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「オープン戦 巨人 vs DeNA 試合雑感」 巨人春季キャンプレポート 2020.2.16

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昨日は今季初となる対外試合となった韓国サムスンとの練習試合に勝利した巨人は、横浜DeNAベイスターズとオープン戦を行った。

【スタメン】


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【巨人攻撃内容・野手短評】
1二 若林晃弘 4打数0安打
➀フルカウントから真ん中直球に詰まってピッチャーゴロ(1死)
➁カウント2-0から真ん中直球をややバットの先でライトフライ(1死1塁)
➄カウント1-2から真ん中低めのスライダーに泳がされてサードゴロ(チェンジ)
➇フルカウントから内角直球を捉えるがレフトフライ(1死1塁)
※良かった前回までとは一変して、今日の打席をではボールを追っかけ気味でグリップが体から離れてしまっていた

2遊 坂本勇人 2打数0安打
➀カウント1-2から内角直球にやや差し込まれてサードゴロ(2死)
➁カウント2-2から内角低めスライダーを引っかけてサードゴロ(2死1塁)
※今季初実戦なので、やや変化球に泳がされるケースは多かったが、スイング軌道は悪くは感じなかった。

⇒走遊 山本泰寛 1打数0安打1四球
➅フルカウントから直球が大きく外れて四球
➇カウント1-2から外角スライダーを引っかけてサードゴロ(2死2塁)

3指 丸佳浩 3打数1安打
➀フルカウントから真ん中直球に詰まってレフトフライ(チェンジ)
➂カウント2-1から真ん中直球を引っかけてファーストゴロ(チェンジ)
➅カウント1-1から真ん中低めのスライダーを捉えてライト前ヒット(1.2塁)

⇒打 吉川尚輝 1打数0安打
➇カウント1-1から外角低めの直球に合わせてショートゴロ(チェンジ)

4三 岡本和真 2打数1安打
➁カウント0-1から真ん中高めの直球を捉えてセンター前ヒット
➃カウント2-2から外角低めのチェンジアップに泳がされてショートゴロ(1死)



⇒八 陽岱鋼 2打数0安打
➅カウント2-1から内角直球に詰まってショートゴロ、6-4-3のダブルプレー(2死3塁)
➈初球の内角スライダーにやや詰まってショートゴロ(1死)

5右 パーラ 2打数1安打
➁初球の真ん中直球を捉えてレフト線突破の2塁打(2.3塁)
・ややタイミング的に立ち遅れ気味の印象だが、しっかり呼び込んでレフト線に打ち返した。
➃カウント0-2から外角低めの直球を見逃し三振(2死)
※外国人選手にしては珍しくバットを短く持っている。

⇒三左 増田大輝 2打数0安打
➅カウント0-1から真ん中低めの直球に詰まってレフトフライ(チェンジ)
➈カウント3-1から真ん中直球に詰まってショートゴロ(2死)

6左 モタ 3打数0安打
➁フルカウントから真ん中スライダーを空振り三振(1死2.3塁)
・カウント3-0から力みまくってしまった。
➃フルカウントから内角直球に詰まってセカンドフライ(チェンジ)
➆初球の真ん中直球に詰まってファーストへのファールフライ(1死)
※外野守備に関してはまだまだ勉強することが多い(特にフライへの反応、打球判断、スローイング)

⇒一 大城卓三 1打数0安打
➈カウント1-2から外角スライダーを空振り三振(試合終了)

7一 中島宏之 3打数1安打 打点1(HR1)
➁カウント1-2から内角直球を捉えるがサードゴロ(2死2.3塁)
・キッチリ捉えるが野手の正面だった。
➄カウント2-0から真ん中直球を完璧に捉えてレフトスタンドへHR
・直球待ちでフルスイング出来る状況での一発ではあったが、去年なら一発で仕留められなかっただけに、今年は状態の良さ、スイングの良さを感じる。
➆カウント0-1から外角低めのスライダーをバットの先でショートゴロ(2死)

⇒三 湯浅大

8中九 石川慎吾 3打数0安打
➁カウント1-2から外角高めの直球に合わせるがファーストゴロ(チェンジ)
➄初球の真ん中直球に詰まってセカンドゴロ(1死)
➆カウント1-2から外角直球を引っかけてショートゴロ(チェンジ)

9捕 岸田行倫 2打数1安打
➂初球の真ん中直球を捉えてセンター前ヒット
・初球の甘いボールを一発で仕留めた。
➄フルカウントから真ん中直球を打ち損じてショートゴロ(2死)

⇒捕 炭谷銀仁朗 1四球
➇フルカウントから内角低めのスライダーを見切って四球
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【巨人登板投手・選手雑感】
☆高橋優貴 3回5安打5奪三振 失点2
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はカーブ・スライダー・チェンジアップ
※直球の伸び、変化球のキレともに上々。
※左打者の外角への投球に関しては、直球・変化球ともにその出し入れが抜群に良い。
※課題は右打者への投球で、内角を狙った直球が抜けて真ん中近辺に集まる傾向が強い。
※一方でクイックモーションで投げるとボールが抜けて制球が甘くなる傾向がある。
※打たれはしたが、ここまで実戦登板した先発候補の桜井・田口を含めた三人の中では、ボールの質という観点で個人的には一番高い評価をしているが、あとは先発投手としての総合力、特に課題のスタミナ面がどうか?

