G 8 対 T 1
~雑感~
今日の杉内は前回と比べて更にボールの質が良くなった
立ち上がりにコントロールを乱していたのはいつもの風景
だが直球のキレは去年の今頃と比べて9割近くに戻った
その後スライダーの制球も回を追うごとに良くなったし
去年以上の精度があるチェンジアップでT打線に的を絞らせなかった
これでローテ投手全員に勝ち星がついたのも大きいが
表ローテも裏ローテも先発投手の力関係で
2勝1敗を見込めるメドがついた事がより大きい
現状10個の貯金を持ってるGにとってこれから怖いのが大型連敗だけ
だがこのピッチングスタッフなら考えられない
そういう意味でも今日の杉内の内容に注目していたが大収穫である
高木京が久しぶりに登板した
シーズン前から去年より制球が乱れているのを不安視していたが
前回登板後に川口、斎藤両コーチから指導されたのか解らないが
キッチリ修正されていた
今日はリリースポイントが全球ほぼ一定していた
点差のある場面なので評価するには早いかもしれないが
彼は登場場面で自分のピッチングが変わるタイプではないと思うので
私は今後の彼に明るい展望を見た
村田が大爆発した
3本のヒット(HR2本)はいずれも素晴らしかったが
より彼の復調を感じたのが最後の打席のショートゴロ
外角低めのスタイダーに対して自分の形を崩さずしっかりスイングできていた
彼自身も納得のショートゴロだと思う
ここまで見て改めて感じたのはG内野手のポジショニングの良さ
抜けたと思った打球に野手が処理可能な位置にいる
テレビで阿部がしっかり指示を出しているのをよく見るが
橋上コーチをはじめとする戦略室がこんなところでも機能している
これも強さの秘訣だ
タイガースについては
先発のスタンリッジは立ち上がりから慎重な投球だった
ボールのキレ、スピードよりもコーナーを意識しているように感じた
逆にこれがG打線に捕まる要因になったと私は考える
内角に強いボールを投げてこなかったし配球が外角中心なので
G打者はボールに対して踏み込んでいた
それがHRを多く打たれた要因の一つだと思う
今日感じたのがG打者とT打者の打球の質の違いだった
G打者はスイングの時に右打者なら右手、左打者なら左手の押し込みが
シッカリ出来ていたので打球が良い角度に上がるし打球も伸びる
対してT打者のスイングは押し込みが弱いので
フェンス前で打球が失速している
確かに今日のHRの多くは東京ドームならではだが
この最後の「押し込み」がG打者のHR量産の秘訣である
~今日の超激辛ポイント~
大和の淡白に見えるバッティングにする
3回1アウトから西岡のフェンス直撃の2ベースで大和が迎えた打席
カウント3-1の打者有利なカウントで甘いチェンジアップを見逃し
最後は外から入ってくるスライダーに空振り三振という内容
ここまでの杉内はまだまだ制球が定まっていなかったのにも関わらず
ファールでカットするような粘りが全くなかった
確かに最後のボールは難しいボールかもしれないが
ここで粘りをみせ杉内を追い詰めて四球でも選べば
その後の展開もどう転ぶか解らなかった
あっさり三振は相手に流れを戻してしまう
今シーズンG戦での彼の印象は2番打者として全く機能していない
これでは西岡が好調でも得点力は上がらない
4月17日 ジャイアンツ対タイガース 雑感
