広告

読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ オープン戦レポート 2021.3.4

広告

オープン戦 読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 観戦レポート 2021.3.4

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P小川)初球のストレートを打ち損じて中飛、一死
➂(P小川)フルカウントから真ん中ストレートを捉えて強いゴロの遊失、無死一塁
➃カウント0-1から内角カットボールを捉えて右安
<短評>
三打数一安打の結果だったが、どんなに良い投手が相手でもヒットを打ちそうな予感を抱かせる。
バッティングアプローチ、スイング軌道、バッティングの懐の深さ、色んな面からそれを強く感じる。
——————————–
⇒⇒(走右)若林晃弘
➅カウント2-2から外角ストレートを捉えて中安、無死一塁
➇フルカウントから内角カットボールに詰まって左飛、二死
<短評>
これから主力の出場機会が増えて打席の機会は減ってくるが、彼はここまで途中出場でも変わることなく集中力を保って結果を残している。

2番(指)坂本勇人
➀カウント0-2から外角に流れるスライダーに手を出して空三振、二死
➂初球の外角ストレートに手を出して遊ゴロ、エンドランで一塁走者は二進、一死二塁
➃カウント0-1から外角カーブを引っかけて左線二、一死二三塁
➅カウント2-2からエンドラン、真ん中低めのフォークを打ち上げて左飛、一死一塁
<短評>
彼なりにチェックポイントを持ちながら打席に入っている印象。
変化球に泳がされるシーンが多くなっているが全く問題ない。
——————————–
⇒⇒(打)ウィーラー
➇初球のストレートを捉えるが大きな左飛(レフト濱田のファインプレー)、チェンジ
<短評>
初球から積極的にフルスイングしたが、相手のビッグプレーに阻まれる。

3番(中)丸佳浩
➀フルカウントから浮いたチェンジアップに合わせて投襲安、二死一塁
➂フルカウントからスライダーが外れて四球、一死一二塁
➃カウント2-1から真ん中低めのストレートを打ち損じて遊飛、二死二三塁
<短評>
少しずつだが彼の良い状態に近づいている印象。
彼の悪癖である「インパクトでの踵体重」は消えているので、このまま実戦を重ねていけば調子はどんどん上がってくると見ている。
——————————–
⇒⇒(中)陽岱鋼
➅カウント0-1から外角スライダーを引っかけて遊ゴロ、二塁の送球ミスで併殺は免れる、二死一塁
<短評>
相手の術中にハマってしまったが、ミスに助けられて併殺打は免れる。

4番(三)岡本和真
➀カウント2-1から内角ボール気味のストレートに詰まって遊飛、チェンジ
➂フルカウントから外角低めのカットボールをバットの先で捉えて中適安(打点1)、一死一三塁、G1-S0
➃カウント3-0からストレートが大きく外れて四球、二死満塁
<短評>
元々、小川にはタイミングが合うようで、昨日のような「崩れた形」ではなかった。
良化の兆しがあるのかどうかは、次戦の日ハム戦を見て判断したい。
——————————–
⇒⇒(二)吉川尚輝
➅カウント1-2から外角ストレートを見三振、チェンジ
<短評>
相手のベストピッチだったが、見送り三振は避けねばならなかった。

5番(捕)大城卓三
➁(P小川)カウント0-2から高めボール球のストレートに手を出して空三振、一死
➂カウント0-1から内角ストレートに詰まりながらも右適安(打点1)、一死一二塁、G2-S0
➃(P長谷川)カウント2-0から真ん中低めのストレートを引っかけて一ゴロ
➆(P清水)カウント3-1から外角ストレートを見切って四球、無死一塁
<短評>
第二打席のタイムリーは技ありで中身も濃かったが、第三打席の内容は残念だった。
2ボールからストレート一本に絞っていた割には合わせに行くようなスイングで勿体なかった。
守備では快足ルーキー並木の二盗を満点送球で阻止。
——————————–
⇒⇒(走遊)増田大輝
<短評>
代走に出て相手にかなり警戒される中、悠々と二盗を決めた。

