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北海道日本ハムファイターズvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート

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オープン戦 北海道日本ハムファイターズvs読売ジャイアンツ 2021.3.6

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P吉田)カウント1-2から内角ワンバウンドのフォークを空三振、一死
➂カウント1-1から外角ストレートを狙い打って左安、一死一塁
➄初球の真ん中スライダーにタイミングが合わなかったが投失、無死満塁
<短評>
バッティングの状態は全く問題ない。
ここまで心配に感じる部分は皆無である。
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⇒⇒(走右一)若林晃弘
➅カウント1-2から外角高めのストレートを捉えて左中二、二死二塁
➈(P北浦)フルカウントからボール気味の高めのストレートを空三振、一死
<短評>
他の打者が押し込まれていた池田のストレートを、やや甘いコースとはいえ一発で仕留めたバッティングは見事だった。
左打席に関しては今季もかなり期待できるだろう。

2番(左右)松原聖弥
➀フルカウントから外角ボール気味のストレートを空三振、二死
➂カウント1-2からエンドランがかかって内角高めのストレートを叩いて右安、一死一三塁
➄フルカウントからスライダーが外れて押し出し四球(打点1)G2-F0、無死満塁
➅初球の真ん中低めのストレートをひっかけて二ゴロ、チェンジ
➈カウント0-2から外角ストレートを捉えて左越二、一死二塁
<短評>
第二打席は、非常にコンパクトなスイングで、ややもすれば空振りしそうな高めのストレートをしっかり叩くことが出来た。
最終打席は、去年よりもインパクトの強さ(押し込み)が上がってるので、打球がもうひと伸びしていた。

3番(遊)坂本勇人
➀カウント1-0から真ん中ストレートに差し込まれて中飛、チェンジ
➂カウント2-2からワンバウンドのフォークを空三振、一塁走者が二盗成功、二死二三塁
➄(P福田)カウント0-2から真ん中高めのストレートを捉えて中犠飛(打点1)G3-F0、一死一三塁
<短評>
ヒットは出なかったが、ストレート系に対して紙一重のスイングだった。
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⇒⇒(遊)廣岡大志
➆(P池田)フルカウントから内角スライダーを見三振、一死
➈カウント2-2から外角チェンジアップを合わせただけの二ゴロ、二塁走者は三進、二死三塁
<短評>
東京ドームでは淡白なバッティングが続いていたが、今日はそれなりにしぶとさを感じた。

4番(三)岡本和真
➁(P吉田)カウント1-1から真ん中スライダーにタイミングが合わず一飛、一死
➂カウント1-0から内角ストレートに差し込まれて右飛、チェンジ
➄フルカウントから内角ストレートを見切って四球、一死満塁
➆カウント1-1から真ん中低めのスライダーにタイミングがズレて右飛、二死
<短評>
第二打席目まではトップを作る前にバットのヘッドが落ちる煽り気味のスイングだったが、粘って四球を奪った第三打席の途中から修正されつつあった。
明日の打席を注目したい。
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⇒⇒(捕)小林誠司
➈カウント1-2からやや内角寄りのストレートを捉えて左線適二(打点1)G7-F1、二死二塁
<短評>
タイミング的に早めに始動して、ストレートの球威に負けることなく一発で捉えた。
やや一か八か感はあるが、これくらい割り切った方がシーズンでもそれなりに結果が残せるだろう。

5番(中)丸佳浩
➁カウント0-1から外角スライダーを捉えて中安、一死一塁
➃(P吉田)カウント0-2から外寄りのストレートを見三振、一死
➄フルカウントから真ん中スライダーを捉えて右犠飛(打点1)G4-F0、二死一三塁
<短評>
日々バッティングの状態は上がっている。
そして甘いボールの打ち損じもかなり減ってきている。
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⇒⇒(中)陽岱鋼
➆カウント3-1からスライダーが外れて四球、二死一塁
➈フルカウントから真ん中低めのスライダーにタイミングが合わず投ゴロ、チェンジ
<短評>
まだ自分からボールを追っかけてしまっているので、これではなかなか率は上がらないだろう。

