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「オープン戦 巨人vsヤクルト 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.2.29

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「オープン戦 巨人vsヤクルト 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.2.29

【両チームスタメン】
先行:東京ヤクルトスワローズ
1(一)坂口、2(二)山田、3(指)青木、4(右)雄平、5(遊)エスコバー、6(中)塩見、7(三)廣岡、8(左)濱田、9(捕)嶋

後攻:読売ジャイアンツ
1(二)吉川尚、2(遊)坂本、3(中)丸、4(三)岡本、5(右)亀井、6(左)モタ、7(一)中島、8(捕)小林、9(指)大城



【巨人攻撃内容・野手短評】
1二 吉川尚輝
➀カウント2-2から外角スライダーを空振り三振(1死)
➂カウント1-2から外角低めの直球に合わせるがショートゴロ(好プレー)(1死1塁)
➄カウント1-2から真ん中シンカーを引っかけてセカンドゴロ(1死)
➆初球の真ん中カットボールを捉えるがファーストライナー(チェンジ)
※バッティングの内容は引き続き良好

2遊 坂本勇人
➀カウント2-1から外角低めの直球を捉えてセンター前ヒット(1死1塁)
➂フルカウントから真ん中高めのチェンジアップを見逃し三振(2死1塁)
➄カウント1-0真ん中スライダーを打ち損じてライトフライ(2死)
※まだまだこれから

⇒遊 山本泰寛
➇カウント1-1から内角直球に差し込まれてサードゴロ(1死)

3中 丸佳浩
➀カウント3-1から直球が大きく外れて四球(1死1.2塁)
➂カウント1-0から外角低めのスライダーを引っかけてサードゴロ(チェンジ)
➄フルカウントから真ん中スライダーを打ち上げてサードへのファールフライ(チェンジ)
➇フルカウントから真ん中チェンジアップにタイミングが外れてキャッチャーゴロ(2死)
※やや踵体重で調子落ちの気配を感じる

⇒中 湯浅大

4三 岡本和真
➀初球の外角低めのチェンジアップを捉えるがライトフライ(2死1.2塁)
➃カウント1-2から外角カーブを合わせに行ってセカンドゴロ(1死)
➅カウント1-0から外角高めの直球を完璧に捉えてライトスタンドへホームラン
・完璧の一言で、石山の直球をワンスイングで仕留めたバッティングは、全盛期の松井秀喜を彷彿させる凄みを感じる。
➇カウント1-0から内角直球にやや詰まってセンターフライ(チェンジ)



5右 亀井善行
➀フルカウントから内角高めの直球に詰まってショートゴロ(チェンジ)
➃カウント1-0から真ん中直球を捉えてセンター前ヒット(1死1塁)
➅カウント2-2から内角直球にやや差し込まれてショートゴロ(1死)
※対左投手ではどうしても見切り(ボールの見極め)が早くなってしまう。

⇒右 石川慎吾
➈カウント0-2から外角に大きく流れるスライダーを空振り三振(1死)
・あのボールを見逃せないと今季も対左投手専用代打で終わってしまうだろう。

6左 モタ
➁カウント1-0から内角直球に詰まってライトフライ(1死)
➃カウント1-0からエンドラン、ワンバウンドのチェンジアップを空振り、1塁走者は2塁進塁⇒フルカウントから外角高めのチェンジアップを捉えてレフトスタンドへの2ランホームラン
・甘いチェンジアップではあったが、やや体勢を崩されながらもバットのヘッドを利かせてスタンドまで持って行った。
➅カウント1-2から真ん中直球を空振り三振(2死)
➈カウント0-2から外角スライダーを空振り三振(2死)
※まだまだ彼も勉強中で焦る必要は全くない。
※レフトの守備では頭を越えそうな打球に対して、落下点に入りながらも落球するミスがあった。

7一 中島宏之
➁カウント0-2からワンバウンドのチェンジアップを空振り三振(2死)
➃初球の真ん中直球を捉えてセンター前ヒット(1死1塁)
➅カウント2-2から内角直球に詰まってショートゴロ(チェンジ)
※右投手の内角ツーシーム系を捌けるようになれば間違いなく本物だが。。。

⇒一 北村拓己
➈カウント1-0から真ん中直球を捉えるがサードゴロ(試合終了)

8捕 小林誠司
➁カウント2-0から真ん中直球に詰まってセンターフライ(チェンジ)
➃カウント1-2から外角直球を空振り三振(2死1塁)

⇒捕 炭谷銀仁朗
➆カウント0-2から外角直球を空振り三振(1死)

9指 大城卓三
➂カウント3-1から直球が外角に外れて四球
➃フルカウントから外角スライダーを見逃し三振(チェンジ)
➆初球の内角カットボールを引っかけてセカンドゴロ(2死)
※相変わらずバットよりもグリップが先に出てくるので、下半身と上半身の連動性を全く感じないスイングになっている。



