オープン戦 読売ジャイアンツvs千葉ロッテマリーンズ 観戦レポート 2021.3.19
【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(左)松原聖弥
➀(P二木)カウント0-2から外角低めのフォークで空三振、一死
➂カウント1-1からセーフティースクイズを仕掛けるが三塁走者は本塁突っ込めず、二死二三塁
➄カウント0-1から外角フォークを引っかけて一ゴロ、チェンジ
➇カウント0-2から低めのシンカーを上手く捉えて右安、無死一塁
<短評>
相手の投球が完璧だったとはいえ、また初回の先頭打者として三球三振に終わってしまったのはマイナス評価。
プラス評価は八回の右安で、あの難しいボールを外野に運べるのは彼特有の技術。
2番(二右)若林晃弘
➀カウント0-2からワンバウンドのフォークを空三振、二死
➂フルカウントから甘く入ったフォークを捉えるが一ゴロ、チェンジ
➅(P唐川)カウント2-2から内角カットボールに詰まって投ゴロ、一死
➇フルカウントから内角ストレートに完全に詰まらされるが左安、無死一二塁
<短評>
マイナス評価は、松原と同様、初回に続けざまに三球三振を喰らったのは印象が悪い。
プラス評価は、第四打席の追い込まれてからの対応で、厳しいボールをカットで逃れてフルカウントに持ち込み、最後は詰まりながらも左安を放った内容は見事だった。
3番(右)梶谷隆幸
➀初球の真ん中ストレートに差し込まれて中飛、チェンジ
➃(P二木)カウント0-1から外角ストレートを弾き返して中安、無死一塁
➅カウント1-0から内角ストレートに詰まって右飛、二死
<短評>
開幕が近づき、バッティングの調子は上げ潮ムードになっている。
——————————–
⇒⇒(一)北村拓己
➇カウント1-2から真ん中低めのシンカーを引っかけて遊併打、二死三塁
<短評>
チャンスの場面での打席だったが、完全に相手の術中にハマってしまった。
4番(三)岡本和真
➁(P二木)カウント1-2から真ん中低めのフォークで空三振、一死
➃カウント1-2から甘くなったストレートを捉えて中安、無死一二塁
➅フルカウントから内角高めのストレートを空三振、チェンジ
<短評>
緩いカーブの見逃し方が一週間前と比べて明らかに良くなっている。
以前は見逃した時にグリップが体から離れるのが早く、前方で出てしまっていたが、今は打ちに行きながらも、しっかりトップの近くで止めている。
間違いなく調子は上向いている。
——————————–
⇒⇒(三)香月一也
➅初球の内角ストレートに詰まって三飛、チェンジ
<短評>
初球を積極的にスイングする姿勢は良いが、このボールを引っ張れないなら手を出すべきではない。
5番(中)丸佳浩
➁カウント0-2から真ん中高めのストレートに詰まって中飛、二死
➃初球の外角フォークを引っかけ一ゴロ、一死一三塁
➆(Pハーマン)カウント1-0から真ん中低めのストレートを捉えて右安、無死一塁
<短評>
打った後も下半身がグラつくことなく、フォローまでしっかり振り抜けている。
開幕に向けて万全の仕上がり。
——————————–
⇒⇒(右)石川慎吾
➈(P河村)カウント0-1から真ん中ストレートを捉えて中安、無死一塁
<短評>
甘いボールを一発で仕留めた。
対左の代打陣はチームのウィークポイントでもあるので彼には期待したい。
6番(捕)大城卓三
➁カウント1-1から甘く入ったフォークにタイミングが合わず二ゴロ、チェンジ
➃カウント2-2から内角ストレートに詰まって投直、三塁走者が飛び出して戻れず、チェンジ
➆フルカウントから真ん中ストレートを捉えるが大きな左飛、一死一塁
<短評>
ヒットは生まれなかったが、バッティングの内容は悪くない。
守備では三回に相手の二盗を阻止した。
——————————–
⇒⇒(捕)岸田行倫
➈初球の真ん中ストレートを打ち損じて二飛、一死一塁
<短評>
バッティングは紙一重の内容だったが、守備ではバッテリーエラーを連発して失点を許してしまった。
確かに相手走者の和田がスペシャルだったが、それを念頭に置いた配球も必要だった。
7番(一)中島宏之
➂(P二木)カウント2-2から外角ストレートを引っかけて三ゴロ、一死
➄(P二木)初球の甘いスライダーを叩いて左安、無死一塁
➆バッテリーミスで一塁走者が二進、一死二塁
⇒カウント2-0から外角ストレートを捉えて中安、一死一三塁
<短評>
バッティングは流石の一言。
一週間前は調子不足を心配したが、ここに来てキッチリと仕上げてきた。
——————————–
⇒⇒(走)増田大輝
