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福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2021.3.9

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オープン戦 福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツ 2021.3.9 観戦レポート

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P杉山)カウント1-1から外角ストレートを合わせるが三ゴロ、一死
➁初球の内角ストレートが止めたバットに当たりボテボテ三適安(打点1)、G1-H1、一死満塁
➃カウント0-1から真ん中スライダーを打ち損じて中飛、二死
➅初球の外角スライダーをバットの先で遊ゴロ、チェンジ
<短評>
この試合ではホークス投手陣に完全に封じられていた。
やや右肩の開きが早く、バットの先でボールを捉えてしまうケースが多かった。
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⇒⇒(右)松原聖弥
➈カウント2-2から高めに浮いたカットボールを捉えるが左飛、試合終了
<短評>
森の失投を上手く捉えたが惜しくも野手の正面だった。

2番(二)吉川尚輝
➀カウント1-2から真ん中低めのフォークを空三振、二死
➁カウント0-1から真ん中低めのストレートを引っかけて二ゴロ(打点1)、二塁の送球ミスに助けられて併殺は免れる、G3-H1、二死一三塁
➃初球の真ん中低めのストレートを捉えて中安、二死一塁
<短評>
第二打席は引っ張りたくなる場面ではあったが打ち損じてしまった。
第三打席のクリーンヒットは内容が良かった。
あのスイング軌道こそが彼本来のバッティングである。
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⇒⇒(遊)廣岡大志
➆カウント2-2から外角ストレートを空三振、一死
<短評>
笠谷の緩急ある投球に翻弄されてしまった。

3番(遊)坂本勇人
➀カウント1-0からスライダーが抜けて死球、二死一塁
➁初球の外角ストレートを打ち上げて一邪飛、チェンジ
➃⇒バッテリーミスで一塁走者が二進
⇒⇒カウント3-0から真ん中ストレートを捉えるが左飛、チェンジ
➆フルカウントから真ん中ストレートに押されて中飛、二死
<短評>
いずれの打席も甘いボールだったが、やや左肩の壁が早く崩れてバットのヘッドが遅れて出てしまって打ち損じた。
第一打席の死球の残像が多少なりともあったかもしれない。
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⇒⇒(二)若林晃弘

4番(三)岡本和真
➀カウント0-1から真ん中高めのストレートに詰まって一飛、チェンジ
➂(P杉山)初球の真ん中ストレートを捉えて中安、無死一塁
➄(P笠谷)カウント2-2から内角ストレートに詰まって中飛、一死
➆カウント1-2から甘めのチェンジアップを見三振、チェンジ
<短評>
まだまだバットを煽り気味にスイングしている。
トップからバットを振りだすときに右肩が落ちる悪癖が修正出来ていない。
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⇒⇒(投)野上亮磨

5番(中)丸佳浩
➁(P杉山)フルカウントから真ん中ストレートを捉えるが二ゴロ、一死
➂相手が制球を乱して四球、無死一二塁
➄カウント3-1から外角ストレートを捉えて中安、一死一塁
➇(P嘉弥真)カウント2-1から外角スライダーを打ち上げて左飛、一死
<短評>
状態は悪くない。
タイミングをしっかり取れているし、右足の踏み込みも良く、右ひざの割れも我慢して右肩の壁をしっかり作っている。
それによってアウトにはなったが、変則左腕の嘉弥真相手でも対応出来ている。
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⇒⇒(中)増田大輝

6番(捕)大城卓三
➁カウント0-1から外角スライダーを捉えて左安、一死一塁
➂初球に投犠打を決める、一死二三塁
➄初球の外角ストレートを引っかけて二併打、チェンジ
➇カウント0-2から外角に逃げていくスライダーを空三振、二死
<短評>
それなりにヒットは出ているが、バッティングの状態はそれほど良いとは思えない。
これからオープン戦の終盤に向けてどこまで調子を上げる事が出来るか?
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⇒⇒(捕)炭谷銀仁朗
<短評>
1イニングのみだが、久しぶりに気心が知れる野上とバッテリーを組んだ。
そして、その野上が非常に投げやすそうにしていたのが印象的だった。

