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「オープン戦 オリックスvs巨人 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.3.6

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「オープン戦 オリックスvs巨人 雑感」 ジャイアンツゲームレポート 2020.3.6

【両チームスタメン】
先行:読売ジャイアンツ
1(右)亀井、2(遊)坂本、3(中)丸、4(三)岡本、5(一)中島、6、(捕)大城、7(左)モタ、8(二)吉川尚、9(指)吉川大

後攻:オリックスバファローズ
1(二)宜保、2(三)中川、3(左)吉田正、4(右)ジョーンズ、5(指)モヤ、6(中)宗、7(一)勝俣、8(捕)若月、9(遊)安達
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【巨人攻撃内容・野手短評】
1右 亀井善行
➀初球の真ん中直球を捉えるが大きなレフトフライ(1死)
➂カウント1-1から内角高めのチェンジアップを打ち上げてショートフライ(チェンジ)
➅カウント2-2から内角低めのスライダーを空振り三振(1死)
※バッティングの状態は悪くない。山岡が素晴らしかった

⇒右 若林晃弘
➈カウント2-2から真ん中高めを捉えてセンター前ヒット
・久しぶりのクリーンヒットで本人もホッとしてるだろう。

2遊 坂本勇人
➀カウント0-2から内角直球を見逃し三振(2死)
➃カウント1-2から外角スライダーを見逃し三振(1死)
➅カウント1-1から外角低めのチェンジアップに泳がされてセカンドフライ(2死)
※技術的には以前の試合で指摘した内容と同じで良くない。
※一方で、守備に関してはこの試合も含めて好プレーを連発し「健在ぶり」をチーム内外に示している。

⇒ 山本泰寛
➈初球の真ん中直球を送りバント成功(1死2塁)

3中 丸佳浩
➀カウント2-0から真ん中低めの直球を捉えてライト前ヒット(2死1塁)
➃初球の外角直球をバットの先でレフト前ヒット(1死1塁)
➅カウント0-2から外角低めのシュートを引っかけてファーストゴロ(チェンジ)
※やや改善の兆しは見えたが、本質的にはこれまで指摘した悪い状態と大差なかった。明日の内容もしっかりチェックしたい。

⇒中 増田大輝
➈初球の真ん中高めの直球に詰まってショートゴロ
・初球に手を出すのは間違いではないが、それなら詰まった打球ではダメ

4三 岡本和真
➀初球の外角直球を打ち損じてライトフライ(チェンジ)
➃初球の外角カットボールを打ち上げてサードフライ(2死1塁)
➆カウント1-2から外角カットボールを捉えてセンター前ヒット
・追い込まれてから粘りを見せ、最後は外角の甘いコースではないカットボールを見事にセンター前に運んだ技ありのヒット。
➈カウント2-2から内角低めの直球に詰まってサードゴロ(試合終了)
・直前に一時は同点打となるレフト線への打球を放ったが、リクエストで判定が覆りファールとなる。
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5一 中島宏之
➁カウント1-1から内角直球に差し込まれてショートフライ(1死)
➃カウント2-2からカットボールが抜けて死球(2死1.2塁)
➆カウント2-1から外角カットボールを引っかけてショートゴロ、6-4-3のダブルプレー(2死)
※懸念した通り、内角直球系に対応出来ていないので、外角の難しいボールにも思わず手が出てしまう。

⇒一 北村拓己

6捕 大城卓三
➁カウント1-2から真ん中低めのチェンジアップを空振り三振(2死)
➃フルカウントから内角スライダーを見逃し三振(チェンジ)
➆カウント3-0から真ん中高めの直球に差し込まれてセカンドゴロ(チェンジ)
※やはり当てるのが上手い事が邪魔をして、本能的にグリップが体から離れるのがどうしても早くなってしまう。

⇒捕 炭谷銀仁朗

7左 モタ
➁カウント1-2から外角高めのスライダーを見逃し三振(チェンジ)
➄カウント1-2から外角ワンバンドのスライダーを空振り三振(1死)
※直球には差し込まれ、スライダーを追っかけてしまうパターンになっていたので、仮にフル出場させても好結果が生まれる事は限りなく低かったと思うし、個人的には元木コーチの判断は正解だと思う(マスコミ向けには厳しい事を言っているが、それはモタを孤立させないための配慮だろう)
※恐らく、日本にやってきてから初めて見る凄いスライダーに面食らったと思うが、これも彼にとっては間違いなく良い経験になる。
※技術的な問題点は以前に指摘したので割愛するが、今はそれよりも頭の中が整理できずにグチャグチャになってると思うので、モタはしっかり元木コーチの「意図」を理解し、8打席連続三振の内容を振り返って、もう一度、打席に立つ前の「準備」の重要性を理解する必要がある。
そしてそれを理解した上で、これからも積極性とフルスイングだけは失わないで欲しい。
「ローマの道は一日にして成らず」
例え、この先の開幕スタメン、開幕一軍が厳しくなろうとも、我々ファンも焦らずに彼のサクセスストーリーを楽しみたい。

