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中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ オープン戦レポート 2021.3.16

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オープン戦 中日ドラゴンズvs読売ジャイアンツ 観戦レポート 2021.3.16

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(左中)松原聖弥
➀(P大野)カウント0-2から外角低めのフォークを空三振、一死
➂カウント0-1から真ん中高めのストレートを捉えて左安、一死一塁
➅(P鈴木)カウント0-1から真ん中低めのストレートにわせるが左飛、一死
➇(P松原)カウント2-1から真ん中高めのストレートを捉えて左安、無死一塁
<短評>
去年、かなりの試合数をレギュラーとして任せられた選手だけに、初回の先頭打者でいきなり三球三振は情けないし、味方の士気が大きく下がってしまう。
その後の打席でヒットを二本重ねたが、最初の打席のイメージが悪すぎるので、なかなか高評価を与えることは出来ない。

2番(一)北村拓己
➀フルカウントから真ん中低めのツーシームを空三振、二死
➂初球の真ん中低めのツーシームを引っかけて三併打、チェンジ
<短評>
二打席目はどういう意図でフルスイングしたのか?
この試合、かなりの割合で投じていた大野の低めのツーシーム系(又はフォーク)に対して、あのようなバッティングアプローチを続けてしまったら結果はおのずと見えてくる。
仮にベンチから自由に打っても良いというサインが出ていたとしても、見え見えの低めのツーシームにああいう形で手を出すのはよろしくない。
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⇒⇒(打一)秋広優人
➅初球の外角ストレートに合わせて中安、一死一塁
➇カウント1-1から外角低めのスライダーに合わせただけの左飛、一死一塁
<短評>
久しぶりにヒットが出たが、まだまだ体が前に出てしまっているので、捉える確率も下がるし、インパクトに強さが生まれない。
残るチャンスは一試合か?
それとも最後まで監督の手元に置くのか?

3番(右)梶谷隆幸
➀カウント1-2から真ん中ストレートにやや差し込まれるが二失、二死一塁
➃(P大野)カウント1-0から外角カットボールを引っかけて一ゴロ、一死
➅カウント1-1から内角カットボールを捉えるが大きな右飛、二死一塁
<短評>
少しずつだが良化の兆しを感じるスイングになっている。
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⇒⇒(右)若林晃弘
➇フルカウントから外角低めのストレートを見切って四球、一死一二塁
<短評>
「打ちに行くべきボール」と「手を出すべきではないボール」これらがしっかり出来ている。



4番(三)岡本和真
➀カウント1-2から外角低めのツーシームを引っかけて遊ゴロ、チェンジ
➃カウント0-1から真ん中低めのカットボールにやや泳がされるが左線二、一死二塁
➅カウント1-2から真ん中低めのツーシームを捉えて左安、二死一二塁
➇相手が制球を乱して四球、一死満塁
<短評>
まだまだタイミングがバッチリという中身にはなっていない。
ややドアスイング気味のスイング軌道も修正出来ていない。
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⇒⇒(走遊)増田大輝

5番(中)丸佳浩
➁(P大野)フルカウントからツーシームが大きく外れて四球、無死一塁
➃カウント2-2から真ん中ストレートを捉えて右適安(打点1)、G1-D2、一死一塁
➅フルカウントからカットボールが外れて四球、二死満塁
<短評>
ボールの見極めが出来ているし、甘いボールを仕留めそうな雰囲気も生まれている。
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⇒⇒(走左)山下航汰
➇カウント1-1から内角ストレートに詰まって二併打、チェンジ
<短評>
初球の甘いストレートを打つ気なしに見逃しているようでは厳しい。
せめて振らなくても良いが打ちに行って見逃す形を作らないといけない。

6番(指)ウィーラー
➁カウント1-2から外角低めのツーシームに合わせて中安、無死一二塁
➃フルカウントから内角高めのストレートを見三振、一塁走者が二盗失敗、チェンジ
➅カウント1-2から外角ストレートを合わせただけの投ゴロ、チェンジ
<短評>
合わせに行くバッティングでは彼の良さは活かされないと思うんだが。。。
巨人に移籍当初と比べると明らかにバッティングスタイルが変わっている。
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⇒⇒(打)亀井善行
➈(P祖父江)カウント1-2から外角ツーシームを見三振、一死
<短評>
実戦不足でまだまだタイミングが取れていない。