<短評>
初球に二盗を試みるが失敗。
確かに相手捕手の送球は見事だったが、タイミング的に完全にアウトだった。
——————————–
⇒⇒(投)大竹寛
——————————–
⇒⇒(打)ウィーラー
➈カウント2-0から真ん中ストレートを捉えるがフェンス前で打球が失速して中飛、二死一塁
<短評>
やはり、トップが浅く、下半身の力が打球に伝わっていないので、打球にあとひと伸びが足りない。
8番(遊)吉川尚輝
➂カウント1-0から甘く入ったストレートを強振して右越二、一死二塁
➄カウント0-1から内角ストレートに詰まって遊飛(ショートの好プレー)
➆一塁走者が二盗失敗、二死三塁
⇒カウント2-2から内角カーブを捉えて右適安(打点1)、G1-M2、二死一塁
➈カウント1-2から甘く浮いたフォークを捉えて右中適三(打点1)、G2-M3、二死三塁
<短評>
バッティングに関しては確実に上昇ムード。
一週間前と比べてバットのヘッドの抜けが良くなっている。
一方で、彼のプレーに関して一つ疑問点があった。
それは七回に増田が初球に二盗を仕掛けた場面で、何故空振りしてアシストしないのか?
これに関しては理解に苦しむ。
9番(指)重信慎之介
➂カウント1-1から低めのフォークを引っかけるが一失、一死一三塁
➄カウント0-1から真ん中ストレートを打ち上げて中飛、二死一塁
<短評>
久しぶりの一軍登場となったが、またまたバッティングの構えが大きく変わっている。
これだけコロコロ変えてしまうようでは。。。。
——————————–
⇒⇒(打左)亀井善行
➆フルカウントから外角高めのストレートを合わせただけの左飛、チェンジ
➈フルカウントから低めのフォークを引っかけて一ゴロ、試合終了
<短評>
最後の打席は残念だったが見どころが十分にあった。
第一打席の内容も良くなっているので、彼もここに来てキッチリと仕上げてきた。
——————————–
【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆菅野智之
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカットボール、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム
<雑感>
初回は、先頭の荻野をカーブで泳がせて二飛、藤原を内角ストレートで空三振、マーティンを外から曲がるカーブを引っかけさせて一ゴロ。
二回は、先頭の山口を真ん中ストレートで空三振、井上を外角高めのスライダーで泳がせて中飛、中村を外角ストレートで引っかけさせて三ゴロ。
三回は、先頭の安田に内角スライダーを捉えられるが一ゴロ、田村をインスラで空振り三振、小川には外角低めのフォークで引っかけさせるが二安、二盗失敗。
——————————–
立ち上がりは、ほぼ完璧な内容。
ストレートの走りは上々、変化球も失投と呼べるのはフォークで浮き球が一球あっただけ。
2イニング目は、大城が右打者の内角にツーシームを要求していたが、そこには投げ切れていなかった。
しかし、相変わらずストレート、変化球ともにキレがあり、打者に自分のバッティングをさせていなかった。
3イニング目も、ほぼ完璧な内容で、この回は勝負球でインスラを使うなど、下位打線に対して色んなボールを試していた。
☆桜井俊貴
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はカーブ、フォーク、スライダー、カットボール、チェンジアップ
<雑感>
四回から登場、先頭の荻野を内角ストレートで詰まらせて右飛、藤原には甘くなったフォークで引っかけさせて二ゴロ、マーティンには四球、山口も四球、
五回は、先頭の中村を追い込んでからチェンジアップが抜けて死球、安田を外角チェンジアップで引っかけさせて一ゴロ(エンドランがかかっていたので一塁走者は二進)、田村には甘くなったストレートを捉えられて右線適二(失点1)、藤岡にも甘いストレートを捉えられて中適安(失点1)、荻野を外角低めのストレートで引っかけさせて遊併打。
六回は、先頭の藤原を内角ストレートで見三振、マーティンをストレートの四球、バッテリーミスで一塁走者が二進、山口には死球、井上を外角低めのカットボールでボテボテの遊ゴロ、中村をワンバウンドのカーブで空三振。
——————————–
1イニング目は、制球にやや苦しみ、二死から二者連続四球を与えてしまいピンチを招いたが、紙一重でピンチを脱する。
2イニング目は、先頭の中村への死球でリズムを崩し、ストレート系が甘く入って連打を浴びてしまった。
