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大田も思わず「スゲ~な」と呟いたG堂上の特大HR【超激辛練習試合レポート2月18日】

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今日から読売ジャイアンツも対外試合が始まった。
最初の相手は韓国のサムスンライオンズ。
今春の対外試合では、対日本球団には負けていない韓国屈指のチーム。
いよいよ生き残りを賭けたサバイバルレースがスタートした。


★G野手雑感
①ショート 坂本
2打数2安打2打点 二塁打1
*キッチリ捉えた三遊間ヒット
*ボールを見極めて四球(その後牽制死)
*綺麗に捉えてセンター越えツーベース 打点2
好守で大活躍だった。
キャンプ当初は腰の張りで出遅れていたが、本隊合流後は全く不安を感じさせていない。
今年はグリップを握る左右の手を、少し離してスイングする事に挑戦しているが、ここまでは手応えを感じている様子。

②レフト 松本哲
4打数2安打1四球
*当てただけサードゴロ(走者進塁)
*巧く合わせてレフト前ヒット(その後盗塁)
*セカンドゴロ(走者進塁)
*綺麗に弾き返してセンター前ヒット
*じっくり見極めて四球
2番打者としては百点満点の内容だった。
走者がいるときはゴロを打ってランナーを進塁させ、自らは3度の出塁でしっかりチャンスメークもしていた。
彼もここまでの実戦では完璧に近い内容で、首脳陣にしっかりアピールしている。

③ライト 亀井
3打数無安打
*差し込まれてレフトフライ
*差し込まれてレフトフライ
*中途半端な空振り三振
状態は下降線に入りつつある。
彼が悪くなる兆候としては、直球に対して差し込まれるスイングが多くなるとき。
こうなると意識的に体の開きが早くなって、逆に変化球の見極めが出来なくなる。
だが理想はここで一度落ちて、開幕前に上昇する事。
全く問題ない。

④センター 大田
5打数2安打2打点
*詰まってショートゴロ
*ややバットの先でレフトフライ
*タイミングが合わずに空振り三振
*詰まり気味に弾き返したセンター前ヒット 打点2 
 (その後盗塁)
*しぶとく三遊間ヒット
明らかに以前よりもミートポイントを近めに置いている。
よって低めの変化球の見極めが良くなっているので、無様な空振りは無くなっている。
逆に直球に対しては差し込まれ気味になっている。
彼の考えでは「詰まっても構わない」という意識で打席に立っていると思う。
以前の記事でも述べたが、彼の良さは下半身の強さとバネ。
少々詰まっても野手の間に落とすパワーがある。
以前よりも下半身主導でしっかりスイングしているので、ヒットゾーンに落ちるケースが増えている。

⑤ファースト 堂上
4打数2安打3打点 二塁打1 本塁打1
*少し泳いだライトフライ
*綺麗に捉えてライト越え二塁打 打点1
*バットの先でピッチャーゴロ
*豪快なセンター左への大ホームラン 打点2
*見極めて四球
打席で非常に余裕を感じる。
見逃し方も自然体でバットの出方もスムース。
集中力を感じるので相手投手は投げにくいだろう。
兎に角、スイングスピードが速い。
これだけ振ってこられると、バッテリーに恐怖心を与える。
D時代に感じた彼の打席での雰囲気が完全に戻っている。
又、以前では脆さを感じた対左に対しても、右肩の開きを我慢しているので、しっかり壁を作っている。
よって打球が死んでいない。
ホームランを放ってベンチに戻る時に、出迎えた大田が思わず「スゲーな」と呟いた声が印象的だった。

⑥DH 井端
2打数無安打
*平凡なショートゴロ
*空振り三振

⑦サード 中井
3打数2安打 二塁打1
*ドン詰まりのファーストフライ
*カーブを巧く捉えてレフト線ツーベース
*見事に捉えてセンター前ヒット
今は緩急をつけられても、全くスイングが崩れていない。
これで守備にも安定感が出れば、いよいよ村田のポジションを奪い取るかもしれない。
途中交代は、監督が彼の実力を高く評価している証である。

⑧セカンド 片岡
4打数2安打1打点
*合わせ気味のライトフライ
*巧い右打ちでライト前ヒット(その後盗塁)
*合わせただけのピッチャーゴロ
*綺麗に弾き返してセンター前のツーベース 打点1
今日は走好守全てにおいて良かった。
動きも軽快でコンディションが上がっている。
井端に差をつけられていたが、一気に盛り返した。

