巨人の宮崎キャンプは元木ヘッドの大声に選手が呼応して、各若手選手たちが例年以上に賑やかな雰囲気を作りながら練習が行われている。
そして第1クール2日目を無事に終え、月曜日の第1クール最終日では早くも1軍対2.3軍の練習試合が行われる。
2020巨人春季キャンプ
【天候・10:50】
天気:晴れ、気温:10.9℃、湿度47%、風速2.3m
【練習メニュー】
【映像をみながら個人的に気になったポイント】
➀加藤脩平、松原聖弥、黒田響生、平間隼人が畠世周、鍬原拓也、古川侑利を相手にフリーバッティングを行った(詳細・評価は後述)
➁北村拓己、重信慎之介、石川慎吾、岡本和真が高橋優貴、與那原大剛を相手にフリーバッティングを行った(実績組の重信・石川・岡本・高橋は別にして、ファン注目の北村については次回以降に行う)
➂ビエイラがブルペンに入る
意外にセットポジションでの投球フォームがコンパクト(足をあまり上げていない)なので、日本の練習・指導にハマればリリーバーとして面白い存在かもしれない
➃育成のディプランもブルペン入り
どんなボールを投げるかはまだまだ分からないが、フォームは変な癖がなく、テイクバックが小さいので打者はタイミングが取りづらいかもしれない。
【選手雑感】
★菅野智之
映像でハッキリ確認できた菅野智之の新フォーム
1、最初にグラブを顔の位置にセットする
2、下半身が始動する前の段階で先にグラブを横に振る
3、グラブを顔の位置にセットして上半身の動作を先に終える
4、上半身がセットされてからようやく下半身を始動させて投球に移る>
本人談として最大の狙いは「体の開きを極力抑える事」らしいが、私は投手の経験が無いので技術的な事は語れないが、打者目線で論評するなら慣れるまではタイミングを合わせるのにやや苦労するかもしれない。
★中島宏之
彼もバッティングフォームを大きく変えた
1
2
・去年までのフォームは構えの段階で左肩を捕手方向に捻じって「ロック」してバットを上段に置いていたので、ぶっちゃけ投球に対して上半身の「間」を全く作れていなかった。
・特にインサイドの直球系にはタイミング的には始動の段階で既に差し込まれてしまっていた。
・若い時はスイングスピードや体の反応が鋭いので対応できていたが、加齢による衰え、度重なる故障による錆びつきで、若い時の感覚でバッティングをしようとすれば当然ながら壁にぶち当たる。
・一方で今回のフォーム改造後は、同じようにトップの段階では左肩を同様にロックするが、そこに至る前段階の「構え」で自然体の形なので、去年よりも「間を作る」という作業には苦労しないと思う。
・但しあくまでも「理論的には」という事なので、これから活きたボールに対応していく段階で始動を早めに取ったりして微調整しながら、自分の新たな形を作っていかねば今年も不振のままシーズンを終えてしまうだろう。
【若手フリーバッティング雑感】
打者:黒田、平間、松原、加藤
投手:畠、鍬原、古川
・打者四人に関しては、現時点での評価は加藤が体力的にも技術的に一歩進んでいる印象を持った。
・黒田のスイング軌道は非凡なモノを感じたし、体力的にはリストの強さと柔らかさを感じる一方で、体幹がまだまだ細く非力さは否めない。
・平間には下半身の強さは感じたが、まだまだ下半身の力をスイングに活かしきれていない印象で、同タイプの松原と比べても抜きんでたモノは今日の段階では感じなかった。
・松原は前述の二人よりも実戦的なバッティングが出来そうな形は持っていたが、今回は粗さが目立つバットスイングだけが目立ってしまっていた。
・加藤は体も去年の同時期よりも一回り大きくなってるし、特に下半身が安定してきたので構えからフィニッシュまでの動きに連動性と力強さを感じた。
・投手三人の中では古川の仕上がりの早さが特に目立っていた。
・畠は故障明けということもあるが、この時期という事を差し引いても直球に威力と角度を全く感じないし、スライダー・カット系も殆ど制球出来ていなかったので、まだまだこれからというところか?
・鍬原は時折見せる指がかかったストレートの質は抜群だったが、腕を下げた事で右打者には恐怖心を与えるシュート回転の直球(抜け球)も、左打者には「美味しいボール」になるので、先発として考えるならカット気味の直球を右打者にどれだけ制球良く突っ込んで行けるかがブレイクの鍵になる(そうすれば特殊球のシンカーも活きてくる)
以上 敬称略
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