「中川皓太の故障離脱で更に進化している大江竜聖」
2020.10.15 読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 21回戦 ゲームレポート簡易版
【ゲームスコア】
広島 100 040 0000 5
巨人 014 000 0000 5
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本塁打
広島 松山 8号(5回表2ラン)
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【試合のポイント】
➀広島に同点にされた場面
一気に4失点は流石にキツイし、サンチェンスの評価を下げざるをえない。
この試合は全体的に変化球の精度がイマイチで、特にスプリットは全く落ちずに甘い半速球になるケースが多かった。
それでも試合序盤は何とかごまかしていたが、修正出来ないまま試合中盤を迎え、打者三巡目でとうとう捕まってしまったと見るべきだと思う。
➁結局5回以降、大城のヒット一本で終わってしまった巨人打線
カープの三番手投手・中村恭、四番手投手・ケムナ、この左右の長身本格派投手に打線の勢いを完全に遮断されてしまった。
巨人打線が最も苦手とするタイプだけに、制球が乱れずにストライク先行されるとなかなか攻略は難しい。
それと・・、まあ、8回裏のあわやサヨナラ(大城の左前ヒットで二塁走者の北村が本塁憤死)の場面は仕方がないかな・・と。。
あそこで事前に二塁走者の北村を交代させて代走・吉川大を使ってしまう手もあったかもしれないが、そうなると内野を守れる控えがこの段階でいなくなるリスクも生まれるので、この判断は妥当ともいえる。
➂試合後半はカープの拙攻に助けられる
試合後半はカープに完全に押されていた。
特に6回と8回は絶体絶命の大ピンチだったが、いずれもカープのチグハグな攻撃にに助けられた。
今年のカープ不振を象徴するかのように、ベンチの意思がプレーしている選手に伝わっていない場面が目についた(6回はスクイズのサインミス?、8回はスクイズ失敗)
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【立場が人を育てる】
前段で指摘した通り、同点に追いつかれた後は、カープ側に押されまくっていたが、そこをギリギリくい止めて勝ち越しを許さなかったのは、何よりもリリーフ陣の頑張りが大きかった。
時に大江と高梨の両変則左腕の投球は圧巻だった。
大江は6回表のカープ勝ち越しのチャンス(一死二三塁)で登場し、ここは三振しかないという場面で小園からキッチリと三振を奪い、続く長野も討ち取り、この難局を見事に乗り切った(大江は次の7回も無失点で抑える)
一方で高梨もビエイラが招いた絶体絶命のピンチ(一死一三塁)で登場し、坂倉のスクイズを見事に回避(筆者の目には、投球後の高梨のバント処理に向かう反応が非常良かったので、スクイズの構えを見てとっさに彼がバントをしにくいところに投じたように見えた)してアウトカウントを重ね、最後は三振に討ち取って難を逃れた。
まあ、高梨は楽天時代から幾多の修羅場を経験してきたので、本人の中では許容範囲なのかもしれないが、個人的には中川離脱以降の彼の投球を見ていると、自分の立場を良く理解しているというか、自分が中川の役割を担うという強い決意を感じる。
一方で、大江の方も、中川離脱後は高梨が担っていたポジションを任せられるようになったが、彼もしっかりそれを自覚して、与えられた役割をしっかり全うしている。
それまではややもすれば、同じ左腕で格上の高梨や中川に助けられていたというか、試合のポイント(最もプレッシャーのかかる場面)での登板は少なかったので、ここまで順調にやってこれたという見方も出来るが、今はそうも言っていられず、彼にかかるプレッシャーも今までとは比べ物にならないくらいあると思う。
しかし、そんなプレッシャーをこの若い左腕はしっかり感じながら、それを上手く咀嚼して自分の力に変え、更なる成長の糧にしている。
これから日本シリーズに向けて中川は必ず復活してくると思うが、その時にこのリリーフ左腕三人衆(中川、高梨、大江)は更にバージョンアップしてパリーグ覇者に立ち向かうことになるだろう。
以上 敬称略
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