⑨キャッチャー 鬼屋敷(7・9回守備以外出場)
3打数1安打
*少し上がりすぎたセンターフライ
*詰まってライトフライ
*綺麗にセンター前ヒット
*相手自滅で四球
捕手としては課題が多い。
先発宮國の内容が悪かったので、相手打者を抑える事に集中していたのは分かるが、ランナーを無警戒にしすぎる。
配球面でも単調さが目立ち、緩急を全く使えていなかった。
バッティングは力強さが出てきている。
以前見た時よりも成長を感じる

⑩ショート 寺内 途中出場
2打数1安打
*ボテボテのサード内野安打
*タイミングが合わずに空振り三振

⑪DH 金城 途中出場
3打数2安打 二塁打1
*綺麗に捉えて三遊間ヒット
*詰まり気味のレフト線ツーベース
*合わせにいくが詰まってレフトフライ
彼もヘッドスピードが速い。
ここまでの内容・結果共に申し分ない。

⑫サード 藤村 途中出場
2打数無安打
*走者を進める意識でライトフライ(走者進塁)
*当てただけのショートゴロ

⑬キャッチャー 相川 途中出場(7回守備のみ)

⑭ライト 橋本 途中出場
2打数無安打1打点
*センター犠牲フライ 打点1
*セカンドゴロ(走者進塁)
走者を進めるスイングを意識していた。

⑮キャッチャー 小林 途中出場(9回守備のみ)


☆G投手雑感
①宮國 3回6安打3失点 1HR
直球のスピードは138キロ前後で、ツーシームも混ぜていた。
変化球はスライダーを中心に追い込むとフォークを多投し、カーブは少なかった。
彼が抱える問題点が露呈したピッチング内容だった。
1、左打者懐への直球がシュート回転で甘く入る
2、フォークの落ちが早いので打者に見極められる
3、意志を感じないボールが多い
また痛打を浴びると弱気の虫が現れて、腕の振りが弱くなっていた。
このピッチングを見せられると残念ながら「何も変わっていない」と言わざるを得ない。
討ち取ったケースでも打者が打ち損じただけ。
個人的には大きな失望感だけ残ったピッチングだった。

②今村 3回2安打無失点1奪三振
直球のスピードは139キロ前後。
変化球はスライダーとカーブを中心にスローカーブ、チェンジアップを投げていた。
前回に引き続き素晴らしかった。
直球・変化球共にキレ・制球が良く、特に直球とスライダーは捕手の要求通りに投げ込むことが出来た。
宮國との違いは、一球一球に明確な意志を感じること。
「この場面ではここを攻めておいて、最終的にはこれで勝負する」という考えた投球が出来ていた。
勿論「制球力の差」といってしまえばそれまでだが、筆者にはそれだけではないような気がする。
サムスンの各打者は、明らかに今村を打ちにくそうにしていた。
現時点では宮國に対して大きく差を広げた。

③戸根 2回1安打1四球無失点
直球のスピードは138キロ前後。
変化球は右打者に対してはチェンジアップが多めで、左打者に対してはスライダーが中心。
今日は前回よりも腕が振れていた。
直球に対して相手が差し込まれるケースが多くキレを感じた。
チェンジアップは非常に抜けが良くて、右打者が苦労している様子が伺えた。
但し気になるのは、左打者に対して腕の振りがやや鈍ること。
制球を気にしている節がある。
スピードも132キロ程度に落ちるので不満が残る。
しかしながら、落ち着いたマウンド裁きでリリーフ投手に必要な強いハートは十分感じさせた。
このままプロのマウンドに慣れていけば、対左についてももっと腕が振れるだろう。
戦力として計算できるタイプの投手である。

④高木勇 1回2安打無失点2奪三振
直球のスピードは平均で143キロ、最速で145キロ。
変化球はこの日はスライダーのみ。
登板直後はカウント球を積極的に打たれてピンチを作ったが、その後はしっかり腕を振って直球、スライダー共に抜群の内容だった。
これだけ腕を振ってシーズンでも投げられれば、十分戦力になる。
直球のキレは今日投げた投手の中では出色だった。


※練習試合総評
L 201 000 000 3
G 000 120 60❌ 9
宮崎での紅白戦から引き続いて、レギュラーを狙う選手が結果を残した。
特に中井・堂上の内容が素晴らしい。
両者共に守備に課題が残るが、それでもレギュラー連中を十分焦らせる活躍である。
投手では宮國以外は満足する内容だった。
特に左の先発候補である今村は素晴らしかった。
制球力が一段と増してるし、しっかり考えて投球している姿をみせた。


以上 敬称略

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