⇒左 石川慎吾
➇カウント2-2から外角低めの直球に合わせるがセカンドゴロ(1死)

8二 吉川尚輝
➁カウント3-1から外角直球を捉えるがセカンドゴロ(1死)
➄フルカウントから内角スライダーを見逃し三振(2死)
➇カウント0-1から真ん中チェンジアップをバットの先でセカンドハーフライナー
※良くなる兆候を感じる事は出来たので、明日以降が楽しみではある。
※守備では坂本との華麗なコンビネーションと、球際の強さが光る好プレーを1回裏に見せた。

9指 吉川大幾
➂初球の外角低めの直球を捉えるがファーストゴロ(2死)
➄フルカウントから外角直球を打ち上げてライトフライ(チェンジ)
※どちらも決して悪い内容ではなかったが。。。

⇒打指 湯浅大
➇カウント2-2から外角低めのスライダーを空振り三振(チェンジ)
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【巨人登板投手・選手雑感】
☆菅野智之
・直球の平均球速は140キロ台後半
・変化球はスライダー、フォーク、ワンシーム、カーブ、カットボール
➀先頭の宜保は初球の直球を叩かれてライト前ヒット、中川はセカンドゴロ、4-6-3のダブルプレー(吉川尚ナイスプレー)、吉田正はフルカウントから直球を叩かれてライトフェンス直撃の2塁打、ジョーンズは内角直球で押してセンターフライ
➁先頭のモヤはフルカウントからボール球に手を出してくれてファーストゴロ、宗には追い込んだ後にフォークを捉えられてレフト前ヒット、続く勝俣を外角直球でショートゴロ(2塁封殺)、若月にはスライダーを捉えられてレフト線2塁打、安達は直球で押し込んでライトフライ
➂先頭の宜保はカットボールで詰まらせるがライト前ヒット、続く中川は外角直球を引っかけさせてショートゴロ(2塁封殺)、吉田正には初球の直球を叩かれてレフトフェンス直撃の2塁打を許すが1塁走者が本塁で憤死、ジョーンズにも直球を捉えられてレフト前ヒット、モヤは内角の直球で詰まらせてレフトフライ
➃先頭の宗はカットボールを捉えられたがファーストライナー、勝俣には初球の直球をフルスイングされて右中間スタンドへホームラン、若月は外角直球で空振り三振、安達は際どいコースを見極められて四球、二盗成功、宜保が外からのカットボールで空振り三振
➄先頭の中川は外角直球を打たせてセカンドゴロ、吉田正は外角カットボールで空振り三振、ジョーンズにはストレートの四球、代走の小田が二盗失敗
➅先頭のモヤは甘いスライダーを芯で捉えられてレフト線2塁打、宗はスライダーを引っかけさせてファーストゴロ、勝俣は内角カットボールで詰まらせてサードフライ、若月はスライダーで空振り三振
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※投球前半は制球に苦しむ
直球のスピード感は良い時と比べるともう一歩足りないし、出し入れの精度も今一つだった。
変化球に関してはスライダー・カット系は序盤は決まらずに苦労していたが4イニング目くらいから徐々に精度が良くなった。
他の球種に関してはまだまだ調整が必要。
※投球後半はスライダーが決まりだして一変する
4イニング目に勝俣に一発を浴びたところが分岐点で、その前までは全体的に変化球がなかなか決まらずに直球を狙われていたケースが多かったが、一発を打たれた後はスライダー系の精度が上がって、打者は逆に的を絞り切れずに空振りするケースが増えた。
※現状のままでは苦戦は免れない
仮に菅野を良く知るセリーグのチームとの対戦で今日のデキのままだったら、間違いなく序盤で攻略されていたと思うので、そこは菅野本人、又は首脳陣もしっかり認識した方が良いと思う(決して楽観視できる内容とは思えない)
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☆ビエイラ
・直球の平均球速は150キロ台中盤
・変化球はチェンジアップ系、ツーシーム、カットボール
➆先頭の安達はフルカウントから真ん中低めの直球で押し込んでショートゴロ(途中で不正投球を注意される)、宜保にはストライクが入らず四球、牽制悪送球で2塁へ進塁、中川は内角直球でバットをへし折ってピッチャーゴロ、杉本は低めのスライダーでサードゴロ
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※変化球の精度アップがこれからの大きな課題
この試合でも色々課題(二段モーション、牽制など)が露呈していたが、やはり最大の課題は変化球がストライクゾーンにいかないことで、この試合でも最後の杉本へのスライダーだけだった。
やはり、ツーシームやカット系ではなく、もう少しスピードの遅い変化球、又は落差の大きい変化球でストライクが取れないと、例え160キロの直球を投げてもなかなか空振りを奪う事は難しい。

