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オリックスバファローズvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2021.3.12

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オープン戦 オリックスバファローズvs読売ジャイアンツ 観戦レポート 2021.3.12

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P山本)カウント1-0から真ん中ストレートを引っかけて一ゴロ、一死
➃(P山本)カウント0-1から真ん中カーブを引っかけて二ゴロ、一死
➅カウント1-1から低めのカーブを引っかけて一ゴロ、二死
<短評>
ここ最近同じパターンで打ち取られている。
他球団の梶谷攻略法は緩急がセオリーなのかもしれない。
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⇒⇒(右中)松原聖弥
➈(P平野)カウント1-2から低めのフォークを捉えるが右飛、一死
<短評>
平野のフォークによく食らいついたが野手の正面への打球だった。

2番(二)吉川尚輝
➀初球の真ん中高めのストレートに差し込まれて左飛、二死
➃カウント1-1から内角高めのカットボールに差し込まれるが中安、一死一塁
➅カウント2-1から真ん中高めのストレートにやや押されて二ゴロ、チェンジ
➈カウント1-0から外角ストレートを引っかけて二ゴロ、二死
<短評>
センター返しの意識が高いのは見ていて感じるが、逆にそれがアダとなってストレート系に差し込まれている。
一方で守備では記録に残らないミス(記録は内野安打)が生まれた。
ああいう打球をカープの菊池のようにサラッと処理してくれるとダイヤモンドグラブも視野に入ってくるんだが。。。

3番(遊)坂本勇人
➀カウント2-0から外角高めのカットボールにやや泳がされて右飛、チェンジ
➃カウント2-2から高めに抜けたフォークを空三振、二死一塁
➆(P山本)カウント0-1から外角高めのカットボールを引っかけて二ゴロ、一死
<短評>
山本に対してタイミングが合っていなかった。
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⇒⇒(遊)廣岡大志
➈フルカウントからワンバウンドのフォークを見切って四球、二死一塁
<短評>
二死から価値ある四球で出塁し、大逆転のキッカケとなった。
スイング自体はあまり良くなかったが、何とかしようとする姿勢が感じられた。

4番(三)岡本和真
➁(P山本)カウント0-1から外角ストレートに合わせるが一ゴロ、一死
➃カウント1-0から甘いカーブを打ち損じて二飛、チェンジ
➆カウント0-2から外角ストレートを空三振、二死
<短評>
まだまだトップから振り出す際に右肩が落ちて、バットのヘッドが寝てしまっている。る。
こうなるとどうしてもバットのヘッドがなかなか出てこないので、ストレート系に差し込まれやすい。
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⇒⇒(三一)北村拓己
➈カウント1-2から真ん中高めのストレートを叩いて右安、二死一二塁
<短評>
廣岡が作った小さなチャンスを見事に拡大させた。
現時点で廣岡と比べると、実戦で結果を残す可能性が高いのは北村に軍配が上がる。

5番(中)丸佳浩
➁カウント1-2から真ん中低めのフォークで空三振、二死
➄(P山本)カウント3-1から内角カットボールを捉えるが右飛、一死
➆フルカウントからストレートが大きく外れて四球、二死一塁
<短評>
引き続きバッティングの状態は良い意味での平行線。
凡打しても形は崩れていない。
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⇒⇒(走右)若林晃弘
➈カウント1-2から内角ストレートを捉えて右中二適安(打点2)、G3-B2、二死二塁
<短評>
まさに値千金の逆転打だった。
いくら調整途上の平野とは言え、メジャー帰りのクローザーから逆転長打を放ったことは称賛に値する。
弊ブログでは今キャンプでの彼のバッティングの進化を再三指摘したが、それが決して間違いでない事を証明してくれた。

6番(一)中島宏之
➁カウント2-2から外角カットボールを空三振、チェンジ
➄カウント-から外角カーブを引っかけて遊ゴロ、二死
➆カウント2-1から外角低めのカットボールをバットの先で二ゴロ、チェンジ
<短評>
久しぶりの実戦相手が山本では辛かった。
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⇒⇒(一左)ウィーラー
➈カウント2-2からワンバウンドのフォークを空三振、チェンジ
<短評>
ボールを追っかけ始めているので、バッティングは明らかに下降線に入っている。
ファーストの守備でも、このオープン戦では記録に残らないミスを重ねてしまっている。
去年の大ファインプレーのイメージが強くて、ファーストの守備は上手いと思われがちだが、元内野手の立場で言わせてもらうと、あれだけショートバウンドを後ろに逸らしてしまうと辛い。