6番(指)ウィーラー
➁カウント3-1から真ん中カットボールを捉えて中安、一死一三塁
➃カウント2-1から外角ストレートを打ち上げて中飛、二死
➄初球の真ん中ストレートを捉えて右中適二(打点2)G6-F0、二死二塁
<短評>
味方打線が捉えきれていなかった吉田のストレートをいとも簡単に仕留めた。
首脳陣から見れば非常に頼もしく感じるバッティングだったと思う。
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⇒⇒(打指)大城卓三
➆初球の内角高めのストレートに押されて捕邪飛、チェンジ
<短評>
ストレート一本に絞っていたが捉える事が出来なかった。

7番(二)吉川尚輝
➁カウント1-0から真ん中スライダーを打ち上げて中犠飛(打点1)、二死一塁
➃カウント3-1から真ん中スライダーを捉えるが二ゴロ、チェンジ
➄初球の内角ストレートに詰まって三ゴロ、チェンジ
<短評>
第一打席の犠飛は最低限の仕事ではあったが、甘いボールだったのでミスショットの印象が強く残った。
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⇒⇒(二)北村拓己
➇(P北浦)カウント2-2から内角ストレートに空三振、一死
<短評>
守備は相変わらず安定感抜群で、彼が処理できる範囲の打球なら安心して見ていられる。
バッティングは北浦の角度のあるストレートを捉えきれなかった。

8番(捕)炭谷銀仁朗
➁カウント2-2から真ん中低めのスライダーを引っかけて遊ゴロ、チェンジ
➄(P吉田)カウント1-0から真ん中スライダーに詰まりながらも右安、無死一塁
➅(P池田)カウント2-1から外角低めのストレートに押されて二飛、一死
<短評>
戸郷や畠に右打者の内角直球を何度も果敢に要求していたが、なかなか決まらなかった。
個人的にはこの試合に関してはそのボールの使い方、要求するタイミング、どちらも小林の方がハマっていた。
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⇒⇒(三)増田大輝
➇相手が制球を乱してストレートの四球、一死一塁

9番(一)秋広優人
➂(P吉田)カウント1-2から低めのワンバウンドのフォークを空三振、一死
➄⇒バッテリーエラーで一塁走者が二進
⇒⇒フルカウントから内角ストレートを捉えて右安、無死一三塁
➅カウント1-2から内角ストレートにやや差し込まれて遊ゴロ、二死
<短評>
まだまだボールを迎えに行っている。
やはり、トップの形からバットを振りだすときに、ややバットのヘッドが落ちてしまうので、スイングが体に巻き付くような軌道ではなく、グリップが前に出されて(体から離れて)スイングしてしまっている。
しかし、それでも二打席目のヒットで気持ちに少し余裕が生まれたようで「打ちたい」という気持ちを抑制し、バットの軌道が改善されていた(インサイドアウトの軌道)
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⇒⇒(打左)石川慎吾
➇初球の真ん中低めのストレートにバットが折れて一直、一塁走者が戻れず併殺、チェンジ
<短評>
スイングは悪くなかったがボールの威力に屈した。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆戸郷翔征
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、ツーシーム、スライダー、フォーク
<雑感>
初回は、先頭の西川をいきなり四球、二盗成功、近藤はフルカウントから外角フォークを空三振、野村を甘めのスライダーで中飛、中田を内角ストレートで詰まらせ一飛。
二回は、先頭の渡邉を真ん中高めのストレートで詰まらせ二飛、大田を真ん中フォークで引っかけさせて三ゴロ、王を真ん中低めのフォークで空三振。
三回は、清水は内角低めのスライダーで泳がせ投ゴロ、中島には真ん中ツーシームを捉えられて左中二、西川を真ん中低めのフォークで空三振、近藤を真ん中低めのフォークで引っかけさせて二ゴロ。
四回は、先頭の野村にストレートを捉えられて左線二、ボークで三進、中田は真ん中フォークを捉えられるが三ゴロ、渡邉を真ん中低めのフォークで二ゴロ、三塁走者が本塁憤死、大田を甘いフォークで引っかけさせるが三安、王をやや甘めのフォークで当てただけの左飛。
五回は、先頭の清水を外角フォークで引っかけさせて遊ゴロ、中島を真ん中低めのスライダーで空三振、松本を内角ストレートで空三振。
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立ち上がりは、制球が乱れて苦労したが、野村の打ち損じに助けられ、中田には狙ったコースでようやくアウトを奪って無死点で切り抜けた。
2イニング目は、かなり纏まってきたが、変化球は甘いコースに集まるケースが多かった。
一方で変化球の「抜け」は良かったので、ストレートとのミックスで緩急は効いていた。
3イニング目は、得点圏に走者を置いたが、フォークが低めに集まるようになって内容的には一番良かった。
4イニング目は、ピンチを迎えてからかなりの割合でフォークを投げていたが、相手の打ち損じに助けられていた印象が強かった。
5イニング目は、非常に腕が振れていた印象で、相手打者はタイミングが全く合っていなかった。
全体的な印象は、まだまだ制球に甘さは感じるが、去年よりもフォークの抜けが良くなってチェンジアップ気味で変化しているので、投球の中で緩急を感じるようになったのは好材料。

