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「オープン戦 日本ハムvs巨人 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.3.3

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「オープン戦 日本ハムvs巨人 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.3.3

【両チームスタメン】
先行:読売じゃアインツ
1(二)吉川尚、2(遊)坂本、3(中)丸、4(三)岡本、5(右)パーラ、6(指)モタ、7(左)亀井、8(一)中島、9(捕)炭谷

後攻:北海道日本ハムファイターズ
1(中)西川、2(遊)渡邉、3(左)近藤、4(一)中田、5(三)ビヤヌエバ、6(右)大田、7(指)王、8(捕)清水、9(遊)谷内
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【巨人攻撃内容・野手短評】
1二 吉川尚輝
➀カウント2-2から外角低めの直球を合わせただけのショートゴロ(1死)
➂カウント1-2から外角低めのカーブを空振り三振(チェンジ)
➄カウント1-1から外角直球に合わせるがショートゴロ(チェンジ)
➇フルカウントから内角カットボールを打ち上げてサードへのファールフライ(1死)
※ボールを追っかけ気味のスイングが多かったので、そこは若干気になる。

2遊 坂本勇人
➀カウント1-1から外角直球を捉えてライト線2塁打(1死2塁)
➃カウント1-2からカーブにやや泳いでライトフライ(1死)
➅初球の外角直球を叩くがセンターフライ(1死)
※まだまだ上体のテクニックだけで下半身主導のバッティングは出来ていない。

⇒遊 山本泰寛
➇フルカウントからスライダーが大きく外れて四球(1死1塁)

3中 丸佳浩
➀初球のカーブに合わせるがレフトフライ(2死2塁)
➃カウント1-2から外角ワンバウンドのカーブを空振り三振(2死)
※引き続き状態はあまり良くない。

⇒左 石川慎吾
➅初球の真ん中カーブを捉えてライト前ヒット(1死1塁)
➇カウント0-1から直球が肘に当たって死球(1死1.2塁)
※右投手から一本出たのはアピールポイントになる。

4三 岡本和真
➀カウント0-2から内角直球に詰まってセカンドフライ(チェンジ)
➃フルカウントから粘って最後は直球が高めに浮いて四球(2死1塁)
➅初球の直球を完璧に捉えてレフト前ヒット(1死1.2塁)
➇フルカウントから真ん中高めに抜けたカットボールを空振り三振(2死1.2塁)
※彼のバッティングに関してはここまで全く問題ないし、気になるポイントも見当たらない(あとは実戦を重ねつつ、バットを振りこんでいけば良い)

⇒三 湯浅大
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5右 パーラ(打席・守備にも就かずに急遽交代)

⇒右中 若林晃弘
➁カウント0-2から外角チェンジアップを空振り三振(1死)
➃カウント3-1から直球が大きく外れて四球(2死1.2塁)
➅フルカウントから内角直球に詰まってライトフライ(2死1.2塁)
・何故カウント3-1からのミエミエの内角直球を振りに行こうとしなかったのか?(最初から”見送るつもり”のタイミングの取り方に見えた)
・内角の厳しいコースだったので振らなかった事は百歩譲って理解できるが、それでも”振ろうとして”タイミングをしっかりとっていれば、直後の同じボールに対して捉えられた可能性が高い。
➇初球の真ん中カットボールを引っかけてセカンドゴロ(チェンジ)
※現状、彼のバッティングを見てると打席に立つ前の準備も出来ていないし、打席の中で迷っているように感じる(失敗を恐れていては前に進めない)
※厳しい事をあえて言うが、残念ながら今のままでは一軍の戦力にはならない。

6指 モタ
➁カウント0-2から外角直球を見逃し三振(2死)
➃カウント3-1から真ん中直球を捉えるがライトライナー(チェンジ)
➅カウント2-2から真ん中カーブをミスショットでセンターフライ(チェンジ)
➈カウント2-2から内角低めの流れるスライダーを空振り三振(1死)
※今話題の逆一本足打法だが、それはそれで良いのだが、現状のスイングを見ると、以前よりも体が早く前に突っ込んでしまっているので、なかなか捉える事が難しくなっているし、投球に対する自分のバッティングに「間」が生まれていない。

7左右 亀井善行
➁初球の外角直球を引っかけてファーストゴロ(チェンジ)
➄カウント1-2から真ん中スライダーを打ち損じてサードフライ(1死)
➆フルカウントから真ん中高めのスライダーを見切って四球
※しっかりタイミングが取れてる(初球からスイング出来ている)ので全く問題ない。

⇒走右 増田大輝
➈カウント1-2から真ん中直球に差し込まれてセカンドゴロ(2死)

8一 中島宏之
➂カウント0-1から真ん中低めの直球に合わせただけのセカンドゴロ(1死)
➄カウント1-2から外角低めスライダーを引っかけてサードゴロ(2死)
➆⇒カウント0-1から盗塁死(1死)⇒カウント1-2から真ん中直球を捉えるがレフトフライ(2死)
※現状、ややドアスイング気味なので強い打球は望めない。

