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横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ(2020.7.17) 巨人ゲームレポート詳細版

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【試合前注目のポイント】
➀今季初先発のG今村の投球は?
➁悪天候が予想される中、両チームはどのように戦うのか?
➂気になるサカマルの状態は?
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【先行:読売ジャイアンツスタメン】
1(左)亀井、2(遊)坂本、3(中)丸、4(三)岡本、5(捕)大城、6(右)パーラ、7(一)ウィーラー、8(二)吉川尚、9(投)今村
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【後攻:横浜DeNAベイスターズスタメン】
1(中)梶谷、2(右)ソト、3(一)ロペス、4(左)佐野、5(三)宮﨑、6(二)柴田、7(捕)戸柱、8(遊)大和、9(投)井納
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【ゲームスコア】
巨  人 011 000  2
DeNA 010 000  1
雨の為、6回終了で巨人のコールド勝ち
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今村➀~➄、高木➅
井納➀~➅
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勝利投手 巨人 今村 (1勝0敗0S)
敗戦投手 DeNA 井納 (2勝1敗0S)
セーブ 巨人 高木 (0勝1敗1S)
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本塁打
巨人 丸 4号(3回表ソロ)
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【試合経過/雑感】
☆1回表/先発:井納、亀井四球、坂本中安、亀井三盗失敗(丸バントの構えで見逃し、亀井が飛び出してしまう)、丸空三振、岡本見三振
☆巨人打線は緊張気味の井納からいきなりチャンスを作ったが、丸の中途半端な姿勢(送りバントのサインで真ん中のボールを見逃す)が原因で2塁走者の亀井が飛び出してしまい、それをキッカケに井納が冷静さを取り戻し、丸と岡本が連続三振を喫してしまう。
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★1回裏/先発:今村、梶谷二ゴロ、ソト右飛、ロペス空三振
★今村は先頭の梶谷に粘られたが何とか出塁を許さず、強打のソト、ロペスにも低めにキッチリをボールを集めてアウトカウントを重ねていった。
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☆2回表/大城右安、パーラ左安、ウィーラー左安、吉川尚二併打➀、今村投ゴロ
☆先頭の大城が出塁したものの、彼の脚力の問題と滑りやすい人工芝の影響もあり、その後の連続ヒットでも得点出来ず、0アウト満塁という状況でも必ずしも得点の確率が高いという感じを受けなかったが、ここで吉川尚が結果的に併殺打にはなったが、しっかりとゴロを転がした事によって得点が生まれた(内野は前進守備の体形ではなかった)
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★2回裏/佐野右二、宮﨑右安、柴田二ゴロ➀、戸柱二ゴロ、大和二飛
★この回はやや甘いコースのボールが集まってしまったが、高さを間違っていなかったので大きな傷にはならなかった。
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☆3回表/亀井右飛、坂本中飛、丸左本➀、岡本空三振
☆2アウトから一発が飛しい場面で期待に応えた丸のバッティングは見事だった。
逆に井納にとっては非常に痛かった。
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★3回裏/井納投ゴロ、梶谷中安、ソト遊安、ロペス二併打
★今村にとっては最大のピンチとなったが、ロペスの状態が悪さが幸いした。
落ち着いて低めに集めてゴロを打たせ、狙い通りのゲッツーに討ち取った。
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☆4回表/大城一ゴロ、パーラ中安、ワンバンドをキャッチャーが弾いた瞬間を1塁走者のパーラが2塁を狙って憤死、ウィーラー空三振
☆パーラがスライディングをしなかった場面は論外で、これは担当コーチが厳しく注意しないといけない。
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★4回裏/佐野右安、宮﨑一併打(ウィーラーの好プレー)、柴田中飛
★パーラの凡プレーで不穏な空気が生まれかけている状況で、しかも先頭の佐野にヒットを許し、今村にとってプレッシャーのかかる場面だったが、ここでウィーラーのビッグプレーが生まれてその嫌な流れを断ち切った。
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☆5回表/吉川尚右飛、今村見三振、亀井二ゴロ
