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「攻守でスタンドを沸かせたモタ」 巨人春季キャンプレポート 2020.02.08

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昨日の雨模様から一転して、今日の宮崎は風は強めではあるがが快晴に恵まれた。

2020巨人春季キャンプ
【天候・12:40】
天気 晴、気温 13.7℃、湿度48%、風速6.2m
サンマリン球場の風はライトからレフト方向に吹いている

【キャンプトピックス】
➀肘に痛みのあるメルセデスがファームに合流
肘の痛みを発症したメルセデスが今日からファーム行きとなった。

➁原監督が畠世周に熱いマンツーマン指導
原監督に「変化球を投げる時に腕の振りが緩む」ことを指摘されて指導を受けていたが、逆に言えば監督の彼に対する期待の表れということ。

【紅白戦スタメン】

【紅組攻撃経過・選手短評】
1二右 若林晃弘
➀カウント2-2から内角直球を叩くがファーストゴロ(1アウト)
➂カウント1-1から外角高めの直球を逆らわずにライト前ヒット(ランナー1塁)
➄⇒初球に1塁走者が二盗に成功⇒フルカウントから真ん中低めのチェンジアップを見極めて四球(ランナー1.2塁)
➅カウント1-2から真ん中直球に差し込まれてレフトフライ(チェンジ)
※途中からライトを守ったが、ポジショニングと打球の追い方に難を感じたので、もっと練習してレベルアップしないと特に屋外球場では怖くて使えない。

2遊 山本泰寛
➀カウント0-1から外角低めのカーブに泳がされてサードゴロ(2アウト)
➂カウント1-2から内角低めボール球のスライダーに手を出してレフトフライ(1アウト・ランナー1塁)
・タイミングが合わずに体を前に出されてしまう形が多かった。
➄フルカウントから直球が外角に大きく外れて四球(満塁)
➆カウント3-1から真ん中直球に合わせてライト前にヒット、ライトが後逸する間に3塁まで進塁(ランナー3塁)
・直球一本で待てる相手なら綺麗に逆方向に打てるが。。。。

3左 モタ
➀初球の内角低めのツーシームにバットを折りながらもレフト前ヒット(2アウト・ランナー1塁)
・ボール気味の厳しいコースだったが、あの強烈なスイングスピードで最後までしっかり振り切ってるからこそ、ヒットゾーンまで打球を運ぼことが出来る。
➂初球の真ん中スライダーを捉えてレフト線へのヒット、2塁を狙うがタッチアウト(2アウト・ランナー3塁)
➄カウント2-2から真ん中低めの直球を捉えて3遊間突破の2点タイムリーヒット(ランアー1.2塁)
・追い込まれるまではやや強引さが出てしまっていたが、最後はコンパクトなスイングでタイムリーを放った。
➆初球の内角直球が左わき腹に当たって死球(ランナー1.3塁)
※外野守備では強肩で観客を驚かせていた。
※2本のタイムリーを含む3安打、4打席全てで出塁して支配下入り、更には開幕一軍スタメンに向けて更に一歩前進した。

4D 陽岱鋼
➀⇒カウント1-2から1塁走者が盗塁失敗(チェンジ)
➁カウント1-2から真ん中直球を空振り三振(1アウト)
・甘いボールが多かったが終始淡白に見えた打席だった。
➂カウント2-2から外角低めのチェンジアップを空振り三振(チェンジ)

5捕⇒4指 大城卓三
➁カウント1-0から真ん中直球を捉えて1.2塁間を破るヒット(1アウト・ランナー1塁)
・やや差し込まれ気味ながらもしっかり振り切った。
➃初球の真ん中高めの直球を打ち上げてレフトフライ(1アウト)
➄初球の外角直球を合わせて2遊間を抜けるタイムリーヒット(ランナー1.3塁)
➆初球の真ん中スライダーを捉えてライト線へのタイムリー2塁打(ランナー2.3塁)
・直球待ちだったと思うが、甘いスライダーに体が上手く反応したバッティングだった。

⇒5捕 岸田行倫
➄初球の真ん中低めの直球を狙い打ってライトへの犠牲フライ、送球の間に1走者が2塁へ(2アウト・ランナー2塁)
➆フルカウントから真ん中スライダーを捉えてセンター前にタイムリーヒット、2塁走者は本塁でタッチアウト(1アウト・ランナー1塁)

6一 北村拓己
➁カウント3-0から真ん中低めに大きく外れて四球(1アウト・ランナー1.2塁)
➃外角高めの直球を引っかけてショートゴロ(2アウト)
➄初球の外角直球を打ち上げてファーストへのファールフライ(チェンジ)
➆カウント2-1から外角直球を打ち上げてライトフライ(2アウト・ランナー1塁)
※技術的にはトップの段階でグリップが体から早く離れてしまって、ややスイングが遠回りになってる印象で、もう少しバットの軌道が体の内側から出てこないと打球に力強さが出てこない。