☆古川侑利 2回4安打1奪三振 失点2
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はスライダー、カーブ、フォーク
※本来ならもっとスピードが出る投手だが、この程度だったらもっと制球力を上げないと厳しい。
※この試合のようにボール先行でカウントを悪くして、仕方なく真っすぐで勝負せざるをえない状況を作っているようでは先発としては厳しい。
※変化球もキレ・制球力ともにまだまだ甘さを感じる。

☆沼田翔平 1回0安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ
・高卒2年目の育成投手とは思えない投げっぷりは、鍛え上げられた下半身から生まれている。
※直球は綺麗なフォーシーム回転で制球も抜群だった。
※変化球は何と言ってもスライダーが良い。
※そのスライダーはカウントを取りに行く曲がりの小さいスライダーと、空振りを奪う為の曲がりの大きい縦スラを投げ分けている。
※カーブとチェンジアップ系に関しては、今日の段階では精度はまだまだ。
※非常に投げっぷりが良く、制球の心配を全く感じないタイプのリリーバーなので、本番でもう少し直球にスピード感が増してくると一軍の戦力として計算出来るだろう。
※正直言って、前回登板時はそこまで印象が残る投手ではなかったが、この試合の投球はビックリするほど変貌していた。

☆與那原大剛 1回0安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は140キロ中盤
・変化球はフォーク、カーブ
※紅白戦の時よりも腕が振れていた。
※解説の村田氏が指摘していたように、ややクロスステップで体の開きが早いタイプなので、特に左打者はボールの出処は見やすいが、一方で右投手は威圧感を感じるかもしれない。
※今日は出塁を許さなかったのでその場面はなかったが、やはり課題はセットポジションで球威が落ちるので、支配下入りをを勝ち取り一軍の戦力になる為には、ここを乗り越えなくてはならない。

☆鍵谷陽平 1回1安打1奪三振 失点0
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はスライダー、チェンジアップ
※直球の走りはまだまだこれから。
※課題の変化球はスライダー、チェンジアップともにまずまず決まっていた。

☆中川皓太 1回1安打 失点0
・直球の平均球速は140キロ前半
・変化球はスライダー
※直球の走りはまずまずで、これから上げてくるだろう。
※制球面は基本的にボールが抜け気味で、直球・スライダーともに真ん中に集まっていた。
※解説の村田氏も語っていたが、去年の今頃とはマウンド上での落ち着きに雲泥の差がある。
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【横浜DeNAベイスターズ新戦力雑感】
★オースティン
・1本目のHRは外甘の直球を完璧に捉えたが、2本目は内甘の直球を上手に捌いて風を味方にしたHR(詰まってるという見方も出来る)
・技術的に見ると、意識的に右足に重心を置いて、インパクトの瞬間に上体を反って距離を取り、下半身のパワーを打球に伝えようとする形は典型的なロングヒッターと言える。
・一方で、同じくインパクトの瞬間に上体がやや浮き上がる癖も感じられるので、本番では、恐らく弱点として多投されるであろうインハイを出し入れされて、そこからスピードを殺した変化球で抜かれたり、フォーク系で落とされたりするとバッティングの形が簡単に崩れやすいタイプかもしれない。
・同僚のソトのように無駄に力まないで、常にインサイドアウトのスイングを意識できればHRを量産する可能性は十分に感じるが、ソトのようなバッティングの柔らかさを感じないので率はあまり期待出来ないかもしれない。
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【スコア・投手継投】
横浜 101 110 000 4
巨人 000 010 001 1

櫻井(2回)-石田(2回)-濱矢(2回)-三嶋(1回)-砂田(2回)
高橋(3回)-古川(2回)-沼田(1回)-與那原(1回)-鍵谷(1回)-中川(1回)
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【総評】
※オースティン、ソト、佐野、ロペスが並んだ打線は確かに怖いが。。。
DeNA打線は序盤からヒットを沢山打って長打も適度に出ていたので、感覚的にはもっと大きくリードしていそうな展開だったが、中盤までの1イニングの攻撃で奪った最大得点は1点だけだった。
このコラムでは何度か指摘しているが、近年の傾向である「一発頼みの得点力」「ヒットが続いてもなかなか大量得点に繋がらない」という課題は、今年も大きな変化はなさそうである。

※ブレイクの予感漂う投の櫻井、復調の気配を感じる打の宮崎
DeNAの出場選手の中で目を引いたのは、投では櫻井が今年は貴重な戦力として機能する可能性を十分に感じる投球内容で、打では去年後半戦で手首を故障してバッティングが変わってしまっていた宮崎が、技術的にかなり復調しているので、今年は再び首位打者争いを演じる予感を十二分に感じさせていた。

※精彩を欠いた巨人だったが、投手陣は上々の仕上がり
登板投手は古川を除いてなかなか中身のある投球を見せてくれた。
特に育成から抜擢されてる沼田のピッチングは素晴らしかった。

以上 敬称略
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