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巨人ゲームレポート2020.6.14「練習試合 読売ジャイアンツvs北海道日本ハムファイターズ 雑感」

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本編に入る前に超激辛NPBコラムからの告知です。
既にTwitterでも短い説明文でお知らせしましたが、2020日本プロ野球開幕に合わせて、幣ブログも構成をリニューアルします。
その理由としては今後長くブログを運営する為には、筆者のブログ作成にかかる時間と労力を分散させて負担を減らすことが必要と考えたからです。
当面は手探りの運営が続くとは思いますが、現状考えているのは試合終了後公開の「速報版」と、時間経過後公開する「詳細版」の二つに分けてブログを作成する予定です。
主に速報版では「勝敗を分けた最大のポイント」と「試合を終えて間もない筆者の本音」を、詳細版では「試合経過とポイント」「選手雑感」「総評」を書いていく予定です。
今シーズンは少なくとも最低1試合1回の更新を目標にして頑張りますので、今後とも超激辛NPBコラムを宜しくお願い致します

さて、今日も巨人は日本ハムを迎えて練習試合を行った。
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【先行:北海道日本ハムファイターズスタメン】
1(中)西川、2(右)大田、3(左)近藤、4(一)中田、5(二)渡邉、6(指)横尾、7(三)野村、8(捕)鶴岡、9(遊)石井
先発:マルティネス

【後攻:読売ジャイアンツスタメン】
1(右)パーラ、2(遊)増田大、3(中)丸、4(三)岡本、5(左)亀井、6(一)中島、7(二)吉川尚、8(捕)炭谷、9(投)田口
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【巨人攻撃内容/野手短評】
1右 パーラ
➀カウント0-2から外角低めの直球を当てただけのショートゴロ、1死
➂初球の真ん中カットボールを叩いてライト線2塁打、0アウト2.3塁
➄フルカウントから低めのカーブを空振り三振、チェンジ
➇カウント1-2から真ん中ショートを捉えるがセカンドゴロ、2死
※現状、右投手の浮いた半速球しか対応できていないので、開幕に向けて不安がある。

⇒右 若林晃弘

2遊 増田大輝
➀カウント1-2から真ん中低めのカーブを打たされてショートゴロ、2死
➂カウント0-1から真ん中低めのチェンジアップを押っ付けてライトへの犠牲フライ、G1-0、1死3塁
➅カウント1-1から外角カーブをバットの先でショートフライ、1死
※現状は変化球には何とかついていけているが、直球系に脆さを感じる

⇒遊 湯浅大
➇カウント1-0から真ん中直球を捉えるがライトフライ、チェンジ

3中 丸佳浩
➀フルカウントから高めの直球を見切って四球、2死1塁
➂初球の甘いチェンジアップを捉えてセンター前へのタイムリーヒット、G2-0、1死1塁
➅カウント0-1から外角ツーシームを引っかけてファーストゴロ、2死
➈カウント1-2から真ん中フォークを引っかけてファーストゴロ、1死
※調子が悪いと踵体重になってしまうが現状は全くそれを感じない。

4一 岡本和真
➀カウント0-2から真ん中直球を捉えてショート強襲のヒット、2死1.3塁
➂フルカウントから真ん中低めのチェンジアップを空振り三振、エンドランの1塁走者が二盗失敗、チェンジ
➅カウント1-0から外角直球を捉えるがセカンドゴロ(完全なセンター前ヒットの打球だったが極端な内野シフトがハマる)
➈カウント0-1から外角スライダーを打たされてレフトフライ、2死
※ヒットは1本だけだがバッティングの内容は変わらず良好。

5左 亀井善行
➀カウント1-2から内角直球を空振り三振、チェンジ
➃カウント2-2から内角低めのスライダーを合わせただけのファーストゴロ、1死
➆カウント2-1から真ん中高めの直球に詰まってレフトフライ、1死
➈カウント1-2から外角直球を空振り三振、ゲームセット
※彼の場合は調子が落ちてくるとテクニックが先行して、上半身だけで当てに行くようなバッティングが多くなるが、今はまさにその状態にある。
こういう時は三振OKで自分の形を崩さずにスイングする事が不振脱出の近道だとは思うが、既に修正ポイントは分かってると思うので残り5日間でキッチリ仕上げる可能性は彼なら十分にあると思う。

6一 中島宏之
➁カウント0-1から真ん中高めの直球を叩いてセンター前ヒット
➃カウント1-2から外角直球に合わせただけのセカンドゴロ、2死
➆フルカウントから内角直球に上手く合わせてセンター前ヒット、1死1塁
※彼も丸、岡本に続いて開幕OKの状態にある。