3イニング目も、一死からマーティンにストレートの四球を与えてしまい、続く打者にも死球を与えてしまい自らの制球ミスでピンチを招くが、ここから開き直って後続を討ち取り無失点で凌いだ。
全体的な印象は、ストレートの走りはまずまず良かったが、変化球の抜け球を含めて全体的にボールが真ん中に集まってしまっていた。
また、急に制球を乱すケースが少なくなく、これでは首脳陣の信頼は得られない。
☆高木京介
ストレート系の平均球速は
変化球はスローカーブ、カットボール、チェンジアップ、カーブ
<雑感>
七回に登場、先頭の安田を外角低めのスローカーブで空三振、田村を四球、藤岡を内角チェンジアップに差し込まれて三邪飛、荻野を低めのカーブで引っかけさせて三ゴロ。
——————————–
一死後に田村には攻めきれずに四球を与えてしまうが、総じてボールが低めに集まっていたので危なげない投球だった。
☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は141キロ前半
変化球はスライダー
<雑感>
八回に登場、先頭の藤原を外角スライダーで空三振、マーティンには甘く入ったスライダーを捉えられて中越二、山口を内角ストレートで詰まらせて右飛、ここで交代。
——————————–
甘いボールはマーティンに長打を浴びた一球だけだった。
ストレート系、スライダーともにしっかり制球されていた。
☆大竹寛
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はシュート
<雑感>
八回二死から登場、バッテリーエラーで二塁走者が三進、再びバッテリーエラーで三進、井上を内角ショートでバットをへし折って一飛。
——————————–
代走和田のスペシャルな走塁で失点を許したが、大竹の投げていたボールは素晴らしかった。
☆ビエイラ
ストレート系の平均球速は150キロ台中盤
変化球はスライダー、フォーク
<雑感>
九回に登場、先頭の中村を内角ストレートで詰まらせ三飛、鳥谷を四球、ボークで二進、角中は内角に流れるスライダーで空三振、菅野を高めに浮いたフォークで見三振。
——————————–
ここ最近はそれなりに制球が纏まっていたが、今日はかなりバラついていた。
ストレート系の殆どがシュート回転、又は抜けていたので、結果は無失点だがタマタマ感は否めない。
——————————–
【マリーンズ先発オーダー】
1番(左)荻野
2番(中)藤原
3番(右)マーティン
4番(指)山口
5番(一)井上
6番(二)中村
7番(三)安田
8番(捕)田村
9番(遊)小川
——————————–
【スコア】
ロッテ 000 020 010 3
巨 人 000 000 101 1
<巨 人P>菅野⇒桜井⇒高木⇒高梨⇒大竹⇒ビエイラ
<ロッテP>二木⇒唐川⇒ハーマン⇒益田⇒河村
——————————–
【総評】
今日の試合に関しては、試合運びの上手さ、相手の隙を突く攻撃、硬い守備、この点でマリーンズの方が上回っていた。
特に走塁の意識、チームバッティング、外野守備、マーリンズはこの辺りは特に鍛えられている。
一方で、巨人の方は逆に試合運び、攻撃の細かいミスが目立ってしまった。
詳細はオープン戦なので省くが、これが公式戦だったら筆者は「激おこプンプン丸」だった。
投手陣に関しては菅野は万全、高木・高梨・大竹・ビエイラはまずまず、桜井は厳しい評価をせざるをえない。
特に彼の場合は同じようなミスを繰り返しているので言い訳は通用しない。
以上 敬称略
超激辛NPBコラムはTwitterでも活動しています。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
Twitterではblogで書ききれなかった事や、ファームの試合雑感、G以外他チームの試合雑感、注目選手の評価、ブログ更新情報など、様々な発信をしております。
又、ブログについての感想やご意見もこちらで受け付けております。
このブログを読んで気に入った方は是非ともフォローしてください。
尚、フォローバックにつきましては、基本的にコメントのやり取りをした方に対してのみ行いますのでご了承ください。(超激辛NPBコラムTwitterはこちらをクリック)
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となりますので、是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!