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読売ジャイアンツvs北海道日本ハムファイターズ 練習試合観戦レポート

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読売ジャイアンツ春季キャンプレポート 2021.2.20

練習試合 読売ジャイアンツvs北海道日本ハムファイターズ 雑感

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(二)吉川尚輝
➀(P村田)カウント0-1から内角カットボールに差し込まれて三邪飛、一死
➂カウント1-2から内角スライダーを空三振、チェンジ
➅カウント1-2から内角カットボールを捉えるが右飛、二死
➈カウント1-1から真ん中直球を捉えるが中飛、二死
<短評>
第二、第三打席の内容は悪くなかったが、右翼から左翼へ向かう風に押し戻されてしまった。

2番(右)松原聖弥
➀カウント0-2から外角高めのツーシームを引っかけるが遊失、一死二塁
➃(P加藤)カウント1-0から真ん中スライダーに合わせるが遊直、一死
➅カウント2-2から内角ストレートに押されて左飛、チェンジ
➈フルカウントから低めのストレートを見切って四球、二死一塁
<短評>
センター返しを強く意識していたが結果は伴わず。

3番(指)北村拓己
➀一塁走者の松原が二盗成功、一死二塁
⇒カウント1-2から外角低めのスライダーを捉えるが三ゴロ、二死二塁
➃カウント2-2から内角ストレートに差し込まれて一ゴロ、二死
➆(P生田目)カウント1-0から真ん中低めのストレートを叩くが中飛、一死
➈カウント2-1から外角のスライダーを捉えて強いゴロの三失、二死一三塁
<短評>
彼のバッティングの内容は悪くなかった。
特に第三打席は捉えた打球だったが逆風に負けてしまった。

4番(三)岡本和真
➀フルカウントから外角に落ちるスライダーを空三振、チェンジ
➃フルカウントから内角に食い込むスライダーを見切って四球、二死一塁
<短評>
まだ対外試合でヒットは生まれていないが、何も心配する点は無い。
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⇒⇒(左)石川慎吾
➆カウント3-1から内角ツーシームを見切って四球、一死二塁
➈フルカウントから外角ストレートを捉えて右適安(打点1)、二死一二塁
<短評>
あわやノーヒットノーランというプレッシャーがかかる状況で、相手は格下の育成投手とはいえ、それを打ち破るナイスバッティングだった。

5番(左⇒三)若林晃弘
➁(P村田)カウント2-2から真ん中スライダーに合わせるが二ゴロ、一死
➃カウント0-2から内角スライダーに詰まって捕邪飛、チェンジ
➆カウント1-3から外角ス―シームを捉えるが遊併打、チェンジ
➈初球の真ん中ストレートを捉えて右中適二(打点2)、二死二塁
<短評>
第四打席でようやく結果が出たが、相手は育成の格下相手。
第一~第三打席は良い当たりもあったが、相手の術中にハマってしまっていた。

6番(中)八百板卓丸
➁カウント1-2から外角チェンジアップを引っかけて二ゴロ、二死
➄(P加藤)カウント1-2から高めボールゾーンの直球を空三振、一死
<短評>
他の左打者と同様に、彼も日ハム右投手陣の外角寄りのツーシーム、チェンジアップ系を引っかけてしまうバッティングが目立っていた。
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⇒⇒(打⇒中)陽岱鋼
➇カウント1-0から内角ツーシームに差し込まれて二飛、一死
➈フルカウントから外角低めに流れるスライダーを見切って四球、二死一二塁
<短評>
第二打席は何とかギリギリ四球を選んだが、ここまで全く打てそうな雰囲気を打席から感じない。

7番(捕)小林誠司
➁カウント2-2から外角カットボールをバットの先で二ゴロ、チェンジ
➄カウント1-1から外角高めのストレートを引っかけて遊ゴロ、二死
<短評>
いずれの打席も同じようにバットの先で引っかけるスイングだった。
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⇒⇒(捕)岸田行倫
➇カウント1-2から真ん中スライダーを空三振、二死
➈カウント0-2から外角直球を見三振、試合終了
<短評>
本気でレギュラーを狙うなら、もう少し打席での粘りが出てこないと首脳陣の印象が悪くなってしまう。