7三 黒田響生
➁初球の真ん中直球に対して送りバントが成功(2アウト・ランナー2.3塁)
➃カウント0-2から外角低めの直球を空振り三振(チェンジ)
・田口に見下ろされて成す術がなかった。
➅カウント2-1から真ん中カーブを拾ってレフト前ヒット(ランナー1塁)
➆カウント1-1から真ん中低めの直球をバットの先で拾ってセンター前ヒット(2アウト・ランナー1.2塁)
※まだまだ課題が多い選手だが、懐の深いバッティングが出来るのは非凡さを感じる。

8中 松原聖弥
➁カウント1-1からスライダーが引っかかって右足に死球(2アウト・満塁)
➄カウント1-2から外角スライダーを見逃し三振(1アウト)
➅カウント0-2から外角低め直球に合わせるがサードゴロ(1アウト・ランナー1塁)
➆カウント1-0から真ん中高めの直球を捉えて右中間へのタイムリー3塁打(2アウト・ランナー3塁)
・やや強引に高めの直球を強振して外野の間を破っていった。
※ストライクゾーン近辺にボールが来ると、どんな球種でも飛びついているが、このバッティングスタイルでは二軍クラスで成功しても一軍では通用しない。
※体が小さい割にはスイングがシャープで力強く、スピードもあって強肩という外野手としては大変魅力的な選手だけに、もう少し野球脳を使ってプレーして欲しい。

9右 八百板卓丸
➁カウント1-2から内角ギリギリのカットボールを見逃し三振(チェンジ)
・チャンスの場面で3球連続同じコースにカットボールを投じられて、最後は見逃し三振では評価はなかなか上がらない。

⇒二 湯浅大
➄カウント1-0から真ん中直球を捉えて三遊間突破のヒット(1アウト・ランナー1塁)
➅カウント0-1から真ん中直球を捉えるがライト正面のフライ(2アウト・ランナー1塁)
➇カウント0-2から外角低めのスライダーを空振り三振(チェンジ)
※攻守でかなり成長しているが、去年実績を積んだ同タイプの増田大との競争に勝つことが大前提かもしれない。
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【紅組投手雑感】
☆今村信貴 2回2安打2四球 失点2
・直球の平均球速は130キロ中盤
・変化球はスライダー・カーブ・ツーシーム、チェンジアップ、スローカーブ
・球威はそれなりに感じたが、全体的に制球にバラツキがあり、ボールも高めに上ずっていた。
・典型的な彼の良くない時の内容で、今回も2アウトから四球を連発した後に長打を浴びてしまった。

☆宮國椋丞 2回2安打2奪三振 失点1
・直球の平均球速は平均球速は130キロ台後半
・変化球はツーシーム、スライダー、カーブ、フォーク
・走者なしの場面では去年よりも非常にゆったりしたフォームで、足を上げてから一呼吸あるので、打者目線ではタイミング的に慣れるまでは苦労するかもしれない。
・勝負球のフォークボールは抜群だったが、そこに至るまでの過程のカウント球と見せ球が甘く入って痛打を浴びてしまった。
・結果的に失点はしてしまったが、味方の拙い守備もあったので内容的にはまずまず合格点かもしれない。

☆藤岡貴裕 2回0安打1四球1奪三振 失点0
・直球の平均球速は130キロ前半
・変化球はチェンジアップ、スライダー、カーブ
・入団当初のロッテ時代のイメージとはだいぶ変わって、直球はスピード感というよりも微妙に打者の手元で動かし、変化球は制球良くコーナーに集めていた。
・但し、この投球スタイルがシーズンに入ってからも通用するとは思えないので、一軍の戦力になるには直球は少なくとも140キロ前半は欲しい

☆堀岡隼人 1回0安打 失点0
・直球の平均球速は140キロ前半、最速は145キロ
・変化球はスライダー?チェンジアップ?
・ボールに角度を感じる投げ方で、小気味よいピッチングだった。
・変化球はスライダーなのかチェンジアップなのか判別出来なかったが、低めに集まっていた。
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【白組攻撃経過・選手短評】
1二 吉川尚輝
➀カウント0-1から真ん中スライダーを引っかけてセカンドゴロ(1アウト)
➁⇒カウント1-1で1塁走者が牽制死(チェンジ)
➂初球の真ん中高めの直球に押されてセンターフライ(1アウト)
・積極性は良いがボール球に手を出すているので淡白さは否めない。

⇒二 増田大輝
➄フルカウントから外角直球に合わせるがファーストゴロ(2アウト)

2中 重信慎之介
➀カウント1-1から真ん中スライダーを捉えるがセンターフライ(2アウト)
➂カウント0-2から内角高めの直球に差し込まれてセカンドゴロ(2アウト)
➄初球の真ん中直球に手を出すがファーストゴロ(チェンジ)

3一 中島宏之
➀フルカウントから真ん中高めの直球を見切って四球(2アウト・ランナー1塁)
➂初球の外角カットボールを引っかけてショートゴロ(チェンジ)