7番(一)ウィーラー
➁カウント3-1からカットボールが大きく外れて四球、一死一二塁
➂カウント2-2から真ん中低めのフォークを引っかけて三ゴロ、二死二三塁
➅カウント3-1から外角ストレートを合わせただけの二ゴロ
<短評>
今回は相手バッテリーに上手く攻められていた印象が強い。
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⇒⇒(一)北村拓己
➇カウント1-2から外に大きく外れたツーシームを空三振、チェンジ
<短評>
あの完全なボール球を振ってるようでは首脳陣も頭が痛いだろう。

8番(左)山下航汰
➁相手が制球を乱してストレートの四球、一死満塁
➂カウント1-2から真ん中低めのカットボールを合わせただけの遊ゴロ、チェンジ
<短評>
バッティングアプローチは悪くなかったが、チャンスの場面で結果を残せなかった。
彼のバッティングについてはもう少しじっくり見てから詳しく論評したいと思う。
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⇒⇒(打左)陽岱鋼
➅カウント2-1から外角低めのナックルカーブを引っかけて投ゴロ、二死
➈(P森)カウント2-1から真ん中低めのナックルボールを捉えるが三直、一死
<短評>
悪癖である自分から突っかかってしまうバッティングではなかった。
この試合の内容に関しては悪い印象は無かった。

9番(指一)秋広優人
➁カウント1-1から真ん中低めのスライダーにタイミングが合わずにボテボテの遊適安(打点1)、G1-H1、一死満塁
➃(P杉山)初球の外角ストレートを捉えるが、ややバットの先で中飛、一死
➅フルカウントからストレートが大きく外れて四球、二死一塁
➈カウント1-1から内角ストレートにやや詰まって二ゴロ、二死
<短評>
高卒間もないルーキーなので、これは当然ではあるが「ストレートのタイミングで緩い変化球に対応する」という「プロの世界で飯を食う為には必須の技術」をまだまだ会得するには至っていない。
しかしながら、半歩ずつだが明らかに進歩を感じる。
それはボールの見送り方を見れば良く分かる。
練習試合序盤の全くバットに当たらなかった時は、変化球への過剰意識でストレート系に全く反応出来ないケースが多く見られたが、そこから僅か一週間程度で修正し、ストレート系を待ちつつ、ボール球の変化球をセレクトする場面が徐々に増えてきた。
この修正能力は間違いなく本物だ。
まあ、いきなり新人王級の活躍は無理筋だが、守備の不安が減らせれば、坂本勇人の二年目のように多少の事は大目に見てスタメンで使っていく選択肢も悪くないと思う。
高卒ルーキーが怪我無くここまで来ていること自体が、体力的にも並ではない事を既に証明しているし、試合に出続けながら体幹を鍛える事が出来れば、とんでもない打者になる予感が。。。
そうなると坂本勇人がコロナで成しえなかった大記録を。。。おっと。。まだまだ早い早い。。。勇人に失礼やね。。。失敬!笑
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆サンチェス
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、カーブ、スプリット
<雑感>
初回は、先頭の周東を投ゴロに討ち取るが悪送球で二進、明石を外角ストレートで一ゴロ、2塁走者は三進、中村を外寄りのストレートで押し込んで遊飛、長谷川はストレートの四球、サンチェスが一塁牽制悪送球(失点1)、1塁走者は二進、栗原には制球を乱して四球、上林を外角ストレートで空三振。
二回は、先頭の松田に外角カットボールを捉えられて中安、今宮には外角ストレートを合わせられて右安、甲斐には犠打を決められ、周東に真ん中低めのスプリットを合わせられて中犠飛(失点1)、明石を外角ストレートで二ゴロ。
三回は、先頭の中村にストライクが入らず四球、長谷川を外角低めのストレートで三ゴロ、栗原を真ん中ストレートで遊飛、上林を外角ストレートで空三振。
四回は、先頭の松田にカーブを捉えられて中安、今宮には内角ストレートで詰まらせるが中適安、1塁走者は三進、甲斐を外角ストレートで二併打(失点1)、周東を外角高めに浮いたスプリットで遊ゴロ。
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立ち上がりは、完全に独り相撲になってしまった。
自ら二つの失策と二つの四球、ノーヒットで失点を許してしまった。
ボール自体はまずまずキレを感じたが、全体的にボールは上ずっていた。
2イニング目は、相手の好打が続いてピンチを迎え、その後は相手に手堅い野球を敢行されて失点を許す。
まだまだ全体的にボールにバラツキが有り、ボールを制御出来ていなかった。
3イニング目は、無失点ではあったがこの回も結果オーライの投球が続いてしまい、最後までボールのバラツキが修正出来なかった。
4イニング目は、松田と今宮に再度チャンスメイクされるが、何とか後続を討ち取って最少失点で切り抜ける。
但し、相変わらずボールは全体的に抜け気味でホークス打線のミスショットに助けられた印象が強い。