☆デラロサ
・直球の平均球速は150キロ前後
・変化球はスライダー、カットボール、チェンジアップ
➇先頭の小田は直球で押し込んでショートゴロ、T-岡田も直球で押し込んでショートフライ、宗には直球を捉えられてライト前ヒット、勝俣は直球を空振り三振
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※まだまだ本来の調子からは程遠い
元々身体の開きが早いタイプの投手だが、現状は更に開きが早くなっており、打者にはボールの出処が見やすい状態と言える。
そして、体の開くが早くなるもう一つの欠点は、直球はショート回転の抜け球が多くなるし、スライダー系も真ん中に集まりやすくなる事。
この試合で投げた直球では本番は通用しないだろう。
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※焦らずじっくり調整を!
チームのストッパー役なので悠長なことを言ってられない事は重々承知だが、今のままなら守護神は無理だろう。
やや太目残りの体も気になるし、上体だけの力任せで投げている姿を見てると故障の危険性すら感じている。
本人のプライドもあるだろうが、ここは本人と話し合ってファームで暫く調整させるのもアリだと思うが。。。
個人的には「大ファン」なので、去年終盤の超絶ピッチングを再び見たいのだが。。。
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【注目選手・新戦力雑感】
★ジョーンズ
・MLB通算282本塁打、オールスター出場5回、ゴールデングラブ賞4回、NPBにやってきた新外国人選手の中でもトップクラスの実績を誇るスター選手
・右投右打、外野手
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※打撃(技術論)
~素晴らしい点~
➀自然体の形でゆったりと構え、左足を少し上げてタイミングを計るが、その時に右ひざを使ってやや体を沈ませる動作が素晴らしい(微妙な動きの中でも”間”をしっかり作っている)
➁しっかりと右の軸足に体重を乗せて、左足はインパクトの際にもやさしく地面を踏む程度で、決して体が前に突っ込む予兆が無い。
~やや気になる点~
➀始動が遅れて、ややタイミング的に差し込まれ気味になるケースが散見するので、高さはベルトから上の140キロ後半の内角直球、又はツーシーム系には苦労するかもしれない。(但し、まだまだ体調も万全ではなさそうだし、実戦打席も少ないのでここも修正される可能性は大いにある)
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※守備
守備機会が少なかったのでまだまだ評価出来る材料が少ないが、やや気になったのは打球を追う際の脚力(打球を追う姿)で、もしかしたら膝や足首に古傷があるのかもしれないが、往年のスピード感は全く感じなかったし、去年殆ど守備につかなかった事はこのことが原因かもしれない。
一方でスローイングに関しては現時点では何とも言えないのでもう少し見たい。


★勝俣翔貴
・東海大菅生高では二刀流として甲子園で活躍し、特にバッティングが評価されて高校選抜に選出された好打者、噂ではドラフト上位指名に拘った事で結果的にプロ入りせず、国際武道大に進学して野手として切磋琢磨していたが、在学中に手首の故障があって、一時は選手生命の危ぶまれたが見事に復活してドラフト5位でオリックスに入団した。
・幣ブログでは5年前のドラフト特集(下記リンク先参照)で「巨人の2位又は3位指名」を薦めていた選手(ちなみに1位では吉田正尚を薦めていた)で、去年のドラフトでもTwitterにて上位指名を薦めていたが。。。
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巨人が獲得すべき2015年ドラフト候補とは?
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※打撃について

当然なのだが、高校時代と比べると体が二回り大きくなり、スイングの力強さも増している。
甘いとはいえ、菅野の直球を一振りで右中間スタンド中段に運ぶパワーとコンタクト力は並ではない。
技術的にはややオープンスタンスの構えから、足を高く上げてタイミングを取り、バットが体に巻き付くようなスイングで確実性も高い。
脚力には大きな違いはあるが、タイプ的にはレッズに移籍した秋山翔吾に似ている。
※総評
現状、守備位置の関係もあるので、打撃で人並み以上の結果を残し続けないとコンスタントに出場できない可能性が高いが、バッティングに関してはかなりレベルが高い選手だろう(是非とも左投手でも起用して大きく育てて欲しい)
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【スコア・投手継投】
巨   人 000 000 000 0
オリックス 000 100 00X 1

菅野6回-ビエイラ1回-デラロサ1回
山岡7回-比嘉1回-増田1回
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【総評】
※巨人打線の”貧打”については全く問題ではないが、心配なのはやはり投手陣である
打線に関しては以前から書いているように、この札幌・関西・九州遠征は「低調」になる事を予期していたので全く心配していない。
まあ、ラストの東京ドームの楽天戦で「兆し」を見せてくれればそれで良い。
一方で、投手陣に目を向けるとこちらは心配か?
先発陣の柱である菅野と、リリーフエースのデラロサ、どちらもやや不安が残る内容で、投手陣に関しては不安を抱えたまま開幕を迎える事になると思う。
まあ、それでも両者ともに、もともと開幕からエンジンを全開させるつもりではないだろうし、当面は「それなり」の投球で凌いでもらって、交流戦辺りから調子を上げて欲しいと願っているが、ぶっちゃけそうも言っていられない投手陣の現状とも言えるので非常に悩ましいところ。。。
出てこいドラフト上位組!、出てこい若きG戦士よ!

尚、バファローズについての総評は明日の試合レポートで纏めて書く予定である(注目のジョーンズについても追記予定)

以上 敬称略
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