☆回を追う毎に安定感が出てきた井納に対して巨人打線は苦しくなってきた。
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★5回裏/戸柱右安、大和二飛、井納空三振、梶谷四球、ソト投ゴロ
★流れ的には明らかにDeNAが押している状況で、今村の投球はかなり苦しくなってきたが、ここでも最後まで低めに粘り強く投げていた事、そして何よりも相手の拙攻と不可解な作戦に助けられ、またもピンチを切り抜ける。
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☆6回表/坂本中飛、丸二ゴロ、岡本見三振
☆井納の投球は増々安定感が増し、巨人のサカマルオカから快音は聞かれなかった。
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★6回裏/今村⇒高木、ロペス二ゴロ、佐野遊飛、宮﨑中飛、このあと雨が強くなり雨天コールドで試合終了。
★替わった高木はDeNAのクリーンナップを危なげなく三者凡退に討ち取る。
ここで雨が強くなって試合が中断し、そのまま雨天コールドとなる。
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【巨人選手評価/短評】◎最高評価選手 〇高評価選手 ✕低評価選手
◎今村信貴
基本的にフライボール投手なので、狭くて風の影響を受けやすいハマスタでは怖いタイプではあるが、この試合では低めにボールを集める意識が徹底されていた。
この試合では追い込んでからの勝負球でやや苦労していたが、それでも気持ちを切らさずに最後まで粘りのピッチングを続けていた。
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〇丸佳浩
第2打席の勝ち越しホームラン(結局これが決勝ホームラン)は、初回のミス(中途半端な送りバントの構えで2塁走者が憤死)を何とか取り戻そうとする執念の一発だった。
技術的には非常に高度なバッティングで、球速の遅い(反発力が低い)カーブを逆方向にあれだけ飛ばせるという事は、しっかり手元まで引き付けて壁を作って押し込む事が出来ている証拠。
間違いなく一時の不振は脱したと思う。
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【試合前注目のポイント】
➀今季初先発のG今村の投球は?
一発のあるソト、ロペス、宮﨑に対して、高めに浮いたボールは一切なく、低めに丁寧に集めていたのが印象的だった。
一方で、比較的一発の少ない打者には大胆に攻めており、決して窮屈にはならず投球全体にメリハリがあった。
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➁悪天候が予想される中、両チームはどのように戦うのか?
1アウト1塁、打者が投手のケースで送りバントを命じなかったラミレス采配、初回から坂本と丸にバントの構えをさせていた原采配、両極端な采配が印象的で、この試合に関しては、1点に拘った原采配が理にかなっていた。
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➂気になるサカマルの状態は?
丸に関しては前段で触れたように状態は上向き傾向にある。
一方で坂本に関しては、第1打席で久しぶりにヒットを放ったが、その後の内容はハッキリ言って良くなかった。
技術的にはタイミングが全くとれていない状態なので、相手に緩急を使われると苦しい。
本人もそれを分かっているはずで、何とか始動を早くしたり、足の上げ方を工夫したりしてるが、どうしてもトップの形を作る前に体が前に出されてしまっている。
まあ、幸いチームは好調なので、今は焦らずジックリ腰を据えて試合の中で調子を取り戻してほしい。
以前から言っているように、ペナントレースで最も怖いのは主力選手の状態の悪い時期が重なってしまう事。
今は何とか坂本の不調を他選手でカバー出来ているし、坂本も他選手を活かす形(四球や進塁打)でチームの勝利に貢献している。
筆者が最も懸念している「築き上げてきたバッティングを根底から崩してしまう状態」は避けねばならないので、今は絶対に焦りは禁物であるし、我々ファンも気長に待つ姿勢が必要だと思う。
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【総評】
雨の中で強行されたゲームだったが、細かく見ていけば両チームともに不可解な走塁ミスや集中力を欠くプレーが多かった。
そんな中でDeNAの柴田は好守備を連発して、グダグダになりかけていた試合を引き締めた点は高く評価しないといけない。
一方で、勝敗を分けた最大のポイントは、前段で触れた原監督の勝利に対する執念と厳しさだと思う。
初回に丸のミスでチャンスを潰したが、結果的にミスを何とか取り戻そうとした彼が2アウトから一発を放って、それが決勝点となった。
逆にDeNA側は場当たり的な采配が目立ち、筆者の目には不可解に思える場面がいくつか見られた。
まあ、ラミレス監督にもそれなりの計算と思惑があるとは思うが。。。
個人的には「長期的な視点でペナントを戦う戦略的な原野球」と、その試合で最善手を常に選択しようとする(第三者から見れば、それが最善手とは思わない事もある)「戦術的なラミレス野球」の違いが、良し悪しは別にしてハッキリ見えた試合だった。

以上 敬称略
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