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読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 練習試合観戦レポート

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読売ジャイアンツ春季キャンプレポート 2021.2.25

練習試合 読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 雑感
※今日のセルラースタジアム那覇はレフトからライト方向へかなり強い風が吹き荒れ、練習試合も雨予報を考慮して開始時間を30分前倒しで行われた。
尚、出場が予定されていた岡本和真は背中の張りを訴えて急遽帰京した(監督によると軽傷で、三月から始まるオープン戦での再合流を見込んでいる)

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P柳)真ん中低めのカーブを捉えて右線二、無死二塁
➂(P柳)フルカウントから外角ストレートを引っかけて二ゴロ、一死
➃カウント0-1から真ん中カーブに反応して中安、無死一三塁
<短評>
ストレートに対する反応も良かったし、抜いた変化球にもしっかり対応出来ていた。
ボールの見極めも流石で、簡単に追い込まれてもしっかりカウントメイクする辺りに、去年の高出塁率が決してフロックではない事を感じさせた。

⇒⇒(走⇒遊)若林晃弘
➆カウント1-1から真ん中ストレートを捉えるが、あとひと伸びが足りずに中飛、チェンジ
<短評>
代走として出塁し、直後に二盗を試みたが悠々アウト。
無死一三塁の場面を考えれば、一塁走者はスタートが悪ければ「二盗の試みを止める」ことも絶対に必要。
練習試合だからといって、あのような姿を見せてしまうと評価が落ちてしまう。
仮にダブルスチールのサインが出ていて、それを三塁走者の吉川が見落としていたなら別の話になるが。。。

2番(遊)坂本勇人
➀内角直球を捉えるが中飛、二塁走者が三進、一死三塁
➂カウント0-1から内角ストレートを捉えるが、風に押し戻されて左邪飛、二死
➃⇒一塁走者が二盗失敗、一死三塁
⇒⇒カウント1-1から内角低めのストレートを完璧に捉え、逆風を切り裂く左中適二(打点1)、一死二塁、G3-D3
<短評>
内角寄りのストレートを非常にコンパクトで鋭いスイングで捉えていた。
前回の紅白戦の時の印象と同じで、間違いなく去年の同時期よりも状態が良い。
今の時期からあれだけ下半身が使えてフルスイング出来るのは、体調が万全である証拠と言える。
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⇒⇒(走⇒左)石川慎吾
➇(P藤嶋)カウント0-1から真ん中フォークを捉えて三襲二、無死二塁
<短評>
引き続きバッティングは好調をキープ。
右投手のフォークに対して引っかけ気味ながらも上手く反応した。
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⇒⇒(左)八百板卓丸

3番(中)丸佳浩
➀真ん中直球を打ち損じて左飛、二死三塁
➂カウント3-1から外角ボール気味のストレートに手を出して投ゴロ、チェンジ
➃カウント1-0から外角ストレートを引っかけて一ゴロ、二塁走者は三進、二死三塁
<短評>
結果は出なかったが外角のストレートを引っ張れているので、ストレート系に対する反応としては悪くなく、現状の体調の良さは伺える。
彼もこれから実戦を重ねていけば間違いなく状態を上げていくだろう。
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⇒⇒(中)陽岱鋼
➇カウント0-1から真ん中ストレートを捉えて中安、無死一三塁
<短評>
前回の練習試合でのヒットで気が楽になったのか、一打席だけではあったが非常にバットの出がスムースで、彼の欠点である「追っかけ癖」は消えていた。

4番(左)ウィーラー
➀カウント3-1から外角ストレートをバットの先で投ゴロ、チェンジ
➃(P柳)フルカウントから内角ストレートを捉えて左線二、無死二塁
<短評>
第二打席は追い込まれてから誘い球をキッチリと見極め、フルカウントにしてからやや甘く入ったストレートを捉えるという中身の濃いバッティングだった。
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⇒⇒(走⇒左⇒右)松原聖弥
➃カウント2-1から内角カットボールに詰まって左飛、チェンジ
➇初球の真ん中ストレートにやや押されて投直、飛び出した三塁走者の封殺を試みるが送球が大きく逸れて三塁走者が生還、一死二塁、G4-D3
<短評>
スイングの内容は悪くなかったが、内角を捌き切れていなかった。

5番(指)亀井善行
➁(P柳)カウント2-1から外角高めのストレートに押されて中飛、一死
➃カウント1-2から真ん中高めのストレートをやや強引に引っ張って右線適二(打点1)、無死二塁、G2-D1
<短評>
まだまだ体が開き気味でスイング自体の内容は良くないが、これから間違いなく調整していくと思う。
体調面に関しては、走塁やスイングする姿を見る限り、ここまで全く問題がないことを伺えた。
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⇒⇒(打⇒指)大城卓三
➅(P橋本)カウント1-1から真ん中ストレートを捉えるが風に負けて中飛、一死
➇フルカウントからワンバウンドのフォークを空三振、二死二塁
<短評>
第二打席の三振はコースが外れていただけにワンバンドのフォークを見極めて欲しかった。