8番(一)秋広優人
➂(P加藤)カウント0-2から内角ボールゾーンに落ちていくスライダーを空三振、一死
➄カウント1-2から外角カットボールに合わせるが中飛、チェンジ
➇カウント0-2から内角に食い込むスライダーを空三振、チェンジ
<短評>
この試合の内容は明らかに相手投手が一枚も二枚も上だった。
プロの手元でムービングするボールを初めて見たかもしれないが、彼にとっては今日の日ハム投手陣は絶好の教材だった。

9番(遊)湯浅大
➂カウント0-2から内角ストレートを見三振、二死
➅(P生田目)フルカウントから外角ストレートに合わせただけの二ゴロ、一死
<短評>
カウント0-2の状況で、相手バッテリーの三球勝負を想定出来ていない。
去年までの二軍戦、そして今年のここまでの打席を見ると、こういうケースが少なくない。
安易に相手が見せ球を投げてくると決めつけないで、臭いところはカットしに行く姿勢がもっと必要になる。
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⇒⇒(打)大城卓三
➈(P鈴木)カウント1-0から真ん中ストレートを捉えるが中飛、一死
<短評>
甘いボールを捉えたが正面を突いてしまった。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆横川凱
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はカーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ
<雑感>
初回、先頭の淺間を平凡な左飛、平沼をボテボテの二ゴロ、渡邉をバットの先で二直。
二回、先頭の近藤は左安、清宮をカーブで見三振、横尾には左中本(失点2)、宇佐見は中安、谷口をチェンジアップで空三振、バッテリーミスで一塁走者が二進、万波をボテボテの投ゴロ。
三回、先頭の淺間に左安、平沼は捕犠打、一塁走者は二塁進塁、渡邉に適中安(失点1)、一塁走者が二盗成功、近藤をスライダーで空三振、清宮は適右安(失点1)、横尾をやや強い当たりの二ゴロ。
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今日は立ち上がりから力んで制球が定まらず苦しい投球が続いてしまった。
特に軸となるストレートとカーブ系が逆球になるケースが多く、カウント的に不利な状況で最後は真ん中付近のボールに的を絞られてしまった。
彼の場合は特別に凄いストレート、凄い変化球を持っている訳ではなく、球持ちの良さと低めにボールを集める制球力が生命線となる投手なので、今日のような投球パターンになってしまうと持ち味が出てこない。
恐らく近々に追試があると思うが、次回は力む気持ちをグッと抑え、自分の投球スタイルを貫いて欲しい。

☆伊藤優輔
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤、最速は147キロ?
変化球はカットボール、スライダー、スプリット?
<雑感>
四回から登場、先頭の宇佐見を平凡な左飛、谷口にはカットボールが引っかかって死球、万波をストレートで空三振、淺間をストレートで見三振。
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140キロ台中盤の伸びのあるストレートを小気味よく投じて打者を押し込んでいた。
一方で変化球に関してはまだまだ精度が低く、今後の大きな課題となる。
ハイライトは万波に対した投球で、カウント球でキャッチャーの小林の要求通りに内角ストレートを投げ切り、最後は外角ストレートで三振を奪った内容は高く評価できる。
願わくば前述通り、ウイニングショットで外に流れるスライダー系を振らせたいところだが、そこよりも右のリリーフ投手の生命線である「右打者の懐に強いボールを突っ込める技術とメンタルの持ち主である」ことが分かっただけでも、首脳陣としては大きな収穫だと思う。

