雨模様でスタートした宮崎春季キャンプだが、2日目からは好天に恵まれている。
そして第1クールの最終日となった今日も青空の元で行われた。
読売ジャイアンツ 宮崎キャンプ
【天候】 晴れ 11℃(正午)
【シートノック雑感】
昨日は発熱で休んだギャレットだったが、今日は自ら申し出て練習に参加した。
以前ツイッターでは触れたが、岡本のスローイングはかなり良くなっている。
去年まではスローイングのトップで肘が下がり気味になっていたが、このキャンプではしっかり上がっている。
じっくりシートノックを見た印象は、やはり坂本とクルーズのグラブ捌きは他を圧倒している。
特にクルーズの捕球からスローイングまでの早さは凄いの一言。
セカンドとしては片岡よりも守備範囲では劣るが、何とかポジショニングでカバー出来れば凄い戦力になるだろう。
恐らく、坂本・クルーズでダブルプレーの完成率は飛躍的に上がると思う(片岡が悪いのではなく、それだけクルーズが凄いという事)
【S班近況】
故障で出遅れている高木京介だが、順調に回復している様子だった。
★和田恋
この日のスイングを見る限り、まだまだ1軍レベルのバッティングではない。
リストの強さは感じるが、脇が甘いのでそれを活かしきれていない。
よって、インパクトの瞬間が弱々しい。
★ギャレット
一昨日のフリーバッティングと比べると、体重移動を極力抑えてなるべく左足に重心を残そうとしている。
恐らく内田・松井両コーチのアドバイスによるものだろうが、バットを内側から出して左中間に強い打球を放つ意識を感じた。
★長野久義
バッティングは調整段階で評価できないが、ここまでの動きを見る限り、かなり体調は良いと思われる。
一昨年オフにメスを入れた膝と肘の影響はもう感じない。
特に肘についてはバックフォームへの返球を見た印象では疑いの余地はない。
★村田修一
まず引き締まった体は今季への強い意気込みを感じる。
そしてバッティングも既に型は出来上がってる印象で、今日のフリーバッティングの内容は小林と共に一番良かった。
技術的には構えからトップまでの流れがとてもスムースで、バッティングに「間」が生まれている。
又、下半身の使い方も抜群に良かった。
G入団以降のキャンプでは、間違いなく一番の状態だと見ている。
★小林誠司
去年までと比べてインパクトの瞬間に強くスイング出来るようになっている。
ちょっとこれは驚いた。
技術的には、元々大きめのフォロースルーが更に大きくなっているので、打球の質が上がっている。
これは体力の向上による事が大きいと思うし、オフにかなり鍛えたと推察する。
【ブルペン雑感】
☆マイコラス
8分の力ではあるが1球1球丁寧に投げ込む姿が印象的だった。
体つきも去年のシーズン中と変わらずスリムであり、オフにしっかり節制していた様子が伺われた。
☆内海哲也
自主トレ中の肩の不安を全く感じさせず、ほぼ全力で投げ込んでいた。
阿部を相手に変化球を交えて実戦さながらの投球だった。
☆菅野智之
鬼気迫る投球は他の投手を圧倒していた。
既にいつでも開幕を迎えられるような状
態に見えたし、表情を見ると余裕すら感じた。
☆田原誠次
バッターボックスに立った阿部に対して、外角のシュートを投げ込んでいた。
そして阿部から「ナイスボール」と称賛されていた。
【総評】
フリーバッティング雑感でも触れたが、村田の状態が抜群に良い。
そして彼からポジション奪取を目論む岡本も打撃・守備ともに成長を見せているので、実戦での争いが楽しみになってきた。
個人的には岡本が奪って欲しいと願っているが、村田の奮起も期待したい思いもある。
是非、高いレベルで争って欲しい。
又、クルーズもセカンドの守備練習で軽快な動きを見せているので、彼がサードを含めた複数ポジションを任せられれば、内野の層は去年と比べて1ランク間違いなく上がるだろう。
今キャンプをここまで振り返っての内野ポジション争い
ファースト ギャレット・村田(阿部)
セカンド クルーズ・片岡
サード 村田・岡本(クルーズ)
ショート 坂本(内野バックアップで吉川)
この他に2軍で虎視眈々とバックアッパーの座を狙っている寺内と、故障明けの脇谷もいる。
新戦力組がバッティング面で期待通りの結果を残せば、間違いなく優勝争いをする内野になるが果たして。。。
以上 敬称略