⇒右 立岡宗一郎
➅カウント3-0から外角直球を見極めて四球(ランナー1塁)

4指 岡本和真
➀カウント3-0から低めの直球を見切って四球(2アウト・ランナー1.2塁)
➃カウント2-2から真ん中高めの直球をライト線へ3塁打(ランナー3塁)
※打線の軸として申し分のない二打席だった。

⇒打指 小林誠司
※7番捕手として先発出場した後に交代でベンチに下がったが、4番岡本の打順で再度代打として出場
➅⇒1カウント0-1から塁走者が二盗失敗⇒真ん中直球に詰まってピッチャーゴロ(2アウト)

5左 石川慎吾
➀フルカウントから真ん中スライダーを捉えてライトオーバーの2点タイムリー2塁打(2アウト・ランナー2塁)
・逆風を切り裂く見事なバッティングで「左殺し」の面目躍如だった。
➃カウント1-2からフォークボールを空振り三振(1アウト、ランナー3塁)
・右投手相手だとどうしても膝の割れが早くなって壁が早く壊れてしまう。
➅カウント0-2から真ん中低めのカーブに空振り三振(チェンジ)

6遊 田中俊太
➀カウント0-1から真ん中直球に詰まってファーストゴロ(チェンジ)
➃初球の内角直球を打ち上げてレフトフライ(2アウト・ランナー3塁)
・初球の真っすぐに手を出すのは間違いではないが、詰まった浅いレフトフライではやや情けない
➆カウント0-2から真ん中低めの直球を引っかけてセカンドゴロ(1アウト)

7捕⇒4指 小林誠司
➁カウント0-1から真ん中直球に力負けしてセカンドゴロ(1アウト)
※2打席ともに甘い直球を打ち損じてしまい、バッティングでのアピールは全く出来なかった。

⇒捕 田中貴也
➃カウント0-1から内角高めの直球を捉えてセンター前へのタイムリーヒット(2アウト・ランナー1塁)
➆カウント0-2から真ん中高めの直球に詰まってファーストゴロ(2アウト)

8右一 加藤脩平
➁フルカウントから内角高め直球に差し込まれてセカンドゴロ(2アウト)
・打ってアピールしたい気持ちは分かるが、終始ボール球に手を出してしまった打席だった。
➃カウント1-2から真ん中低めのフォークボールを空振り三振(チェンジ)
➆カウント1-2から真ん中高めの直球に詰まってレフトフライ(試合終了)

9三 吉川大幾
➁カウント2-2から内角低めのスライダーに詰まりながらもレフト前ヒット(2アウト・ランナー1塁)
➄カウント0-2から外角チェンジアップを引っかけてショートゴロ(1アウト)
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【白組投手雑感】
☆桜井俊貴 2回2安打1四球1死球2奪三振 失点0
・直球の平均球速は130キロ中盤
・変化球はスライダー、カーブ、カットボール
・投じたボールの中では、特に左打者へのカットボールの精度の高さが際立っていた。
・走者がいないケースではゆったりとしたフォームで切れの良いボールをコーナーに投げ分けていたが、走者を背負ったクイックモーションでは一転して制球を大きく乱してしまっていた。

☆田口麗斗 2回2安打2奪三振 失点0
・直球の平均球速は130キロ中盤
・変化球は数種類のスライダー、チェンジアップ
・まだまだ指にかかったボールと、そうではないボールとの落差が大きい。
・ピンチになってギアが入った時は「絶対に抑える」という気迫は伝わってきた。
・チェンジアップの精度は去年から確実に向上し、勝負球としても使える。

☆池田駿 1回3安打2四球1三振 失点3
・直球の平均球速は130キロ前半
・変化球はスライダー、チェンジアップ
・直球にキレもスピードもあまり感じないので、勝負球で使うチェンジアップが低めの良いところに決まっても手を出してくれない。

☆田原誠次 1回1安打 失点0
・直球の平均球速は130キロ前後
・変化球はカーブ、ツーシーム
・ボールのキレはまだまだこれからで、制球もかなりアバウトだった印象。
・貴重な右のサイドスローなので、彼が戦力として機能してくれるとブルペン陣は厚みが増す。

☆田中豊樹 1回5安打1死球1奪三振 失点4
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球は縦のスライダー
・数年前のドラフト時に注目していた投手だったが、去年のオフに日本ハムからリリースされて巨人に育成契約で入団した。
・確かに直球に威力はあるが、この制球力では厳しい。
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【スコアボード】
紅組 000 0404 8
白組 200 1000 3

【試合総評】
・毎年感じている事だが、宮崎キャンプのスピードガンは東京ドームのシーズン中よりも2~3キロ遅く表示されている印象を受ける。
・投手で良かったのは桜井、田口、宮國、個人的に評価を上げたのは堀岡
・打者で評価を上げたのはモタだけかな。。。

【ハイライト】【紅白戦】2月8日 モタ3安打猛打賞【巨人】

以上 敬称略
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