安ですね。
    まだ上原や宮國等、候補がいるとはいえ、かなりのポテンシャルがあると思われる鍬原への期待もあっての、澤村の先発転向だと思うので、宮本コーチも早めに登板の機会を与えたいと話しているみたいなので、何とか復調して欲しいですね。

  2. くまさん より:

    レポートありがとうございます。試合は見られなかったですが、若手のアピールは投手野手ともに楽しみですね。
    そんな中、小林ですよ(笑)
    活躍してチームも勝つなら誰が捕手でもかまいませんが、使い方(扱い方?)によっては、もう少しどうにかなるんじゃないか、力はあるんじゃないか、と思ってしまうんですが、小林に対して…
    厳しい状況だとは思いますが、スタメンマスクでなきゃ死ぬわけじゃなし、誰に勝つとか奪うとかいう前に、自分を見つめ強みを信じて奮起してもらいたいと思ってます。
    自分を見つめると言えば澤村もですね。手薄な中継ぎからあえて先発転向なわけですし、プラスにして戻って欲しいですね。

  3. 小林が炭谷や大城を制して中心捕手として君臨することが出来れば、巨人の優勝は限りなく近づくと思ってます。
    あの強肩は甲斐キャノンにも負けないと思ってますので。。。

  4. リリーフ陣は明暗を分けていますが、持ってる素質からすれば鍬原が一本立ちしてくれると大きな戦力となることは間違いないので、今は非常に苦しんでいますが何とか乗り越えてほしいですね。。。