⇒一 北村拓己
➈初球の真ん中直球を打ち損じてサードゴロ(試合終了)

9捕 炭谷銀仁朗
➂カウント1-0から真ん中高めのチェンジアップを打ち損じてセンターフライ(2死)
➄カウント0-1から真ん中直球を捉えてライト前ヒット(2死1塁)
※一週間前は自分からボールを迎えに行くようなバッティングだったが、ようやくしっかりタメを作ってライナー性の打球をライト前に運んだ。

⇒打捕 大城卓三
➆フルカウントから真ん中直球を捉えるがファーストゴロ
※トップの段階で、恐らく自分の感覚よりもグリップが無意識に落ちてしまい、その結果、振り出しからバットのヘッドが下がってしまうので、これでは強い打球は打てないし、打球に角度も生まれない。
※又、これが原因で特に直球に対して自分が捉えたような感覚になっても、タイミングが僅かにズレて差し込まれているケースが多い。
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【巨人登板投手・選手雑感】
☆高橋優貴
・直球の平均球速は130キロ台後半、最速141キロ
・変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ
➀先頭の西川には粘られるがレフトへの平凡なフライ、渡邉はサード正面へのゴロ、近藤には内角直球を捉えられるがショートゴロ。
➁先頭の中田は直球で詰まらせてレフトフライ、ビヤヌエバはバットの先でセンターフライ、大田には外角低めのチェンジアップで空振り三振。
※直球に関しては全力ではなく8~9割の力で投げていたが、それでも打者を押し込んでいたので自信を持って欲しい。
※カーブやスライダー系の精度は文句なし、チェンジアップはもう少し低めに集めたい。
※彼は先発ローテ入り濃厚の投手なので、2イニングでの降板は意外だったが、これが何を意味しているのか?それとも既にローテ入り確定なのか?
※もしかしたら原監督の「スタミナ云々の発言」を真に受ければ、彼に対する評価・期待が微妙に変化しているのかもしれない(まあ。。恐らくローテ入り確定だろう)

☆高田萌生
・直球の平均球速は140キロ台後半
・変化球はスライダー、フォーク、カーブ、カットボール
➂先頭の王には初球の直球を叩かれてセンター前ヒット、続く清水はピッチャー前の送りバント、これを高田が悪送球で1.3塁のピンチを招き、谷内はピッチャーゴロで1塁走者が2塁へ進塁、西川をショートゴロに討ち取り3塁走者をランダンプレーでアウトにし、その間に打者走者の西川が2塁を狙うがタッチアウト。
➃先頭の渡邉はスライダーで空振り三振、近藤は内角直球で見逃し三振、中田には初球の甘いカットボールを捉えられてレフトスタンドへホームラン、ビヤヌエバは真ん中低めの直球で押し込んでセンターフライ。
➄先頭の大谷は直球を狙い打たれて左中間へ2塁打、王には低めのフォークを拾われセカンドゴロ、2塁走者は3塁進塁、清水には追い込んだ後に甘くなったスライダーを叩かれてレフトスタンドへ2ランホームラン、谷内は平凡なサードゴロ、西川は空振り三振。
➅先頭の渡邉は高めの直球で押し込んでライトフライ、近藤は四球、続く横尾の時に1塁走者を牽制で刺す、横尾はフルカウントからスライダーを捉えられるがライトフライ。
※変化球でカウントを整えられずボール先行になってしまうと、苦し紛れの直球や腕の振りが甘くなったスライダーを叩かれてしまう。
※近藤から見逃し三振を奪った直球なんかは惚れ惚れするボールだが、それがなかなか続かない。
※スライダー系のボールがどうしても甘くなって長打にされるケースが多いので、その確率を下げる為にはそのスライダーの精度アップ、又はツーシーム系のボールを磨いて安易に打者が踏み込めないようにする工夫も必要。
※個人的には前段で指摘したベース盤を広く使う投球を覚えて欲しいが、彼自身がこれからも直球で空振りを奪う投球スタイルを目指すのであれば、元Gエースの桑田氏のような緩いカーブを覚えて、もっと投球の中で緩急が出てこないと厳しいと思う。
※同じことを何度も指摘するが、彼の場合は打者目線ではタイミングが合いやすい投球フォーム(角度を感じない)なので、基本的にフルスイングされやすい投手と言えるし(直球系を狙っている時でも甘い半速球のスライダーやフォークにもタイミングが合う)もっと突き詰めて一軍主力に通用する技術を身につけなければ、彼の野球人生の大半は「二軍のエース」で終わってしまうだろう。
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☆沼田翔平
・直球の平均球速は140キロ前半、最速は145キロ
・変化球はスライダー、カーブ
➆先頭のビヤヌエバは初球のスライダーを打ち上げてショートフライ、大田は内角直球でやや差し込んで大きなライトフライ、王は外角に抜けたスライダーで空振り三振。
※やや結果オーライの部分は否めなかったが、若者らしく小気味の良い投球で打者を押し込んでいた。
※その結果が好調の王を抜けたスライダーで三振を奪う結果に繋がった。
※直球のスピードや馬力は髙田の方が上だが、球質という観点では沼田の方に魅力を感じる(抜け球が少ない事、同じ小柄ではあるが沼田のボールは角度を感じる)