7番(左)亀井善行
➂(P山本)カウント2-2から外角ツーシームを空三振、一死
➄初球の内角ストレートに押されて三邪飛、チェンジ
<短評>
中島と同様でいきなり山本との対戦はキツイ。
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⇒⇒(左)山下航汰
➇カウント1-1から内角カットボールに詰まって一ゴロ、一死
<短評>
一打席のみだったが、ここまで同じような形で凡打を繰り返してしまっている。
どうしても結果が欲しいのは分かるが、もう少し打つボールをセレクトしないと良い結果は生まれない。
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⇒⇒(捕)炭谷銀仁朗
<短評>
九回の守備中に打者のファールチップが股間に直撃して大事をとって交代した。
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⇒⇒(捕)小林誠司
<短評>
急遽の登場となったが、落ちついたリードで鍵谷を引っ張り、失点のピンチを切り抜けた。
特にあとアウト一つという状況で、左打者のT-岡田に対して攻め急がずに、ボール先行になったところで冷静に次の打者との勝負を視野に入れて配球していた。

8番(捕)大城卓三
③カウント0-2から外角ツーシームに合わせるが左飛、二死
➅(P山本)カウント0-3から真ん中高めのストレートを捉えて左本(打点1)、G1-B0
➇カウント1-1から真ん中高めのカーブを叩いて左線二、一死二塁
<短評>
バットスイングがインサイドアウトの軌道だからこそ生まれた一発だった。
キャッチャーとしても菅野との呼吸も合っていたし、非常に安定感があった。
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⇒⇒(走左三)増田大輝
<短評>
代走で登場し、三盗を積極的に狙っていたが、やや気持ちが先だってしまって牽制死となってしまった。

9番(指)秋広優人
➂カウント0-2から低めのフォークを空三振、チェンジ
➅カウント0-2から高めボール球のストレートを空三振、一死
➇二塁走者の増田が三盗を狙うが途中で止めて牽制死、二死
⇒カウント1-2から低めのフォークを空三振、チェンジ
<短評>
超一流のボールに対して自分から仕掛けにいったことは評価したい。
バットスイングを横からの映像で見ると、再び力んでしまって上体が突っ込んでいることが良く分かるが、まあ仕方ないだろう。
あれだけ凄いボールを見て、何とかしたいと思わない選手は一流にはなれない。
「ローマは一日にして成らず」である。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆菅野智之
ストレート系の平均球速は150キロ前後
変化球はスライダー、フォーク、カットボール、カーブ、ツーシーム
<雑感>
初回は、先頭の太田に外角ストレートを捉えられるが中飛、吉田を内角スライダーで二ゴロ、ジョーンズには外角ストレートを捉えられて左安、モヤには低めのフォークを捉えられて右中二、頓宮を外角スライダーで空三振。
二回は、先頭の紅林を内角ツーシームで詰まらせ二ゴロ、大下を真ん中低めのツーシームで引っかけさせて三ゴロ、佐野には真ん中スライダーを合わせられて左安、一塁走者が二盗成功、福田には粘られて四球、太田を外角スライダーで空三振。
三回は、先頭の吉田を内角ストレートで差し込んで一直、ジョーンズを外角スライダーで遊飛、モヤを真ん中ストレート詰まらせて遊ゴロ。
四回は、先頭の頓宮をスライダーで泳がせて左飛、紅林を外角低めのストレートで空三振、大下を真ん中高めのツーシームで詰まらせ中飛。
五回は、先頭の佐野を内角ストレートで詰まらせ二ゴロ、福田を低めのスライダーで引っかけさせて一ゴロ、太田には粘られるが最後は外角低めのスライダーで遊ゴロ。
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立ち上がりの菅野はストレートは走っていたし、変化球もしっかり制御出来ていた。
それでもバファローズの上位打線が振れていたのでピンチを招いてしまったが、最後はキッチリとスライダーを出し入れして頓宮から三振を奪った。
2イニング目も、二死からピンチを招いたが、ここでも太田を外角スライダーの出し入れで三振を奪って切る抜ける。
3イニング目は、先頭の吉田を1球で討ち取ってリズムに乗り、後続の両外国人を危なげなく料理。
4イニング目、完全に波に乗った菅野は、相手打線に付け入る隙を与えず三者凡退で抑える。
5イニング目、低めにしっかりボールを集めて全てゴロアウトで仕留める。
全体的な印象としては、非常に制球が良かった。
特に右打者の外角の出し入れが抜群で、ここにピンポイントでストレートとスライダーをバシバシ決めていた。
ストレートも150キロ台を連発していたし、ここまでの調整は順調そのものだろう。

