Twitterでも既に発信した事だが、個人的には今回のオープン戦の無観客試合処置は致し方ないと考えている。
まあ、公式戦の開幕を延期するなら、オープン戦は完全中止(延期)にするという選択もあるとは思うが、開幕戦を予定通りに進める事を前提に考えているのなら、オリンピックによってこれ以上の日程調整が難しい状況では、無観客試合にして各チーム及び選手が粛々と開幕に向けて調整するほかない。
但し、政府が山場と位置付けたこの2週間が過ぎた段階で、更に状況が大きく悪化するようなことにでもなれば、ここは腹を括ってNPBの総意として抜本的な興行日程の見直しを迫られる事になるだろう(例えば、クライマックスシリーズの中止、オリンピックのプロ選手不参加など)
幣ブログも当面はこれまでと変わらずに開幕に向けて発信を続けていこうと考えているが、状況が更に悪い方向へ進んでしまった場合は、その時に自身の考えを再び述べようと思う。
という事で今回は、連続掲載中の「2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括」の続きを書いていく。
尚、シーズン総括の過去記事は下記リンクをクリック願いたい。
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編➀
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編➁
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編➂
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編➃
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 野手編➀
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 野手編➁
【2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 野手編➂】
☆岡本和真 試合143 打率.265 本塁打31 打点94
・対左投手.239 対右投手.282
・得意ゾーンは真ん中に近い比較的甘いゾーン、苦手なゾーンは外角低めと内角低め
・得意な球種は直球系、曲がるボール系、苦手な球種は落ちるボール系
・データから読み取れる得意なタイプの投手は、制球がアバウトな速球派の右投手、苦手なタイプはチェンジアップ系を勝負球で使える左投手と、内角低めと外角低めの出し入れが得意な制球力の高い右投手
・単純な安打数が減っただけではなく、一昨年と比べると早いカウントから積極的に仕掛けていた影響で四死球も10減り、出塁率低下の一因となってしまった。
・メインだったファースト守備に関しては、UZRが-8.7なので物足りなさは否めないが、サードの指標はそこまで酷くないので今季は期待したい。
※高い向上心とバッティングに対する探求心
数年前の坂本勇人と同じで、彼もシーズン中でも躊躇せずにバッティングフォームを大胆に変えるし、打席毎に微妙にタイミングの取り方を変えたり、左足の位置や方向を変えたりしている。
※大きく変わったバッティングフォーム
特にシーズン中で目に見えて変わったポイントは二点あって、一つ目は「左足の上げ方」で、二つ目は「オープンスタンスからスクエアスタンスへの変更」だった。
前者はシーズン中盤までは左足を高く上げてタイミングを計っていたが、シーズン後半は左足をそのまま高く上げるだけではなく、時には小さく上げたり、時には二段モーション的に足をタップさせてタイミングを計っていた。
その結果、投球モーションの違いにより生まれてくる「間合い」の差を、自分の中で微調整されて、より実戦的なバッティングになったということ。
後者に関しては、元々バッティングの際に体が早く開いてしまう癖を持っていたので、それを防ぐ意味で最初からオープンスタンスで構えていたものの、その前段階のタイミングの部分で前述のとおり狂いが生じてしまうケースが出てきたので、それを修正する為の処置として足の上げ方を変える都合上、スクエアスタンスにせざるを得なかったと思う。
※初のタイトル奪取へ再びマイナーチェンジ
そして彼は更なるレベルアップを目指し、今キャンプからは構えの段階で若干クローズスタンスにしているが、これは構えの段階で先に左肩で壁を作って体の開きが早くならないように意識しながら、そこから去年と変わらない足の上げ方でタイミングを計りトップを作っていくというバッティングフォームにマイナーチェンジした。
※守備について
ハンドリングは年々上手くなっているし、少々ミスしても決して慌てないので誰から見ても分かるようなミスはあまりしない選手である。
しかし、年々体が大きくなっている事と比例して、俊敏性にやや欠けている点は否めなかった。
それがUZRの悪化に繋がっていると思うし、まあ致し方ないといえばそれまでだろう。
但し、スローイングは本当に良くなっているので、今季のサード固定は大いに期待したいし、個人的にはゴールデングラブ賞も十分可能性があると思っている。
※芽生えた若手リーダーとしての自覚
シーズンオフの彼のインタビューを見て、彼の「4番打者としても自覚」と「若手リーダーとしての自覚」の両方を強く感じさせる言及があった(詳しくはYouTubeで検索)
一昨年の彼なら思いもよらない言葉の数々だったが、地位は人を育てるとはこのことを言うのであろう。
前監督の高橋由伸が一昨年途中から4番に固定した事が、彼の自覚を早い段階で芽生えさせたことは言うまでもないだろう。
※2020シーズンの成績を大胆予想
「3割、40本、110打点」
去年の数字だけを見れば、この中では打率がやや難しいかもしれないが、彼はバッティングが非常に柔らかい選手で、打つポイントも場面によって変える器用さを持ち合わせている選手なので、詰まりながらも野手の間に打球を落とすヒットが多く出るようになれば決して難しい数字ではない。
又、二年連続でホームランが30本を超えた事で、去年以上に開幕から相手の外野守備位置が深くなるケースも多くなると思うし、そうなればますますヒットゾーンが拡がる事になる。
ホームランに関しては、去年終盤に「ホームランを打つコツを掴んだ」ようなバットスイングが節々に見られ、そこまで強く振らなくても(上半身の力に頼らず)下半身の力がインパクトの瞬間に集約されるバッティングに進化し打球の質が良くなった(ラインドライブが減った)
あのバッティングを忘れていなければ今年は開幕から量産する可能性も十分にあるし、そうすれば元々夏場に強い選手なので、40本も十分に視界に入ってくるだろう。
そして打点に関しては、今年のように坂本が2番で40本打つような事になればなかなか難しいかもしれないが、彼の前を打つ1番から3番の出塁率が去年以上の数字なら110打点は楽に超えるだろう
以上 敬称略
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