6番(一)中島宏之
➁カウント1-2から内角直球をバットを折りながらも中安、一死一塁
➂カウント3-1からストレートが大きく外れて四球、一死満塁
➄(P長谷川)カウント1-0から内角ストレートにやや差し込まれて中飛、一死
➆カウント2-2から内角フォークを空三振、二塁走者の増田が二盗成功、一死二塁
<短評>
スイングの軌道がインサイドアウトで徹底しているので、詰まった打球でも内野の頭を越す確率は高くなる。

7番(左)松原聖弥
➁カウント1-2から内角ストレートにやや押されて中飛、二死一塁
➂カウント0-1から外角高めボール気味のストレートに手を出して左飛、二死満塁
➄カウント2-0から真ん中ストレートにやや差し込まれて中飛、二死
➆カウントから外角に浮いたフォークを引っかけて投ゴロ、二死三塁
<短評>
バッティングでは結果が残せなかったが、守備ではナイスプレーを連発していた。
二回に走者を得点圏に置いての左安で、二塁走者の本塁生還を諦めさせた前方チャージと強肩と、五回にショート後方のテキサス性の打球に対して、快足を飛ばして悠々アウトを奪うなどのナイスプレーを連発していた。
彼がレフトを守ると巨人の外野陣が更に強固になる。

8番(二三)北村拓己
➁カウント0-2から高めに浮いたチェンジアップを捉えて中安、二死一二塁
➂フルカウントから真ん中高めのストレートを空三振、チェンジ
➄カウント2-0から真ん中ストレートを捉えるが三直、チェンジ
➆カウント1-2から真ん中ストレートに押されて二飛、チェンジ
<短評>
彼も中島と同様にバットの軌道がインサイドアウトなので、現状はヒットが生まれる確率が高い。
——————————–
⇒⇒(捕)小林誠司
<短評>
抑え捕手として登場し、勝ちパターンのリリーフ陣を好リードで支えていた。

9番(遊三)廣岡大志
➁初球の外角ストレートを引っかけて投ゴロ、チェンジ
➃(P小川)カウント1-2から外角ストレートをややバットの先で左飛、一死
➅(P石山)カウント1-1から外角甘めのストレートを完璧に捉えて左本(打点1)、G3-S0
➇(P吉田)カウント1-2から内角カーブを空三振、一死
<短評>
甘いストレートではあったが、凄まじい打球だった。
現在の巨人の日本人右打者では、岡本くらいしかこの打球は飛ばせない。
しかしながら、まだまだ変化球に脆さを見せ、バッティングアプローチにも課題を感じる。
彼については近日中に別途詳しく触れようと思っている。
——————————–

【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆菅野智之
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、ツーシーム、カーブ、スライダー、フォーク
<雑感>
初回は、先頭の塩見を真ん中低めのツーシームで遊ゴロ、坂口を外角ストレートで押し込んで遊ゴロ、青木は外から曲がるカーブを打たせて遊ゴロ。
二回は、先頭の村上は真ん中低めのツーシームを捉えられて右安、内川は外角カットボールを引っかけさせて遊ゴロ、一塁走者は二進、西浦は甘くなったツーシームを捉えられて左安、濱田を外角に大きく流れるカーブを振らせて空三振、エンドランがかかって一塁走者が二盗失敗。
三回は、先頭の中村を真ん中スライダーで右飛、太田を真ん中低めのカーブで空三振、塩見を外角ストレートで押し込んで二ゴロ。
——————————–
立ち上がりは、制球抜群という事ではなかったが、緩急を使って低めにボールをキッチリ集めていた。
2イニング目は、カーブ・スライダー系の精度は高いが、ストレート系が少しづつ甘くなっていた。
3イニング目もストレート系の制球がイマイチで、本人も少しイラついていたが、それでも低めのカーブを有効に使って自分の投球を組み立てていた。

☆高木京介(育成)
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はカットボール、スローカーブ、カーブ、チェンジアップ
<雑感>
四回から登場、先頭の坂口は甘くなったストレートを捉えられて左安、代走の並木が二盗失敗、青木に外角カットボールを合わせられ左安、村上を外角ストレートで空三振、内川を内角ストレートで詰まらせ遊飛。
五回は、先頭の西浦を真ん中ストレートで押し込んで右飛、濱田をワンバンドのチェンジアップで空三振、中村を内角ストレートで詰まらせて左飛。
——————————–
1イニング目は、ややボールが上ずっていたが、コースを間違わなかったので大怪我しなかった。
圧巻だったのは村上への投球で、緩急を使って追い込んで最後は外角ストレートで三振を奪った。
2イニング目は、ほぼ完璧な内容だった。
上ずり気味だった変化球も、チェンジアップ・カーブ系を低めにキッチリ決めて全く危なげなかった。
前日に登板した同じ左腕の戸根と比べると安定感では一歩リード。