☆戸根千明
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ
<雑感>
六回から登場、先頭の吉田には低めのツーシームを捉えられて右安、ジョーンズを外角チェンジアップを打たせて左飛、モヤには甘くなったツーシームを捉えられ大きな中飛、頓宮を外角低めのチェンジアップで引っかけさせて遊ゴロ。
七回は、先頭の紅林を外角チェンジアップで引っかけさせるが三安、大下は捕犠打、佐野には甘くなったストレートを捉えられ左安、ここで交代。
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1イニング目は、左打者への勝負球のツーシームが甘く入って捉えられるケースが二度あったが、変化球をコーナーに決めて打者を討ち取った。
2イニング目は、先頭を味方の拙守(記録は三安)で出塁を許してリズムを崩してしまった。
犠打で進塁を許した後、甘くなったストレートを捉えられピンチを拡げて交代を告げられた。

☆桜井俊貴
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はカーブ、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー
<雑感>
七回一死に登場、杉本を外角ストレートで空三振、太田を真ん中ストレートでやや押し込んで右飛。
八回は、先頭のT-岡田を真ん中高めのスライダーを強振されるが中飛、伏見を外角ストレートで押し込んで二ゴロ、宜保には内角スライダーを捉えられて左安、牽制悪送球で一塁走者が二進、頓宮が高めに浮いた甘いチェンジアップを捉えられて左本(失点2)、田城を外角低めのストレートで中飛。
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一死一三塁のピンチでマウンドに上がったが、杉本をベストピッチで三振を奪った事が大きかった。
続く太田に初球のストレートがシュート回転で甘く入ったが何とか難を逃れた。
2イニング目は、残念ながら彼の悪癖が出てしまった。
絶対に高めはダメという状況(外野が前進守備)でチェンジアップが浮いて、逆転の一発を浴びてしまった。
同じような光景はここ数年何度も見てるが、こういう投球を繰り返してしまうと首脳陣は競った場面で使うことに躊躇する。

☆鍵谷陽平
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、スライダー、フォーク
<雑感>
九回に登場、先頭の中川には外角カットボールで引っかけさせるが二安、佐野を外角ストレートで空三振、杉本には外角スライダーを合わせられ中安、エンドランで一塁走者が三進、太田を外角高めのスライダーで捕邪飛、T-岡田には四球、伏見を外角カットボールで引っかけさせて三ゴロ、試合終了。
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アンラッキーな内野安打(厳しく言えば吉川の拙守)からピンチを招いてしまうが、相手の打ち損じにも助けられてえ何とか凌ぎ切った。
ストレートの走りはまずまず、フォークも低めに集まっていたが、スライダー系が高めに浮いてしまっていた。
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【バファローズ先発オーダー】
1番(二)太田
2番(左)吉田
3番(指)ジョーンズ
4番(一)モヤ
5番(捕)頓宮
6番(遊)紅林
7番(三)大下
8番(右)佐野皓
9番(中)福田
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【スコア】
巨人 000 001 002 3
オリ 000 000 020 2
<オリP>山本⇒平野
<巨人P>菅野⇒戸根⇒桜井⇒鍵谷
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【総評】
先日の松原、今回の増田、ここ最近「気持ちの焦り」が見え隠れするミスが目立っている。
まあ、梶谷が加入し、高卒ルーキーが台頭、しかも廣岡がトレードで加入したとなれば、更に出場機会が減ることになるので、焦る気持ちは理解出来る。
特に、ここにきて代走や守備固めでの出場機会しかなくなっている増田にはそれを強く感じる。
「何とか爪痕を残したい」
「何としてでも隙を突いてやる」
今はそれが空回り(先日は二盗失敗、今回は牽制死)しているが、この辺りの気持ちの「サジ加減」は彼の今後の大きな課題になると思う。
偉大な先人「鈴木尚広」もその部分は永遠のテーマだった。。。
尚、バファローズについては明日のコラムで論評します。

以上 敬称略
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