【巨人登板投手・選手雑感】
☆菅野智之
・直球の平均球速は140キロ台後半、最速で150キロ
・変化球はカットボール、シンカー、フォーク、カーブ
➀先頭の坂口にテンポ良く追い込んだ後に最後はシンカーを振らせて三振を奪い、山田も簡単に追い込んだ後に最後はフォークを振らせて三振、青木にはスライダーを上手く拾われてライト前ヒット、続く雄平にも追い込んだ後に直球を叩かれてライト前ヒット、しかしエスコバーには初球のカットボールを打たせてピッチャーゴロ。
➁先頭の塩見にはカウント球の直球を叩かれてライト前ヒット、続く廣岡は初球のスライダーを打たせて4-6-3のダブルプレー、そして濱田は外角直球で空振り三振。
➂先頭の嶋は外角直球を打たせてピッチャーゴロ、坂口は外角スライダーをレフトフライ、山田にはシンカーを合わせられるがショートライナー。
➃先頭の青木には初球のカットボールで詰まらせてセンターフライ、雄平はシュートゴロ、エスコバーもキャッチャーへのファールフライで討ち取り三者凡退。
➄先頭の塩見には初球の甘いスライダーを捉えられてセンターオーバーの3塁打、廣岡も初球から手を出してセカンドゴロで3塁走者は本塁生還、濱田は外角直球で空振り三振、そして嶋はショートゴロ。
※直球は絶好調時と比べると9割程度まで復活してる印象、変化球も全体的に良かったが特にスライダー・カットボール系の精度が抜群だった。
※ところどころシンカーを勝負球で試していた印象があり、そのボールで坂口を空振り三振、山田には合わせられてショートライナーという結果だった(解説の清水氏は落ちの悪いフォークと言っていた)が、ぶっちゃけて言えば、主力クラスの打者には勝負球としては厳しい変化(質)だった。
※特に新フォームも違和感ないし、セットでの投球で特に球威が落ちるという訳でもなく、ここまでの仕上がり具合としては文句ない。



☆サンチェス
・直球の平均球速は150キロ前後、最速154キロ
・変化球はスライダー、チェンジアップ、カットボール
➅先頭の坂口には初球の甘い直球を捉えられるがファーストゴロ、山田にも直球を捉えられてレフト前ヒット、続く青木には甘いカットボールを捉えられてライト線への2塁打、雄平にはフルカウントから内角へズバッと直球を決めて見逃し三振、エスコバーはやや甘めのスライダーをバットの先でセカンドフライ。
➆先頭の塩見は高めに抜けたチェンジアップを空振り三振、廣岡は初球の直球で押し込んでセカンドゴロ、濱田には外角一杯の直球で見逃し三振。
➇先頭の藤井には甘い直球を合わせられてレフトへの大きなフライ、上田にはツーシームを打たせてセカンドゴロ、吉田には真ん中直球を捉えられて大きなレフトフライ、それをレフトが落球して2塁へ、青木にはカウント0-3から甘い直球を捉えられてライトスタンドへ2ラン、西田はボール気味の直球に手を出してセカンドゴロ。
※前回と同じで直球がショート回転で真ん中に集まるので、特に左打者には打ちやすいゾーンに集まる。
※これも前回と同じで、やや体の開きが早いので打者目線ではボールの出処は見やすい。
※150キロを超える直球で押そうとしても、打者は苦にせずフルスイングで捉えてくるので、そうなると変化球でカウントを整えたいが、これが決まらずにボール先行になって結局直球を狙い打たれるパターンになっている。
※カットボール系も殆どの左打者は捉えていたので、対左打者には攻め手が欠けている印象(チェンジアップ系の精度をもっと上げたい)
※今のまま、上体が力んで体の開きが早いまま開幕を迎えるなら、かなり厳しいと言わざるを得ない。

☆ビエイラ
・直球の平均球速は150キロ台中盤.最速で159キロ
・変化球はチェンジアップ、スライダー
➈先頭の西浦にはフルカウントから真ん中直球で押し込んでショートゴロ、塩見にはフルカウントから四球、続く廣岡の時に二盗を許し、その廣岡には追い込んでから外角直球を捉えられてライト線へタイムリー2塁打、続く古賀は真ん中スライダーで討ち取ってショートゴロ(2塁走者がタッチアウト)、藤井の時に2つのバッテリーエラーで1塁走者が3塁まで進塁、その藤井にはタイムリー内野安打を許しこれで計2失点、そして上田は直球で詰まらせてショートゴロ
※1アウトを取ってからの四球と直後の盗塁でリズムを崩してしまった。
※直球で打者を押し込む事は出来ていたが、やはり変化球の精度がまだまだ低いので見切られてしまい、最終的に相手打者のコンパクトなスイングで直球を狙い打たれていた。
※まあ、彼の場合はまだまだ日本で勉強しなければならない事が沢山あることは否めないが、持ってるポテンシャルは非常に高いものを感じるので、今後の大化けを期待しつつ当面は「杉内・木佐貫教室」で勉強する事をおススメしたい。