☆ビエイラ
ストレート系の平均球速は150キロ台前半、最速は156キロ
変化球はスライダー
<雑感>
六回に登場、先頭の太田には粘られ最後はストレートを捉えられるが遊ゴロ、塩見は真ん中ストレートを捉えられ左中二、並木を外角ストレートで見三振、荒木を内角ストレートで詰まらせ中飛。
——————————–
去年よりは明らかに制球面で進歩しているが、まだまだスライダー系の精度が低いので簡単に見極められてしまう。
それによって相手にストレート一本で狙われるパターンが多くなっているので、150キロを優に超えるストレートでも簡単に弾き返される。
まだまだ勝ちパターンで起用するには課題が残されている。

☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はスライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カーブ
<雑感>
七回に登場、先頭の村上を外角ストレートで見三振、吉田を内角ツーシームで詰まらせ三ゴロ、西浦は真ん中ストレートを捉えられて左本(失点1)、蒲田を低めのカーブで空三振。
——————————–
二死までは完璧な内容だったが、西浦には勝負球が甘くなってフルスイングされてしまった。
しかし、左打者の内にはツーシーム、外にはストレートとスライダー、この両方の出し入れはほぼ完璧で、強打の村上を翻弄していた。

☆大竹寛
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はシュート、スライダー
<雑感>
八回に登場、西田に甘くなったシュートを捉えられて右安、太田に外角シュートを合わせられて左安、塩見は投犠で走者は二三塁に進塁、並木を外角スライダーで二ゴロ、三塁走者が生還(失点1)、荒木は内角ショートで詰まらせ三ゴロ。
——————————–
シュートで右打者の際どいコースを突けていたし、スライダー系はやや上ずっていたが、まずまずコースにも決まっていた。
ボールのキレも悪くなく、失点はしたが順調な仕上がりと見て問題ない。

☆中川皓太
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はスライダー
<雑感>
九回に登場、先頭の元山をスライダーで引っかけさせて二ゴロ、吉田を真ん中ストレートで詰まらせて左飛、宮本は三塁線へのセーフティーバント、濱田を外角ストレートで押し込んで二ゴロ、試合終了。
——————————–
彼にとってはごく普通の内容だったが、ボールを低めに集めて安定感抜群だった。
彼に関してはいつでも開幕OKだろう。
——————————–

【スワローズ先発オーダー】
1番(中)塩見
2番(右)坂口
3番(指)青木
4番(三)村上
5番(一)内川
6番(遊)西浦
7番(左)濱田
8番(捕)中村
9番(二)太田
——————————–

【スコア】
ヤクルト 000 000 110 2
巨  人 002 001 00✕ 3
<巨人P>菅野⇒高木⇒ビエイラ⇒高梨⇒大竹⇒中川
<ヤクP>小川⇒長谷川⇒石山⇒清水⇒吉田
——————————–

【総評】
この二連戦、スワローズで好印象だった若手中堅野手は濱田・塩見の両名。
前者はまだまだ粗削りで実戦的ではないが、近い将来に村上とクリーンアップを汲む可能性を十分に感じるスイングで、後者はルーキーイヤーから注目している選手だが、もう一つ壁を破れていない。
しかし、攻走守三拍子揃ってる選手なので、彼が不動の一番として機能するようになると、投手陣がそこそこ整備されることが前提ではあるが、ヤクルトは上位を伺う台風の目になると見ている。
巨人打線ではカジサカマルに関しては申し分ない。
岡本はもう少し見たい。
菅野はまだまだ手探り状態で、これから徐々にという段階。
若手中堅では松原と若林のプレーぶりに安定感が増している印象。
両者ともに自信を持ってプレーしている様子が随所で伺われた。

以上 敬称略
超激辛NPBコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!