6番(一)中島宏之
➁初球の真ん中低めのカーブを捉えて左線二、一死二塁
➃カウント2-2から外角に流れるボール球のスライダーを空三振、一死二塁
<短評>
第一打席は甘いカーブに対して上手く体が反応した二塁打だったが、第二打席は二球連続で甘いストレートを見逃し、最後はボール球を振らされるという決して褒められる内容ではなかった。
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⇒⇒(一)秋広優人
➅初球の真ん中直球を捉えるが中飛、二死
➇カウント2-2からワンバウンドのフォークを空三振、チェンジ
<短評>
バッティングは第一打席は紙一重の内容、第二打席はフォークの見極めが難しかった。
ファーストの守備ではややイレギュラー気味ではあったが、手痛い失策を犯してしまった。
そのピンチを戸根が凌ぎ切ってくれたのは、彼にとっては非常に大きかったと思う。

7番(三⇒二)北村拓己
➁初球の真ん中低めストレートにやや押されながらも左安、一死一三塁
➃カウント2-2から内角直球に詰まって一邪飛、二死二塁
➅カウント0-2から真ん中低めのスライダーを捉えるが中飛、チェンジ
<短評>
バッティングは相変わらず内容が良い。
又、この試合ではサードの守備が安定感抜群だった。
相変わらず送球に関しては全く不安が無いし、グラブ捌きも問題ない。
そして状況判断も的確で、五回表には好送球でチャンスも目を摘み取った。

8番(捕)炭谷銀仁朗
➁フルカウントから内角ツーシームに差し込まれ投ゴロ、その間に三塁走者が生還(打点1)、二死二塁、G1-D0
➃カウント1-3から外角カットボールをバットの先で二ゴロ、チェンジ
<短評>
右方向の意識が強く出ていたが、バッティングの中身は良くない。
やや下半身よりもグリップが先に出て来てしまっているので、ボールに対してバットが追っかけ気味になっている。
リード面も井納に対しては文句なしだが、高橋の配球はやや単調になってしまった。
練習試合なので何か意図があったのかもしれないが、結果だけ見ればそう感じざるをえなかった。
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⇒⇒(捕)小林誠司
➆(P鈴木)カウント2-0から真ん中ストレートを打ち上げて中飛、一死
<短評>
捕手としては、やや配球が単調気味になっていた「高橋=炭谷のバッテリー」から一転して、六回からマスクを被った小林は上手に高橋をリードしていた。
相変わらず高橋の制球は甘かったが、変化球を低めに集める意識を徹底させて何とか凌いでいた。
そして、持ち前の強肩でも魅せて、七回には完璧な送球で二盗を封じた。
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⇒⇒(捕)岸田行倫

9番(二)吉川尚輝
➁カウント1-1から内角カットボールに差し込まれて遊飛、チェンジ
➃(P柳)初球のカーブに反応して中安、無死一塁
➆フルカウントから外角ストレートをバットの先で遊ゴロ、二死
<短評>
現状、右肩で壁を作ってバットの軌道がインサイドアウトなので、安打性の打球が飛ぶ確率が高いと言える。
自分からボールを追いかけるバッティングではなく、しっかり下半身主導でタイミングを取れているのでバットの出が無理なくスムースである。
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⇒⇒(三)湯浅大
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆井納翔一
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はカットボール、フォーク、ツーシーム、カーブ、スライダー
<雑感>
一回は、先頭の岡林を内角ストレートで遊ゴロ、京田には真ん中カットボールを捉えられて三塁打、平田を外角高めのスライダーで二飛、阿部を内角ツーシームで詰まらせて遊ゴロ。
二回は、先頭の高橋を内角低めのストレートで空三振、井領を内角ストレートを捉えられるが一ゴロ、武田を外角ストレートで平凡な遊ゴロ。
三回は、郡司を内角ストレートで詰まらせ三ゴロ、根尾を外角ストレートで押し込んで遊飛、岡林を内角スライダーで詰まらせ遊ゴロ。
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結果だけではなく投球内容が非常に良かった。
細かい制球に関しては本人もまだまだ不満はあるだろうが、高さとコースの両方で制球ミスをするケースが殆どなく、連打を浴びたり制球を乱しそうな雰囲気を微塵も感じさせず安定感抜群だった。
特にストレート系が低めに集まり威力を感じる。
変化球も回を追う毎に精度が増していた印象で、特にカットボールとカーブが良かった。
終わって見れば、綺麗に捉えられたのは初回の京田のみで、他の打者にはバットの先だったり、詰まらせたりして凡打の山を築いていた。
個人的にはこの投球がシーズンでも出来れば、巨人では十分に二桁勝利が視野に入ると確信した。
菅野⇒戸郷⇒サンチェスに次ぐ第四の柱として十分期待できると思うし、安定感なら戸郷やサンチェスよりも上かもしれないとさえ感じさせる内容だった。