☆與那原大剛
・直球の平均球速は140キロ後半
・変化球はスライダー
➈先頭の鶴岡には初球の内角高めに抜けた直球でファーストゴロ、谷内にも内角高めの直球でやや押し込んでファーストライナー、松本は真ん中直球を捉えられてセンタ前ヒット、続く渡邉は抜け気味の真ん中スライダーでキャッチャーへのファールフライ。
※正直、結果オーライの投球で高い評価は難しい。
※指にかかった直球の質、スライダーの変化などは見るべきモノがあるが、まだまだ質の高いボールは5球に1球程度の割合にとどまっている。
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【北海道日本ハムファイタース注目選手・新戦力雑感】
★鈴木健矢
・社会人出身のドラ4ルーキー
・特徴的な大きなテイクバックでサイドハンドから直球を投げ込んでくる
※やや制球に難を感じるが、140キロ中盤の直球とスライダーがコースに決まるとなかなか厄介な投手と言える。
※課題の制球力に磨きがかかればセットアッパーとして一年目から戦力になる可能性は十分に感じる。

★望月大希
・大卒のドラフト5位ルーキー
・長身(身長187㎝)から投げ下ろすダイナミックなフォームが特徴
※解説の岩本氏が指摘していたように、直球と変化球(特にカーブの時)の投球フォームに大きな違いがあるので打者は対応しやすい。
※直球のスピードは140キロ前半だが、まだまだベース上での”強さ”も感じない。
※完全な素材型のルーキーという印象で、まだまだこれからという事だと思う。

★長谷川凌汰
・BC新潟出身の育成ドラフト3位のルーキー右腕
・長身(身長188㎝)から投げ下ろす140キロ台後半の直球が魅力の投手
※変化球(フォーク、スライダー)の精度はこれから勉強だが、直球は強さを感じるボールで「投手としての角」がとれてくれば、セットアッパーとして大化けするかもしれない。

★立野和明
・社会人出身のドラフト2位ルーキー右腕
・個人的には社会人出身のドラフト候補右腕という括りでは最も評価の高い投手だった。
・オーソドックスな投球フォームから140キロ後半の直球でグイグイ押してくる投手だが、変化球も多彩で特に140キロ前半のカットボールの精度が高い。
※この試合ではカットボール以外の制球が悪く、その為に緩急が使えずピッチングの幅が狭くなっていた。
※結果オーライの内容だったので、ここからどのように修正できるかだろう。
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【スコア・投手継投】
巨  人 000 000 000 0
日本ハム 000 120 000 3

高橋(2回)-髙田(4回)-沼田(1回)-與那原(1回)
河野(4回)-鈴木健(1回)-望月(1回)-長谷川(1回)-立野(1回)-公文(1回)
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【総評】
※ファイターズはこの戦力で他球団と五分以上に戦えるのか?
去年、打率以外のチームの打撃スタッツが軒並みリーグ下位レベルだったが、今年も特にここまでの印象では代わり映えしていない。
期待されてる清宮も怪我の影響もあって伸び悩みは否めないし、特に打線で目新しい戦力がいない(個人的にはNPB二年目のビヤヌエバに”進化”を期待していたが、バッティングに対するアプローチが全く変わっていなかった)
他チームが打線の強化を図っているだけに、やや出遅れている印象は強い。
一方で投手陣はエースの有原を中心に去年はリーグ平均以上の結果を残していたので、ここは今年も最低限去年並みの結果を残せば。。。という印象。
広い球場を本拠地にしているからこそ野手の守備力向上(去年のUZR-11.9はリーグ5位)も大きな課題だが果たして。。。

※低調期?に入った巨人打線
4人のルーキーを含む6投手によって完封を喫してしまったが、このまま予定通り開幕を迎える事を前提に言うなら、個人的には今の時期(開幕2週間前)に打線の状態が落ちてくることを予想していた(むしろ望んでいたと言っても過言ではない)ので、これから関西遠征を経て東京に帰った段階でもう一度しっかり打ち込んで開幕を迎えれば丁度良いと見ている。
まあ。。新型コロナウイルス問題のこともあるので、開幕時期についてはかなり流動的にはなってきてはいるが、選手やスタッフが無事に開幕を迎えられることが今は最も大事だと思う。

以上 敬称略
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