☆畠世周
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はフォーク、スライダー、カットボール、カーブ
<雑感>
五回から登場、先頭の平沼は左安、渡邉をカットボールで空三振、一塁走者が二盗成功、郡はスライダーで見三振、清宮を一ゴロ。
六回、先頭の横尾をスライダーで空三振、宇佐見をストレートで空三振、谷口をフォークで空三振。
七回、先頭の万波は左中本塁打(失点1)、淺間にフォークを拾われるが左飛、平沼は中安、渡邉はストレートで空三振。
八回、先頭の清宮はフォークで空三振、横尾は三失、梅林には中安、杉谷を左飛、万波は浮いたフォークで見三振。
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1イニング目はは変化球が決まらずにやや配球的に窮屈になっていた。
捕手が小林から岸田に変わった2イニング目は、スライダーとカーブが決まりだしてグッと投球の幅が拡がり、相手打者に隙を見せなかった。
しかし、3イニング目になると再び要所で甘さが出てしまった。
ストレート系が若干シュート回転していたし、球威もやや落ちてしまっていた。
4イニング目は味方の拙守をキッカケにピンチを招いたが、何とか後続を断ち切る。
やはり、まだまだイニング毎に投球内容が大きく変わる点が見受けられ、先発の柱とみるには安定感の乏しさは否めない。
三者三振で簡単に討ち取っていたように、彼のポテンシャルは誰もが認めるところではあるが、やはり課題はメンタルコントロールと、ストレート系に的を絞らせない為にも変化球の精度アップになる。

☆高木京介
ストレート系の平均球速は140キロ前半、最速で145キロ
変化球はカットボール、チェンジアップ、スローカーブ
<雑感>
九回から登場、先頭の宮谷に右安、細川はストレートで詰まらせて遊飛、難波の打席でエンドランがかかって二ゴロ、一塁走者は二進、郡には外角チェンジアップを拾われて左適安(失点1)、清宮にも甘いカットボールを捉えられて右適安(失点1)、横尾は内角ストレートで見三振。
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フォームをマイナーチェンジ。
リリースの肘の位置は以前と大きな差は感じないが、まだまだ一球一球微妙にフォームが変わって手探り状態であることは間違いない。
但し、結果は悪かったが、ストレートのキレはかなり戻ってきている印象で、あとは変化球の精度が上がってくれば、早々の支配下復帰も十分ありえると見た。
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【先発オーダー】
1番(中)淺間
2番(遊)平沼
3番(二)渡邉
4番(指)近藤
5番(一)清宮
6番(三)横尾
7番(捕)宇佐見
8番(左)谷口
9番(右)万波
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【ファイターズ注目選手雑感】
★清宮幸太郎、万波中正
ファイターズが期待する左右のスラッガー候補の現状をジックリ観察させてもらった。
清宮は懐の深いバッティングが持ち味だが、現状は右膝が早く割れてしまうので外角に流れる変化球の見極めが難しい。
腕の使い方は非常に柔らかいが、トップを作る過程でやや無駄な動きがある。
もう少しトップでグリップの位置が顔から離れてキャッチャー寄りに構えれるようになれば、更にバットスイングに間が生まれて長打を量産できると思う。
一方で万波はタイミングを合わせる作業にやや苦手にしている印象。
まだまだタイミング的に遅れて始動しているので、ボールを捉える確率は低い。
しかし、ホームランの打席を見て分かるように、当たればどこまでも飛んでいくパワーを持っているのは天賦の才。
振り出す段階で、上半身よりも下半身が先に動くようになれば、タイミングが少々外れても対応出来るようになる筈。
つまり、トップでしっかり右の軸足に体重を置いた後、振り出す段階でグリップよりも先に腰から左太腿を投手にぶつけていく感覚を覚えるとバッティングは大きく進化すると思う。
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【スコア】
日本ハム 022 000 102 7
巨  人 000 000 003 3
<巨人P>横川⇒伊藤優⇒畠世周⇒高木
<ハムP>村田⇒加藤⇒生田目⇒鈴木
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【総評】
ファイターズ投手陣(最後の鈴木を除いた村田・加藤・生田目)の打者の手元で動くボールに対して巨人打線は全く対応できていなかった。
特に村田と生田目のカットボールとツーシーム、加藤のカットボール、スライダーの見極めが全く出来ずにタイミング的に差し込まれてしまうケースが殆どだった。
まあ、右から左に流れる甲子園の浜風のような強風の中で、この手のタイプを打ち崩すのはかなり難しいとは思うが、前述の三投手を相手に無安打は情けない限り。
最後に出てきた鈴木はオーソドックスな右投手なので、巨人打線は一矢報いることは出来たが。。。
それでもS班の主力なら打ち崩してくれることを信じたいが、阪神の西やカープの九里のような両サイドに散らしてくるタイプには、今年も苦労することを十分に予感させる試合となってしまった。

以上 敬称略
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