⇒走一 吉川大幾

7二 吉川尚輝
➁カウント1-2から真ん中高め直球に差し込まれてセカンドゴロ、4-6-3のダブルプレー、2死
➃カウント1-2から真ん中高めの直球に差し込まれてレフトフライ、チェンジ
➆カウント2-2から外角カットボールを引っかけてセカンドゴロ、2死2塁
※この試合は好守でプレーの粗さが目立ってしまった。

8捕 炭谷銀仁朗
➁カウント2-2から真ん中低めのチェンジアップを当てただけのピッチャーゴロ、チェンジ
➄カウント0-1から真ん中カーブを引っかけてピッチャーゴロ、1死

⇒打 石川慎吾
➆カウント1-0から真ん中低めのスライダーに合わせただけのセカンドゴロ、チェンジ

⇒捕 小林誠司

9投 田口麗斗

⇒打指 田中俊太
➂カウント2-1から真ん中高めのカットボールを叩いてライト前ヒット

⇒打指 加藤脩平
➄カウント2-2から内角高めのカットボールを見逃し三振、2死

⇒打指 重信慎之介
➇カウント0-2から真ん中直球を空振り三振、1死
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【巨人登板投手雑感】
★田口麗斗
➀先頭の西川をスライダーで引っかけさせてファーストゴロ、大田を直球で詰まらせてピッチャーゴロ、近藤にはスライダーを捉えられるがセカンド正面のゴロ
➁中田を内角低めの直球で見逃し三振、渡邉には甘いスライダーを捉えられてセンター前ヒット、横尾を低めのチェンジアップでセンターフライ、野村をワンバウンドのチェンジアップで空振り三振
➂鶴岡をワンバウンドのチェンジアップで空振り三振、石井を甘いスライダーで見逃し三振、西川には微妙にコースが外れて四球、大田を外角チェンジアップで空振り三振
~評価~
立ち上がりはベルト付近の高さにボールが集まってはいたが、直球、スライダーともにキレは上々だった。
2回はヒットを許したが、初回よりも低めにボールが集まっていたので、投球内容が更に良くなった。
3回は2アウトから四球での出塁を許したが、引き続き全く危なげのない投球が続いていた。
全体的な評価としては、ほぼ文句のつけようがない内容で、ここまでの練習試合での投球内容だけで判断すれば、菅野の次に安定している投手であることは巨人ファンなら誰もが認めるレベルまで力をつけている。
振り返れば2年前の不調時はマウンド上で自信の無さが露骨に出ていて、投球内容もボール先行になって無駄な球数を増やす悪循環に陥っていたが、今はマウンド上での自信あふれる姿、その自信がボールに乗り移ってベース上で球威を感じる(相手がフルスイング出来ていないケースや、球威に押されているケースが多く見られる)
残る課題はスタミナ面だが、そこも克服しているのなら、今年の田口麗斗は人生を大きく変える大躍進の年になるだろう。

★古川侑利
➃先頭の近藤には甘い直球を捉えられてセンター前ヒット、中田を高めのつり球で空振り三振、渡邉はセカンドゴロに討ち取るが、セカンド吉川尚が2塁へ悪送球、その処理が遅れる間に1塁走者の本塁生還を許す、横尾をフルカウントから歩かせ、野村は平凡なライトフライ、鶴岡を高めの直球で空振り三振
➄石井には制球を乱して四球、西川を直球で詰まらせてセカンドゴロ、大田をスライダーで引っかけさせてサードゴロ、近藤を内角直球で詰まらせてサードライナー
~短評~
直球・変化球ともに制球面ではバラツキがみられたが、味方の拙いプレーにも動揺せずに持ち前の直球の威力で何とか最少失点で切り抜けた。
彼のように三振を狙って奪えるタイプの投手はリリーフ向きではあるが、これで緩い変化球で簡単にカウントを稼げるようになれば先発でも十分いけると思う。

★沼田翔平
➅先頭の中田にはフルカウントからの力勝負(直球)でセカンドフライ、渡邉には甘くなった直球を捉えられライト線2塁打、横尾にも甘い直球を捉えられてレフトスタンドへ2ランHR、野村には内角直球を捉えられてレフトスタンドへソロHR、ここで交代を告げられる
~短評~
解説の高橋由伸氏が指摘したようにボールの高さがベルト付近なので打者には合わされやすい。
投球テンポも同じなので連打を浴びやすいタイプの投手と言える。
まあ、開幕が近づき本気モードに入った各打者から「洗礼」を浴びる時期と思っていたので驚きはないが、回転の良い直球をもっと効果的に使えるよう変化球の精度も含めてこれから色々勉強して欲しい。