☆畠
ストレート系の平均球速は150キロ前後
変化球はカーブ、カットボール、スライダー、フォーク
<雑感>
六回から登場、先頭の畠をストレートで空三振、野村には甘いカットボールを捉えられて左中本(失点1)、中田を内角ストレートで詰まらせて右飛、渡邉を四球、代走宮田が二盗成功、バッテリーミスで三進、大田を低めのフォークで空三振。
七回は、先頭の王を内角スライダーで二ゴロ、今川を内角ストレートで詰まらせ捕邪飛、中島を内角フォークで見三振。
八回は、先頭の松本を外角スライダーで二ゴロ、細川を真ん中ストレートで押し込んで捕邪飛、野村をワンバウンドをフォークで空三振。
九回は、先頭の清宮が外角から曲がってくるスライダーで見三振、宮谷は甘くなったストレートを運ばれ左安、バッテリーミスで一塁走者が二進、樋口には甘いスライダーを捉えられ中適安(失点1)、石川を外角ストレートで押し込んで二併打、試合終了
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1イニング目はストレートで押し込むことが出来ていたが、野村に甘くなったカウント球の変化球を捉えられた。
2イニング目は完璧な内容で、右打者の内角にストレートを投げ切れていたし、変化球も低めに集めていた。
3イニング目も完璧な内容で、ストレートで押して最後はフォークを振らせるパターンで打者を抑え込んでいた。
4イニング目はミスも絡んでの失点で残念だった。
全体的な印象では、ストレートとフォークに関してはここ最近では最も素晴らしかった。
但し、一見この内容ならローテを任せられそうだが、個人的には今のままでは貯金を多く作る投手にはなれないという評価。
彼の場合は大きな課題が二つあるが、まだまだそれを克服までには至っていない。
一つ目はカーブとスライダー系を投げる時にやや腕の振りが緩くなること。
二つ目は走者を背負った時の投球で、やや球威・制球ともに落ちる傾向がある。
持っているポテンシャルは15勝級のモノがあるだけに、この部分を今季は是非とも克服して欲しい。
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【ファイターズ先発オーダー】
1番(中)西川
2番(指)近藤
3番(三)野村
4番(一)中田
5番(二)渡邉
6番(右)大田
7番(左)王
8番(捕)清水
9番(遊)中島卓
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【スコア】
巨  人 010 050 001 7
日本ハム 000 001 001 2
<ハムP>吉田⇒福田⇒池田⇒北浦
<巨人P>戸郷⇒畠
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【総評】
今季の先発ローテの鍵を握ると言っても過言ではない両投手は、まずまずの内容だった。
前段でも触れたように、両者ともに課題は残されているが、まずはローテ投手としては合格点を与えられる投球だったことに異論はない。
打者の方では若林とウィーラーの内容が良かった。
こちらは両者ともにメンバーが揃えばレギュラー格ではないが、サブとしてこれだけの能力を持った選手が控えている事はチーム力の底上げにつながるので心強い。
ファイターズについては明日のコラムで触れようと思う。

以上 敬称略
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