いよいよ今日からプロ野球春季キャンプが各地で一斉にスタートした。
弊ブログでは毎年恒例となっている巨人キャンプレポートを、今年もG+(CS放送)の中継を参考にして記事にしていきたい。
さて、読売ジャイアンツが一次キャンプを張る宮崎はあいにくの雨模様で、選手は木の花ドーム(室内練習場)での練習をメインにして汗を流した。
【天気】
小雨 9℃(正午)
既に報道されてる通り、今年の宮崎春季キャンプにはゴジラ松井が初日から参加している。
そして、去年オフに中南米スカウトに就任したエドガー・ゴンザレスの姿も発見
井端コーチに指導される坂本・和田・岡本
ゴジラの熱い指導を受ける片岡
ゴジラを背中にバッティング練習をするルーキー重信
【選手雑感】
★坂本勇人
シートバッティングを行っている映像を見た。
彼をテレビ画面を通して見るのは久しぶりだったが、少し驚いたのは体の幅が大きくなっていたこと。
特に太ももから腰回りと、胸・背中に筋肉がついてる印象を受けた。
そういう事を考えながらバッティング練習の映像を見ていたら、中継していたアナウンサーも同様の話をしていて、本人いわく「3~4キロ体重が増えた」という事だった。
★村田修一
「今年はホームランへの拘りを捨て、打率を強く意識していく」という主旨の発言をしている模様。
これについては賛否分かれるとは思うが、ただ一つだけハッキリ言えるのは「本人は相当な危機感を持ってるという事」
その表れとして、去年の今頃と比べて、既に体は絞れて出来上がっている。
去年の今の時期は、やや上半身がふっくらして下半身に安定感を感じないスイングが多かったが、今年は自主トレの段階で相当追い込んだ様子が伺われる。
★クルーズ
バットを内側から出す事を強く意識しながらスイングしていた。
彼も体は太め感がなく、ロッテ時代と全く変わらない体型でキャンプ初日から活動していた。
★ギャレット
彼も動ける体でキャンプインしている様子が伺えた。
この日のバッティング映像を見て感じたのは、バッティングの「トップの作り方」が非常に巧い事。
トップを作るまでの過程で全く無駄な動きがない。
長距離打者の「胆」ともいえる部分なので、やはり彼は天性のロングヒッターである事を再認識した。
あとは実戦での対応力を見てからになるが、個人的には前にも書いた通り「好きなタイプの打者」である。
★阿部慎之助
既に報道されてる通り、このキャンプではキャッチャーとして初日から活動していた。
ブルペンで最初に受けた相手はマシソンだった。
☆マシソン
キャンプ初日からブルペンで力強いボールを披露していた。
彼の今シーズンにかける意気込みが伝わっていた。
報道ではオフにツーシームの習得を目指していたようで、その事についてもこれからチェックしていきたい。
☆マイコラス
8割の投球ながら、彼もキャンプ初日からブルペン入りしていた。
来日1年目から大活躍し、年棒も大幅に上がったので、彼の場合は体の仕上がり具合(慢心は無いのか?)を心配していたが、今日の映像を見る限りでは全くの杞憂だった。
☆内海哲也
自主トレ期間中は肩の不安があったようだが、彼も初日からブルペンで8割程度の投球を行っていた。
近年、キャンプ期間中に故障を発生してしまう事が多くなっているので、あせらずじっくり仕上げていく必要がある。
彼も年齢的にはベテランの域に入ってきたので、肘や肩の故障は致命傷になりかねない。
☆山口鉄也
早くも変化球を交えて力強い投球を披露していた。
去年の同時期は肘の故
障明けで手探り状態でキャンプに入っていたが、今年は明らかに違う様子が伺われる。
彼も今季への並々ならぬ決意を感じる。
☆桜井俊貴
彼がG先発ローテーションに加わる事が出来れば、Gでは久しぶりに大きく振りかぶって投げる(ワインドアップ)先発投手が誕生する。
以前、コメンターの「ifさん」が指摘したように、ドラフト直後の投球映像の印象は非常にポジティブで、ドラフト指名前に見た映像と比べると格段に良くなっている印象を受けた。
直球の質も上がっていたし、チェンジアップとスプリット気味の落ちるボールは、プロでも武器になるボールだった。
特にチェンジアップの質はプロでもかなり上位に入るボールである。
既にYouTubeで消されてしまったので、ドラフト前に紹介した映像を見ることは出来ないが、4年の夏から秋にかけて大きく進歩しているように感じた。
以下は大学の奪三振記録を塗り替えた映像
さて、彼も初日からブルペン入りしていた。
多少、緊張している様子が伺われたが、躍動感のあるフォームを披露していた。
【総評】
高橋由伸新監督の元での初めてのキャンプとなったが、今年は例年以上に各選手が自主トレで体を仕上げてきた印象が強く残った。
特に坂本、長野、村田の今季に賭ける意気込みを強く感じた。
又、投手陣の方も例年通り初日からブルペン入りする選手が多く、こちらも仕上がりの早さが目立っていた。
個人的には去年不甲斐なかった野手陣は兎も角、投手陣の方は故障が怖いので、ここは焦らずにじっくり調整して欲しい。
特にベテラン・中堅投手については、開幕からエンジン全開するのではなく、開幕当初は伸び盛りの若手投手にある程度任せて、彼らには投手陣が苦しくなる後半戦に力を発揮して貰う戦略も必要になる。
その為には先発では2年目の高木勇、飛躍が期待される田口とドラ1ルーキーの桜井、リリーフでは戸根やブレークして欲しい公文、去年はリリーフに転向して実績を積んだ宮国、着実に地力をつけている土田や田原辺りの活躍がポイントになる。
幸い、この辺りの匙加減が絶妙な尾花コーチが今季から1軍の投手コーチになるので、その手腕に期待したい。
以上 敬称略