7番(捕)大城卓三
➁初球の外角カットボールをバットの先で中飛、一死一二塁
➄(P大野)初球の真ん中スライダーを捉えるが大きな中飛、一死
➆(P福)初球の外角カットボールに合わせるが投ゴロ、一死
<短評>
第一打席のチャンスの場面でのバッティングはかなり悔いが残る。
しかしながら、バッティング調子は上昇傾向と見ている。
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⇒⇒(捕)岸田行倫
➈カウント0-1から外角カットボールを引っかけて三ゴロ、二死
<短評>
守備では八回に二盗を阻止。

8番(遊三)廣岡大志
➁カウント1-1から甘いツーシームを捉えるが強いゴロの遊併打、チェンジ
➄フルカウントから外角低めのツーシームを空三振、二死
➆(P谷元)カウント0-1から外角ストレートを捉えるが一ゴロ、二死
➈カウント0-1から外角スライダーを合わせただけの右飛、試合終了。
<短評>
前回よりはましだが、まだまだ体が早く開いてしまうので、バットの先でボールを捉えるケースが多い。
よって彼本来の勢いのある打球が生まれにくい。

9番(二)吉川尚輝
➂(P大野)カウント1-2から内角ストレートに詰まって三邪飛、一死
➄カウント1-2から内角フォークに差し込まれて左飛、チェンジ
➆カウント1-1から真ん中カーブを捉えるが遊ゴロ、チェンジ
<短評>
やや逆方向に意識が強すぎて、バットのヘッドが遅れて出てしまっている。
よって内角球には差し込まれ、外角球にも打球に「もうひと伸び」が生まれない。



【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆サンチェス
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はツーシーム、カットボール、スプリット、カーブ
<雑感>
初回は、先頭の大島には甘いストレートを捉えられるが一ゴロ(北村の好プレー)、阿部を内角のツーシームでバットをへし折って三ゴロ、高橋を内角低めのストレートで一ゴロ。
二回は、先頭のビシエドに外角カットボールをバットの先で中安、平田は初球の外角低めのツーシームを引っかけて三ゴロ、京田は外角低めのツーシームで空三振、木下には初球の甘いストレートを強振されて左本(失点2)、滝野を低めのスプリットで右飛。
三回は、先頭の大野を低めのスプリットで空三振、大島を真ん中低めのスプリットで引っかけさせて一ゴロ、阿部には制球を乱して四球、高橋には高めに浮いたスプリットを捉えられて左安、ビシエドを低めのスプリットで空三振。
四回は、先頭の平田を外角低めのカーブで泳がせ二ゴロ、京田には死球、木下を低めのスプリットで引っかけさせて三ゴロ、滝野を内角ボール球のカットボールを売らせて二邪飛。
五回は、先頭の井領に浮いたカーブを捉えられるが中飛、大島を外角ストレートで投ゴロ、阿部を四球、高橋を外角低めのスプリットで遊ゴロ。
六回は、先頭のビシエドに甘くなったストレートを強振されて右中二、平田を外角のカットボールでボテボテの投ゴロ、ここで交代。
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立ち上がりは、やや制球にバラいていたが、コースと高さの両方を間違えてはいなかった。
中でも阿部に対して内角のツーシームを投げ切ったシーンは評価できる。
2イニング目は、先頭のビシエドにヒット、木下にカウントを取りに行ったストレートを狙い打たれたが、木下の一発以外のボールは低めにしっかり集められていた。
3イニング目は、二死から阿部に対して制球を乱して四球を与え、高橋にはヒットを許してチャンスを拡げられるが、最後はビシエドから三振を奪い切り抜けた。
4イニング目は、京田に四球を与えるが、その後は落ちついた投球で後続を討ち取った。
5イニング目は、やや制球にバラつくが見られたが、勝負球に間違いが無く無失点で切り抜ける。
6イニング目は、先頭のビシエドには勝負球が甘くなって打たれたが、平田には完璧なカットボールで討ち取った。
全体的な印象としては、イニング毎に投球の質に若干の差が見られたが、総じて低めにボールを集められていたし、ストレート系でファールを打たせてスプリットで討ち取るという投球スタイルが出来ていたので好印象を持った。
又、去年の今頃は力みまくっていた投球フォームも、かなり脱力で投げられるようになっているので、打者目線では間違いなく打ちづらくなっている。
この投球を続けられれば、今年は去年の勝ち星からの上積みが期待出来る。



