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2016巨人キャンプレポート 2月8日

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読売ジャイアンツの宮崎春季キャンプは第2クール3日目を迎えて、そろそろ実戦練習(紅白戦・練習試合)に向けてピッチを上げてきた。

2月8日 読売ジャイアンツ 宮崎キャンプ

【天候】 晴れ 12℃(正午)

【スケジュール】
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【ゲームバッティング雑感】

今年は大西コーチが3塁ベースコーチとしてサインを出すのか?
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ランナー1塁・ヒットエンドランの設定で三遊間を破るヒットを放ち、ナインとハイタッチをするギャレット
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ランナー1・2塁の設定で、飛び出した2塁走者を刺した小林。
相変わらずの猛肩ぶりである。
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送りバントを決められなかったルーキー重信。
ボールを迎えに行ってしまい、尚且つ当たる瞬間にヘッドを落としてしまっている。
1軍入りへの大きな課題となった。
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【フリーバッティング雑感】

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★坂本勇人(vs桜井俊貴)
桜井のボールに対してタイミングが取れていなかった。
直球には差し込まれ、抜いたボールに対しても反応が悪かった。
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技術的に気になったのは、トップから振り出す処で固さを感じる事。
もう少しリラックスしてトップから振り始めないと、どうしてもスイングが遠回りになり遅れてしまう。
去年より右足に重心を長く残すスタイルは良いと思うが、上半身が背番号がハッキリ見えるくらい左肩をロックしてしまうと逆効果になる。

上記写真内の矢印①方向に振りだせば理想的だが、現状は矢印②のようにスイングが円を描くようになっている。

★亀井善行(vs桜井俊貴)
バッティングについては状態の良さを感じる。
早めにトップを作り、最短距離で振り出し、しっかり下半身で溜めを作ってから体重移動している。
相変わらず技術的にはレベルが高い選手なので、問題は体調面だけだと見ている。

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☆桜井俊貴
ワインドアップとセットポジションの両方で投げていた。
特にセットポジションで球威や制球が落ちる印象もなく、現時点でもかなり完成されてる投手と言える。

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ここで投じた球種は直球・カーブ・スライダー・チェンジアップ。
まだ8~9割程度の力感で投じていた。
それでも直球については回転が非常に良く、低めに決まったボールも伸びを感じる。
又、右打者のアウトローへの直球は、既にラインが完成されている印象が強く、絶妙な制球とスピード感を感じる。
変化球についてはまだまだ調整段階と感じたが、チェンジアップについては腕の振りが緩まず、ボールの抜けも良かった。
一方で、カーブについてはブレーキのあるものではなく、目先を変える程度の変化だったので、今のままなら勝負球としては厳しいかもしれない。

★ギャレット(vs中川皓太)

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中川の直球に対して差し込まれている場面が目立っていた。
又、タイミング的にも合っておらず、今の段階では前評判通り左投手には苦労しそうだ。
但し、意図的にミートするポイントを遅らせているようにも感じるので、この点は考慮に入れておかねばならない。

★クルーズ(vs中川皓太)

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対左投手は得意としているかもしれない。
バッティングスタイルからは左投手の入ってくるボールに対しては、球筋が見えてるようにも感じるし、スイング軌道を見てもバットがスムースに出ている。

☆中川皓太
確かに投球フォームは岩瀬と似ている。
リリースポイントでの肘の位置もかなり近い。
そして先日の選手雑感で触れたように、左打者には一瞬向かってくるような錯覚を受けるので、厄介に感じるタイプかもしれない。

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彼も球速よりも打者の手元で切れを感じる直球を投げる。
又、フォーム的にも実際に投げるボールを見ても制球で苦しむタイプではない。
特に左打者のアウトローに決まる直球は素晴らしい。

★長野久義(vs今村信貴)

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彼のバッティング練習は他の選手と比べて、悪く言えば集中力を感じないので、あまり参考にはならない。
彼独特のチェックポイントを持って、バットを振ってる印象が強い。

★村田修一(vs今村信貴)

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昨日の記事で書いた通り、バッティングに間を感じないので、直球に差し込まれるケースが目立つ。
他のベテランとは違って、彼は他の若手と同じメニューをこなしているので、やや疲れが出てるのかもしれない。

☆今村信貴
課題のセットポジションとクイックモーションで投げていた。

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直球のみだったが、ボールの切れは悪くなく、村田や長野のバットを押している場面が多かった。
しかし一方で、全体的にボールが浮くケースが目立ち、実戦を想定して考えると疑問が残る内容だった。

彼も期待され続けていたが、ここ数年は伸び悩んでいる。
今日同じくフリーバッティングに登板した、同じタイプの田口や中川というライバルも台頭しているので、ここが正念場になっている。

★片岡治大(vs田口麗斗)
右足に重心を置いてトップを作る意識が強く感じられた。
まだまだ本人が満足するレベルには程遠いが、課題を持ってバッティング練習を行ってる姿がヒシヒシと伝わってくる。
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★鬼屋敷正人(vs田口麗斗)
幅のあるパワフルな体型を活かしたバッティングは出来ていない。
もう少し体を大きく使って体重移動が上手に出来れば、キャッチャーながらもHRを20本打つポテンシャルは持っている。
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☆田口麗斗
直球とスライダーのみの投球だったが、仕上がりが非常に早い。

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直球はかなり力を入れ、まだ高めに浮くケースが目立っていたが、打者の手元では切れを感じた。
そして圧巻だったのはスライダーの切れと精度。
今の時期に打者があのスライダーを打つことは至難の技である。

【総評】

今の時期は当然ながら投手の方が仕上がりが早く、打者は活きたボールを目ならしする段階なので評価が難しい。
但し、それでも桜井の低めに伸びる直球と、田口の切れ味抜群のスライダーは出色だった。
又、中川については変化球を見てからの判断になるが、直球の切れと精度はまずまず評価できる。

以上 敬称略

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