巨人 100 000 000 1 2
DeNA000 000 100 0 1
【勝敗を分けたポイント】
①7回で逆転出来なかったDB
DBが7回1点取って同点に追いつき、更にワンアウト1〜2塁のチャンスの場面で金城は凡退、その後満塁となりチャンスが拡がったが、久保の代打・多村が凡退で逆転できず。
DB側から考えれば、逆転してから勝ちパターンの投手を使いたかった筈。
同点で進んで中継ぎ投手の消耗戦になると、どうしてもGの方に分がある。
去年DBがGに勝てなかった理由の一つと言える。
②10回裏・ノーアウト1塁・バッター黒羽根
Gが極端なバントシフトを敷く中、初球から内角高めのボール球を無理にバントしてしまい、5〜6〜4のダブルプレーが成立。
確かに厳しいコースで避けられなかったかもしれないが、打席に入る前に「状況判断が出来ていたか?」というと疑問が残る。
【G注目投手レポート】
〜内海〜
直球のキレ、コントロールは最近では間違いなく一番のデキだった。
変化球も、曲がりの大きいスライダーを中心に、カットボール・チェンジアップ・フォークは低めに決まり打者に的を絞らせなかった。
味方打線の援護が少ない中、自らのバント失敗も有り、徐々にプレッシャーが掛かって来た7回にスライダーが浮き始めて同点にされたが、ここを最少失点に凌いだことがチームの勝利に繋がったと思う。
結果としては勝ち星は付かなかったが、内容的には彼の意地を感じた素晴らしいピッチングだった。
「今年も内海は健在」という事を内外に示したという点において、今後のペナントレースに向けて好影響を与えると思う。
※当ブログでは、内海本人が言うように、曲がりの大きい変化球をカーブとは呼ばず、スライダーとしています。
〜マシソン〜
若干、上体が早く突っ込んでいるように感じるのは、ここまで自分が納得できる結果が出せていなかった事による、気持ちの問題だと思う。
この試合では内容はともかく、中軸を力でねじ伏せた。
例年通りなら、こういうピッチングが数回出てくると無双状態に入るが果たして・・・。
遅くても6月くらいから直球も走り始めると思う。
あせらず、ゆっくり状態を上げていけば良い。
〜西村〜
相変わらず先頭打者の初球の入り方が雑である(何度指摘した事だろう・・)
この試合では、フォークの精度が良くなかったのでチャンスを作られていたが、相手の拙い攻めに助けられた感が強い。
直球が良かったので何とか凌いだが、打順の巡り合わせ次第では危なかった。
TVカメラが捉えた映像では、監督は怒り心頭だった・・・。
【G注目野手レポート】
〜ロペス〜
この日は久保に上手く抑えられていたが、最後の打席で決勝ホームランを放った。
今後は、久保の投球がロペスを攻略する上で参考になると思うが、クリーンアップをこのまま任せられる為には、この壁を乗り越えなければならないと思う。
ここを乗り越えれば、去年の成績を大きく上回る結果が見えてくるだろう。
〜井端〜
珍しくバント失敗でダブルプレーという痛いミスも有ったが、バッティングは彼らしい結果を残していた。
攻守で片岡の代役をキッチリこなしたが、今後もこのような使い方が予想される。
片岡とは違うタイプの2番打者だが、こちらも捨てがたい打者である。
原監督のタクトに期待したい。
〜アンダーソン〜
この試合のバッティング内容で、各球団のスコアラーが攻略法をまとめたと思う。
1,弱点は内角高めの直球、但し甘く入ると危険
2,フォーク系にも対応力は高い
3,カウントを稼ぐボールの選択が鍵を握りそう
この日のバッティングも内容的に悪くない。
しっかり自分の形でフルスイングできているので、失投が来れば高確率で捉える状態といえる。
【DB注目選手レポート】
〜久保〜
序盤はスライダー・カーブが高めに浮くケースが見られて危ない場面も有った。
しかしその後、カットボール・チェンジアップ・直球を低めに集めてカウントを稼ぎ、フォークを決め球に使っていた。
そして回を追う毎に腕が振れてきたので、打者は明らかに押されていた。
今シーズンのDB投手陣の鍵を握る投手の一人だが、課題を挙げるとすれば、やや慎重になり過ぎること。
T時代から感じていたが、自分のリズムを崩すとボール先行になりやすい傾向なので注意したい。
ピッチングの中に大胆さを忘れなければ、躍進に向けて、その中心となる投手だと思う。
【総評】
Gについては、この試合もバントのミスが重なり、打線の繋がりが感じられない。
確かにDB久保は良かったが、カウント球に苦しんでいた序盤に打ち崩すチャンスは十分あった。
欲を言えば、内海のデキが抜群だったので、序盤で勝負を決めて欲しい試合だった。
但し、こういう僅差の試合を、どんな形でも勝つ事でチームは勢い付く。
マシソン・西村の状態も、まだ万全ではないが、緊迫した試合で結果を残すことで、今後の登板に好影響を与えると思う。
打線も阿部・坂本を除けば、自分のバッティングが出来ている状態なので、繋ぎの部分を意識する事を怠らなければ、当面は問題ないと思う。
DBについては、ロペスの決勝ホームランで黒羽根の配球に疑問を感じた事。
黒羽根は捕手として今春のオープン戦で、ロペスから同じ試合で2本ホームランを打たれている。
投手は2本ともに三嶋で、高めの直球と、高めに浮いたスライダーを捉えられた。
ロペスのホームランゾーンは解かりやすい。
高めに浮いた変化球と、内寄り高めの直球が、おおまかなツボといえる。
これで解るように、ロペスは高低の間違いが無ければ、ホームランが少ない打者ということ。
それと外の直球を右方向にホームランを打つようなスイングでもないこと。
但し、注意しなければいけないのは、失投を一発で仕留める集中力が素晴らしい事。
この打席も、ホームランを打たれるまでは低めへ丁寧に投げていたが、最後の失投を仕留められた。
フルカウントで、ピッチャーの長田に「四球を出したくない」という意識が少しでも有ったなら、この失投は仕方ないでは済まされない。
スライダーを要求するなら、このような投手心理も考慮せねばならない。
そして、長田に対して「四球でも全然構わないからボール球を投げろ!」というメッセージが欲しかった。
(個人的な考えでは、失投が少ない外角低めの直球という選択肢も有り)
それと、同じ回の先頭打者・アンダーソンに、フォークを捉えられた事(ライトライナー)も、その後の伏線になってる事も考えられる。
その後の村田・ロペスに対して、黒羽根は最後までフォークを要求できなかった。
又、内角直球を捌くことが上手いロペスに対して、このケースで全て外角に偏るのは仕方ないが、同じコースに直球とスライダーという配球が偏ってしまった事も要因になる。
最後に、DB中畑監督の打倒Gへの意気込みは並々ならぬモノだったが、個人的には「気負い過ぎ」に感じた。
これは賛否両論あると思うが、打撃が低調とはいえキャプテン石川に代打を送った選手起用は、個人的には疑問が残る。
荒波が不在の中、スタメンで足を使える選手が居なくなった事や、ゲーム終盤で期待出来る代打が少なくなった事で、攻撃のバリエーションが限られてしまった。
敬称略
皆様からの御意見、御感想を心からお待ちしております。
【超激辛NPBコラ厶twitter】展開中!
Twitterアカウント@hideo469998で検索
【G】今後に向けて有意義な試合だった?【DB】疑問が残る黒羽根の配球とは?【超激辛DBvsG雑感4/1】