☆高木京介
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はスローカーブ、カットボール、チェンジアップ
<雑感>
六回一死に登場、京田に死球、岡林には内角低めのストレートで詰まらせるが左安、滝野にも内角低めのストレートで押し込むが左適安(失点2)、本塁返球の間に一塁走者が三進を狙うが憤死、加藤には粘られるがカットボールで空三振。
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ボールのキレ自体は悪い印象はなかったが、最初の打者に対して、簡単に追い込んでから死球を与えてしまったので、これでリズムを崩してしまった。

☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はスライダー、ツーシーム
<雑感>
七回に登場、先頭の高松には内角ツーシムで完全に詰まらせるが三安、一塁走者が牽制死、阿部には四球、高橋も四球、根尾を内角ストレートでやや詰まらせ中飛、平田には抜けたスライダーを捉えられ右越適二(失点2)、京田を外角スライダーで泳がせて右飛。
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左打者への勝負球となるスライダー系の制球が定まらず苦しんでいた。
相手の拙攻があっての二失点だけに言い訳出来ない。

☆ビエイラ
ストレート系の平均球速は150キロ前半、最速は158キロ
変化球はスライダー
<雑感>
八回に登場、先頭の岡林には四球、一塁走者が二盗失敗、滝野を内角に食い込むスライダーで空三振、加藤を外角ストレートで空三振。
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先頭の岡林にボール先行で四球を与えてしまったが、相手の二盗失敗後は落ち着きを取りして投げる毎にスピードが増し、スライダーも良いコースに決まっていた。
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【ドラゴンズ先発オーダー】
1番(中)大島
2番(二)阿部
3番(三)高橋周
4番(一)ビシエド
5番(右)平田
6番(遊)京田
7番(捕)木下拓
8番(左)滝野
9番(投)大野雄大
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【スコア】
巨人 000 100 000 1
中日 020 002 20X 6
<中日P>大野⇒鈴木⇒福⇒谷元⇒岡田⇒祖父江
<巨人P>サンチェス⇒高木⇒高梨⇒ビエイラ
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【総評】
中日の大野はストレートの球威だけを見れば本調子と比べれば七~八割のデキだと思うが、それでも要所で低めの変化球でゴロを打たせるテクニックは流石の一言。
恐らく開幕から全開という訳にはいかなそうだが、このまま順調に調整が続けば五月中には本調子になりそうな気がする。
一方で、巨人のサンチェスも上々の仕上がりで、前回の反省が活かされてこの試合ではしっかりと低めにボールを集めていたと思う。
まあ、他の投手も失点したがそんなに悪い印象はなく、ここまで投手陣全体の仕上がり具合を評価するなら「順調」という言葉が適切だと思う。
それと打線の方も、原監督の試合後のコメントは「辛辣」だが、個人的には心配していない。
勿論、個々の状態については色々指摘してはいるが、カジサカマルオカの四人に関してはオープン戦のバッティングは参考程度で、本番になればスイッチが入ってガラリと変わってくると思う。
ただ、亀井や中島らのベテラン勢に関しては、明らかに実戦(調整)不足なので、五月から六月あたりに調子を上げていくような調整をしている(監督がさせている)と見ているし、ここで焦らずじっくりと腰を据えて調整しないと、無用なケガ人を生むことになるので、それは絶対に避けなければならない。
その場合、北村、松原、若林、廣岡あたりが頑張ってくれないと打線の破壊力は半減するので彼らの奮起に期待したいところ。。。
新外国人がアテにならないので、彼らの中から「覚醒」する選手の出現を期待したい。

以上 敬称略
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