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【G】久しぶりに見た澤村の印象は?【超激辛妄想コラム】

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昨日、ファームの対ファーターズ戦が放送されたので、久しぶりに澤村のピッチングをじっくり見た。
合わせて、去年4月25日の対ベイスターズ戦(9回途中まで好投し勝利した試合)の録画が残っていたので、ピッチングフォーム、ボールの質を比べてみた。
その2つの試合での彼のピッチングを比較して、現状の彼の立ち位置を筆者なりに考えた。
まず試合前の注目ポイントとして次のことを事前に考えていた。
①トップからリリースまでの間、左肩が早く開かずに、どこまで我慢できているか?
②直球(フォーシーム)がシュート回転していないか?
③変化球の質と、コントロールの精度は?
④75球超えて直球の質に大きな変化はないか?
⑤一連の投球モーションに力みを感じるか?

【①について】
フォーム的には今のほうが左肩の開きが若干早いので、打者はボールが見やすいと思う。
序盤に150キロを連発しても、打者は空振りしていなかった。
【②について】
序盤はシュート回転が多かったが、回を追う毎に減る傾向だった。
【③について】
スライダー、フォーク、ツーシームを投げていた。
フォークは去年より握りの浅いスプリット気味という印象で、落ちは小さいが打者の手元で変化するボールだった。
ツーシームの精度は去年と変わらない印象を受けた。
そしてスライダーだが、変化が去年と比べて縦変化の大きい125〜128キロのボールに若干変わっていた。
去年の不振時期は、スライダーを投げると引っ掛けて大きく横に外れるような印象を持ったが、今回はそれはあまり見られなかった。
勿論、抜け気味になり危険な高さに浮いてしまう事も有るが、バッターからすれば以前のスライダーのように、早くからコースが外れているボールではないので、低めに決まれば厄介なボールになると思う。
直球も含めて全体的なコントロールの印象は、そんなに悪い印象はなかった。
【④について】
やはり50球を超えた当たりから、若干スピードは落ちたように感じた。
但し、これは故障明けという点も考慮しなくてはいけないと思う。
【⑤について】
やはり野手目線で見ると「これから直球を投げるぞ!」というフォームなのでタイミングを合わせやすい。
無駄な力みとは言わないが「投球フォーム」と「投げるボール」のギャップを感じない。


【総評】
①で指摘した左肩の開きが若干早い事、ランナーを背負うとフォーシームの直球がシュート回転してしまうケースが多くなる事、以上の2点が気になるところではある。
逆にスライダー、ツーシームの精度を更に上げて打たせて取る術を身につければ、去年までの大きな課題だった「球数の多さ」とそれにともなう「スタミナ切れ」の2点が一気に解決するかもしれない。

【展望】
やはり野手目線で考えると、相手投手を見る上では①の要素は大きいのでマイナス材料として重い。
これが一時的な事なのか?違うのか?この試合を見ただけではわからない。
事実、昨年のピッチングでは、ほんの僅かではあるが左肩の開きが少し我慢できている。
この点を去年好投した当時並に修正できれば、大きく飛躍するかもしれない。
特に良くなってる縦変化のスライダーを中心に、組み立ての中にツーシーム、フォークも入れて相手に的を絞らさなければ、勝てる投手に変わる可能性は格段に上がる。
結果を求めるあまり、気持ちに焦りが出て投げ急ぐようになると、もっと左肩が開いてくる。
こうなると、制球が乱れて去年の澤村から進歩しないことになってしまう。
逆に復帰初戦でアッサリ良い内容で勝つと乗っていくかもしれない。
そんな両極端な印象を持った昨日のピッチングだった。
彼がローテをしっかり守って勝ち星を順調に重ねるようになると、G先発陣は一気に世代交代する。
内海、杉内を押しのけて、菅野、澤村、小山でG伝統の右本格派3本柱が確立するかもしれない。
その鍵を握るのが、澤村であることは間違いないだろう。

敬称略

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