☆高橋優貴
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はカットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップ
<雑感>
四回から登場、先頭の強打を外角低めのストレートで見三振、平田を内角ストレートで押し込んで三ゴロ、阿部には甘くなったスライダーを捉えられて左越二、高橋にも甘くなったストレートを捉えられて右適安(失点1)、井領にもスライダーが甘く入って捉えられるが中飛。
五回は、先頭の武田を強い打球の三ゴロ、郡司には甘いストレートを捉えられて左中二、根尾にも甘くなったスライダーを捉えられ右適安(失点1)、本塁送球間に打者走者は二進、岡林には内角ストレートを捉えられ左適安(失点1)、打者走者は二塁を狙うが憤死、京田を外角ストレートで二ゴロ。
六回は、平田をチェンジアップで二飛、阿部には甘いスライダーを捉えられるが逆風に助けられて左飛、高橋は内角ストレートで押し込むが遊安、井領にはカーブを拾われて右安、打者走者が三塁送球間に二進を試みるが憤死。
七回は、内角スライダーで左邪飛、郡司には追い込みながらも四球、根尾をスライダーで空三振、エンドランがかかっていたので一塁走者は二盗失敗。
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素晴らしい投球をする一方で、まだまだ甘さを感じる投球も多い。
ストレート、スライダー系ともに逆球になるケースが多く、そのボールを確実に相手打者に芯近くで捉えられていた。
特に左打者にはチェンジアップを投げなかったので、配球的にやや単調になっていた。
そして、新球のカーブもまだまだ精度が低く機能しているとは言えなかった。
全体的に見るとやや残念な内容だったが、何とか後半の二イニングは無失点で纏めることが出来た。
ゲームを作るという意味ではギリギリ合格点といえなくもないが、もっと高いレベルの投手を目指して欲しい。

☆戸根千明
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はスライダー、ツーシーム、チェンジアップ
<雑感>
八回から登場、先頭の岡林には甘いストレートを捉えられ左安、京田にはスライダーで引っかけさせるが一失、高松を外角スライダーで空三振、阿部を逆球のスライダーで空三振、三ツ俣を四球、井領をワンバンドのスライダー振らせて空三振。
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味方の拙守が絡んで無死二三塁の大ピンチを迎えたが、彼と小林は非常に落ち着いていた。
決して焦らず、そして真正面から力勝負せずにボール気味のスライダーを振らせて連続三振を奪い、三ツ間にはボール先行になった事で無理に勝負せず、最後は左の井領をまたもボール球のスライダーで三振を奪ってピンチを脱した。
ピンチであれだけ低めにボールを集める事が出来れば、本番でも貴重なリリーバーとして機能するだろう。

☆田中豊樹
ストレート系の平均球速は140キロ台前半から中盤
変化球はスライダー、フォーク
<雑感>
九回から登場、先頭の武田にスライダーを拾われ中安、木下はストレートで押し込んで右飛、根尾にはフォークを引っかけさせて投ゴロ、岡林を真ん中ストレートで押し込んで中飛、ゲームセット。
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この試合ではいつもの力任せの投球ではなく、制球を強く意識した投球のように感じた。
但し、まだまだ結果オーライ感は否めず、信頼度がアップしたとは言えない。

【中日ドラゴンズ先発オーダー】
1番(中)岡林
2番(遊)京田
3番(右)平田
4番(二)阿部
5番(三)高橋
6番(左)井領
7番(一)武田
8番(捕)郡司
9番(遊)根尾
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【スコア】
中日 000 120 000 3
巨人 010 110 00X 4
<巨人P>井納⇒高橋⇒戸根⇒田中
<中日P>柳⇒橋本⇒鈴木⇒藤嶋
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【総評】
中日打線で気になったには平田の状態の悪さ。
前回の対戦から全く良化してなかったので、いくら実績の残しているベテランとは言え、去年が怪我の影響もあって不振だっただけにやや気がかり。
巨人打線では梶谷、坂本の両名は流石の一言。
丸もスイングを見る限り順調に調整出来ているので問題ない。
中堅若手では北村と吉川のポジション争いが、今後さらに激しさを増すことを予感させるゲームとなった。
一方で投手陣では、井納は間違いなくローテ入りすると思うし、先発の柱としてのポテンシャルも十分に感じさせてくれたのはチームにとって好材料。
高橋はまだまだ井納と比べると安定感で劣る。
戸根の復活はリリーフ陣を更に厚くさせるし、田中もしっかりとしたボールを投げていた。
まあ、まだまだ信用していないが、桑田コーチの指導で良い方向に変化することを大いに期待したい。

以上 敬称略
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