☆平内龍太
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はスプリット、カーブ、スライダー、ツーシーム
<雑感>
五回から登場、先頭の明石をボール先行で四球、中村にはストレートを捉えられて右安、長谷川を低めのスプリットで空三振、栗原にはボールを見極められて四球、上林を内角スライダーで三邪飛、松田を緩いカーブで遊ゴロ。
六回は、先頭の今宮を高めのスプリットで詰まらせて遊ゴロ、甲斐には制球を乱して四球、周東には真ん中ストレートを捉えられて右中本(失点2)、三森は真ん中低めのスプリットで左飛、釜元をワンバウンドのフォークで空三振。
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1イニング目は、ボールをしっかり低めに集めていたが、微妙なコースをボール判定されて若干リズムを崩しかけていた。
それでも根気よく、しっかりストレートを見せながらスプリットを振らせていたし、二死満塁で使った緩い緩いカーブも良かった。
2イニング目は、甲斐にストレートの四球を与えて、「シマッタ。。」という気持ちのまま周東を迎えてしまい、舐めていた訳ではないと思うが、カウントを取りに行ったストレートを叩かれてしまった。
その後も多少動揺していたが、それでも前回とは違って踏ん張れたことは進化の証。
首脳陣に「もう一度見たい」と思わせることは出来たと思う。

☆野上亮磨
ストレート系の平均球速は140キロ台前半、最速で144キロ
変化球はカーブ、チェンジアップ、スライダー、カーブ、フォーク
<雑感>
七回から登場、先頭の真砂を真ん中低めのチェンジアップで空三振、栗原にはストレートを捉えられて右安、上林には外角ストレートを合わせられるが左飛、佐藤を低めに落ちるフォークで空三振。
八回は、先頭の川瀬を真ん中ストレートで押し込んで中飛、リチャードをワンバウンドのフォークで空三振、牧原には外角ストレートを合わせられて左安、三森を真ん中高めのストレートで空三振。
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1イニング目は、非常に緩急が効いていて、140キロ前半のストレートを球速以上に見せる事が出来ていた。
又、追い込んでからは効果的にボール球のフォークを使って振らせていた。
2イニング目は、キャッチャーが気心知れた炭谷に代わって、要求通りにのコースにビシビシなれていた。
又、ベテランらしく「根拠」を感じさせる投球で、平内あたりには良い教材にして欲しい。
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【ホークス先発オーダー】
1番(二)周東
2番(一)明石
3番(指)中村晃
4番(左)長谷川
5番(右)栗原
6番(中)上林
7番(三)松田
8番(遊)今宮
9番(捕)甲斐
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【スコア】
巨  人 030 000 000 3
福岡ソフ 110 102 00X 5
<ソフP>杉山⇒笠谷⇒嘉弥真⇒森
<巨人P>サンチェス⇒平内⇒野上
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【総評】
巨人の投手陣に関しては、サンチェスは制球にかなりバラツキがあったが、ボールのキレ自体にはそんなに悪い印象は無かったので、ボチボチという評価が妥当だろう。
平内も追試を受けられる内容ではあったので、次戦のマウンドを期待したい。
そして野上に関しては、去秋の二軍戦を見てたら、ぶっちゃけ復活は難しいと思っていたので、失礼ながら戦力として全く計算していなかった。
しかし、怪我する前よりもチェンジアップ、フォークが高めに浮かずにしっかり打者が振りそうなゾーンに落とせていたので「これなら!」と思わせる投球をしてくれた。
あとはスライダー系が甘くなる回数を減らして、カウント球でもう少し緩いカーブを使えるようになると投球の幅は更に広がり、逆転開幕一軍入りも見えてくる。
打線についてはホークスの投手陣に力負けしていた。
まあ、まだまだ調整段階なので結果をどうこういうつもりは全くないが、ファンの為に明日は是非ともやり返して欲しい。
尚、ホークスについては明日のコラムで触れようと思う。

以上 敬称略
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