【東京ヤクルトスワローズ注目選手・新戦力雑感】
★エスコバー
・ショートの守備が売り(過去MLBでゴールデングラブ賞獲得)の新外国人選手
・右投右打
※打者としてのタイプは、スイングの幅で判断すると日本では中距離ヒッター。
※守備では3回裏にファインプレーがあったが、送球に関しては全盛期と比べてそれほど変化は感じないが、守備範囲(脚力・俊敏性)に関してはやや衰えている印象、しかし、それでも日本のレベルではトップクラスだと思う。

※私が菅野智之ならエスコバーをどのように攻めるのか?

・ドアスイング気味なので、一番危険なゾーンは7.8.12.13の「外甘高めゾーン」
・一方で弱点と感じるゾーンは9.14(但し左投手の内甘は危険)
・得意球種はスライダー・カーブ系の甘い半速球と見ている。
・一方で最も苦手と予想する球種は落ちるボール。
・自分が菅野になりきって考えるなら、攻め方は2パターンある。
➀外角のカーブ又はスライダー系を使ってカウントを整え、どこかで一球だけ内角にワンシーム系を見せて置いて、最後はフォークで空振りを狙う(仮に見逃されれば外角低めの直球か、外角ボールゾーンに流れるスライダー系で空振りを狙う)
➁初球から内角に直球とワンシーム系を出し入れしてファールでカウントを稼ぎ、最後は外に流れるスライダー系か真ん中低めにフォークを落とすパターン
・カウン球で安易に直球・変化球ともに外角甘めに集めるのが最も危険と見る。

★イノーア
・ドミニカ出身の新外国人右腕
・直球の平均球速は150キロ前半
・変化球はチェンジアップ、スライダー
・直球は常時150キロ台を連発し、しかも重そうな球質で打者の手元で微妙に変化しているので、ゴロで打たせて取るタイプかもしれない。
・変化球はチェンジアップが良いという前評判だったが、本番で打者を抑えていくにはもう少し「抜け」が良くならないと厳しいかもしれない。
・一方で外に流れるスライダーはキレの良さを感じるので、ここを出し入れ出来る精度があると大きな武器になる。
・どのような起用法になるのかまだ見えないが、どちらかというと制球がアバウトなので先発向きかもしれないが、そうなるとカウント球で使える変化球の精度が鍵を握ると思う。
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【スコア・投手継投】
ヤクルト 000 010 022 5
巨  人 000 201 000 3

高橋(4回)-近藤(1回)-石山(1回)-マクガフ(1回)-イノーア(2回)
菅野(5回)-サンチェス(3回)-ビエイラ(1回)



【総評】
※バレンティンが抜けた事を逆にプラスに変える事は十分可能なヤクルトスワローズ
確かにバレンティンが抜けた事は見た目には痛いし、一発の魅力・怖さは新外国人のエスコバーでは埋められない。
但し、彼がレフトにいた事で青木がセンターにまわり、守備力を大きく犠牲にしていた事は否めなかった。
仮にセンターをこの試合でも大活躍だった「俊足・好打の塩見」が埋めてくれると、レフトの青木がまだまだ健在なので得点力が大きく落ちる事は考えにくいし、エスコバーがショートに入って攻守で結果を残せば、別の意味で新たな武器となるし、セカンド山田を含めたセンターラインは強固なものとなる。
ただ、それもこれも前述の塩見とエスコバーがガッチリとレギュラーとして君臨し活躍しなければ絵にかいた餅で終わってしまうだろう。
今季はこの二人が命運を握っているといっても過言ではない。
投手陣については明日のレポートで触れようと思う。

※明暗分けたG新外国人助っ人
モタは内容的にはまだまだこれからだが、とりあえず支配下登録されて最初の試合で結果を残せたことは明日以降に繋がってくると思う。
一方でサンチェンスは前段で指摘した通り、大きな課題を抱える事となった。
前回登板の内容から若干修正のあとは感じられたが、根本的な問題は全く改善されておらず、特に左打者に対して直球を完璧に捉えられていた原因をコーチとしっかり話し合って修正しないと菅野に次ぐ先発2番手のポジションは絵空事で終わるだろう。
かなり厳しい論調になってしまったが、期待が大きい分、彼に対する評価は厳しくならざるを得ない。

以上 敬称略
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