今日、巨人の宮崎キャンプは休日なので、弊blogのキャンプレポートもお休みとなる。
そこで今回は前回ラストの予告通り、コメンターの皆様からの質問に対して回答していきたい。
☆コメンター「kametta 947さん」からの御質問 1月16日投稿
<スポナビにて、あるブロガーさんが菅野のフォームについて3回に渡って論評してます。
横回転の投げ方が縦回転の投手の投げ方を真似しても故障するリスクが高まるだけ………
という主旨のものですが………
ド素人にはイマイチ理解し辛い論調で……
主様はじめ論客諸兄で、お読みになった方がいらっしゃったらご意見を伺いたいです。
★筆者回答
そのblogはこちらのコメントを読んで興味が沸いたので拝見しました。
恐らく、スポナビ時代の弊blogにもコメントされていた方と同一の方だと思われます。
あの方とは杉内、西村、菅野のピッチングについて結構激論を交わした記憶があります。
さて、菅野の投球フォーム云々については、野手出身の筆者が論評するのは僭越ですが、仰ってるポイントは間違っていないと思います。
確かに肘に負担が掛かってますし、怪我のリスクが高い投球フォームだと思います。
但し、それは「怪我のリスクが高まる」という負の側面がある一方で、打者目線ではボールの出処が見えづらく、タイミングを合わせるには苦労する投球フォームと言えます。
更に言えば「打者目線で攻略しにくいフォーム」と「怪我のリスクの少ない理想的なフォーム」は必ずしも一致しません。
全てとは言いませんが「一般的な綺麗なフォーム」と呼ばれる投球フォームは、打者にとってはタイミングを取りやすく感じる面が多々あります。
大谷のような誰もが羨む肉体(体の大きさや筋肉と関節の柔らかさ)を持っていれば「教科書のような投球フォーム」を追求する事が成功への近道かもしれません。
しかし、彼のように肉体的にズバ抜けた素質を持っている投手は長いプロ野球の歴史でもなかなかいません。
多くの投手は、必ず長所や短所を持ち合わせています。
体が大きくても関節が固い投手や、バネのある筋肉と柔らかい関節を持っていても体が小さい投手、ある箇所の筋力が強くても関節が固い投手など、プロに入ってくる投手でも大半は何らかの欠点を持っています。
そこで選手自身や指導者が考えるのが、その投手に合った投球フォームなのです。
そして、その延長線上に「いかに打者を惑わすか」というファクターが加わってきます。
菅野自身もプロを目指す仮定で、試行錯誤の末に完成させた投球フォームだと思います。
既に彼も20台後半に突入し、体に染み付いたフォームを一から作り直す事は余りにもリスクが高いので自殺行為と言えます。
仮に、あのblogで指摘したポイントに沿って修正した場合でも、肘も勿論ですが、それ以外の箇所を怪我する可能性は有りますし、フォームを崩して袋小路に陥る可能性も否定できません。
野球の「投げる」という作業は、どんなに理想的なフォームであろうと常に怪我のリスクを伴います。
彼自身も怪我のリスクを感じながらも、マウンドに立ち続ける覚悟を持っているでしょうし、それを気にしながら勝てるほど、プロは甘くありません。
この先「投手生命を脅かす怪我をするか?」は、神様しか知り得ません。
今、彼自身や周囲の指導者が出来る事は、少しでも怪我のリスクを低減させながらトレーニングや体のケアをしていく事、そして更なる高みを目指す為にフォームを弄るという選択を取るなら、それはマイナーチェンジに限定されるでしょう。
古くからのGファンには有名な話ですが、斎藤(現2軍監督)はオーバースローの投手としてGに入団しましたが、期待した通りに成長してこなかったので、当時の藤田監督の助言でサイドスローに変えました。
彼も菅野と同じで、横回転を使って上から投げ下ろしていましたが、そこを藤田監督が見抜いてサイド転向を薦めた訳です。
それならば「菅野も同じ道を考えれば?」と思うかもしれませんが、ここで決定的に違うのが年齢と投手としてのキャリアです。
斎藤の場合は高卒で、しかも投手としては未完成だったので、思い切って転向する事が出来ましたが、菅野に関しては大卒(しかも1年間浪人)で既にアマ球界でトップに君臨していました。
よって、そんな投手のフォームを結果が出る前に弄れる訳が有りません。
そして既に菅野はプロでそれなりの結果を残していますし、投手としては完成されています。
これから更なる高みを目指すなら、フォームを大きく変える事ではなく、他の要素を突き詰めて考えるべきでしょう。
☆コメンター「森の山猫さん」からの御質問 1月11日投稿
<初めまして。
管理人さんが大の巨人ファンで辛口のコメントだとは理解できるのですが、2015年のドラフトそんなに悪かったかな?。
早ければ半年、遅くとも4,5年で善し悪しが出るでしょう。
直近の記事だと、オコエが並みの身体能力だったとか、純平がリタイアだとかでてますよね。
管理人様の釈明を楽しみにしてます
★筆者回答
どういう主旨で質問されてるのか解りませんが、以下の記事を最後まで読んで頂ければ筆者の発言の主旨がご理解頂けると思います
リンク先①
巨人が獲得すべき2015年ドラフト候補とは?
リンク先②
読売ジャイアンツ 2015ドラフト指名選手について
一つ目の記事では、筆者が希望する巨人のドラ1指名は吉田尚(現オリックス)であり、オコエはあくまでも外れ1位と書いています。
二つ目の記事では今回のGドラフト指名選手に対して論評してますが、個人的な希望通りのドラフトにはなりませんでしたが、この指名にケチをつけているような文面にはなっていません。
むしろ、ビッグネームは居ませんでしたが、個々を見れば面白い素材と表現しています。
<2015年のドラフトそんなに悪かったかな?。
早ければ半年、遅くとも4,5年で善し悪しが出るでしょう。
これはある意味当然の話で、それを前提として記事を書いています。
逆に「早ければ半年」という部分の方が筆者には引っ掛かります。
仮にルーキーイヤーに台頭しても、2年目以降はサッパリという選手は過去にはいくらでもいます。
果たして、彼らも成功と言えるのでしょうか?
このように「ファンの評価」というものは、その見方によって人それぞれです。
<言い訳を楽しみにしています
この回答が「言い訳」というなら、そのように御理解頂いて構いません。
以上 敬称略
他の御質問については只今回答を作成中です。
本日中に仕上げて発表致します。