★高木京介
➅宇佐見をサードゴロ、石井をカーブで空振り三振
~短評~
変化球で打者の打ち気をかわして後続を断つ。

★澤村拓一
➆先頭の西川には直球を合わせられるがセンターフライ(センター丸の好プレー)、大田にも真ん中直球を捉えられるがサードゴロ、近藤にはスプリットで空振り三振
~短評~
近藤から三振を奪ったスプリットは良かったが、全体的に直球が抜け気味で最速155キロを記録していたがスピード感はそれほど感じなかった。
練習試合では振ってくれるが、本番では見られて四球を連発する危険性を強く感じる球質だった。

★デラロサ
➇先頭の中田には真ん中直球を捉えられてレフト前ヒット、1塁牽制球を吉川大幾が後ろに逸らし2塁進塁を許す、谷口を真ん中直球でレフトファールフライ(亀井の好プレー)、横尾を逃げていくスライダーで空振り三振、野村は真ん中低めのスライダーで見逃し三振
~短評~
中田に対してはボール先行で甘い直球を狙われたが、味方のミスで得点圏に進んだ後は‟スイッチ”が入って後続を断ち切った。
前回よりもボールの質は良くなっている。

★ビエイラ
➈清宮を真ん中直球で押し込んでキャッチャーへのファールフライ、石井には真ん中直球を捉えられて左中間突破の2塁打、西川にはカウント3-0から直球を狙われるがセカンドゴロ、大田にも直球で押し込んでセカンドフライ
~短評~
ボール先行になると相手打者に直球一本で待たれてしまうので、大田に対する初球のように出来れば変化球でカウントを稼ぐ形を作りたい。
その形を少しでも作れるようになれば、投球内容が大きく良化して接戦でも戦力になると思う。
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【ファイターズ注目選手雑感】
★野村佑希
甲子園の頃から注目していた逸材だったが、去年秋の大怪我を克服してから更に大きく成長している。
体つき、構え、タイミングの取り方、雰囲気などはカープ鈴木誠也の二十歳前によく似ている。
しかも腕の使い方が器用で、バットコントロールの上手さも鈴木と共通している。
このまま経験を積みつつ更に体力強化出来たら、数年先の侍ジャパン入りも決して夢ではないと思うし、日本を代表するスラッガーになる素養を十分過ぎるほど感じる。
新たなスター候補性がNPBに現れた。
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【スコア】
日本ハム 000 103 00 4
巨  人 002 000 00 2
マルティネス➀~➄、金子➅、宮西➆、秋吉➇、井口➈
田口➀~➂、古川➃~➄、沼田➅、高木➅、澤村➆、デラロサ➇、ビエイラ➈
試合はファイターズが勝利した。
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【総評】
ファイターズ側の明るい材料は若手中堅野手が確実に地力をつけていること。
残念ながら清宮はやや伸び悩んでいるが、特に渡邉と野村はかなり地力をつけてきている。
両者ともに甲子園を沸かせたスラッガーで、前者はプロ入り後は怪我に泣かされるシーズンが多かったが、高卒7年目を迎えてようやくプロの体になって打球が本物になっている。
後者はこのまま順調に育てば、そう遠くない未来にファイターズのクリーンアップを務めている可能性が高い。
一方でジャイアンツ側は丸と岡本の調子が確実に上がってきた事が何よりも大きい。
売り出し中の若手の湯浅には、この三連戦で好結果が生まれなかったが、まあ去年の今頃と比べるとそれでも想像できなかったスピードで成長している。
但し、やはり気になるのは投手陣で、特に先発ローテで確実に計算できるのは現状では菅野、田口、メルセデスぐらいで、結果が悪いサンチェスや怪我で出遅れている高橋優を含めて、その他のローテ候補にはまだまだ安心材料に乏しい。
期待の戸郷もまだまだ投げてみないと分からないのでローテの柱としては計算は立たない。
リリーフも去年大活躍した大竹が出遅れ、澤村もまだまだ良化途上なので、それなりに計算できるリリーバーはデラロサ、中川、高木、鍵谷あたりしかいない。
先日好投した桜井や活きの良い古川辺りに頑張ってもらわないと厳しいだろう。
ん?ビエイラ?・・・果たして戦力として機能してくれるのか。。。正直言って不安いっぱいである。
今年も名将・原辰徳の手腕、やりくりに期待するほかあるまい。。。果たしてどんな妙手を打ってくれるのか?

以上 敬称略
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