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読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルス オープン戦レポート 2021.3.20

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オープン戦 読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルス 観戦レポート 2021.3.20

【ジャイアンツオーダー/攻撃内容/野手短評】
1番(右)梶谷隆幸
➀(P田中)カウント0-2から内角に切れ込んできたスライダーを空三振、一死
➂カウント0-1から内角ストレートに差し込まれて二ゴロ、チェンジ
➄初球の真ん中カーブを打たされて一ゴロ、チェンジ
➇カウント1-0から真ん中ショートを捉えて左安、一死一塁
<短評>
ここまで引っかけ気味の打球が多かったが、最終打席でようやく手元までボールを呼び込んで弾き返すバッティングが出来たので、これを良いキッカケにして欲しい。

2番(左二)若林晃弘
➀カウント0-1から低めのカーブに合わせるが遊ゴロ、二死
➃(P田中)カウント2-1から真ん中スライダーを捉えて右中本(打点1)G1-E0
➅(P田中)カウント1-1から真ん中ストレートにやや差し込まれて左邪飛、一死
➇カウント0-1から内角ストレートに詰まって遊飛、二死一塁
<短評>
マー君から放った一発は首脳陣の心をガッチリと掴んだと思う。
その他の打席も意図を感じるバッティングで、内容はそれほど悪くなかった。



3番(遊)坂本勇人
➀フルカウントからストレートが外れて四球、二死一塁
➃カウント1-0から真ん中高めのストレートを捉えるが大きな中飛、一死
<短評>
久しぶりの実戦復帰となったが、あれだけフルスイング出来れば腰は問題ないだろう。
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⇒⇒(一)ウィーラー
➅カウント1-2から真ん中スライダーを捉えるが大きな中飛、二死
➇カウント2-1から真ん中ストレートを捉えて右本(打点2)、G3-E6、二死
<短評>
第二打席でようやくフェンスを越えていったが、第一打席も去年前半の良かった時ならスタンドインしていたと思う。
同じことを何度も言ってしまうが、もう少しテイクバックを深めに取って、右足に重心を一度置いてからしっかり体重移動しないと打球は飛ばない。
これが足の速い打者ならこのスタイルでも問題ないが、彼の場合は今のバッティングスタイルでは高いレベルの数字は期待出来ない。



4番(三)岡本和真
➀カウント0-1から内角ツーシームに上手く対応するが強い打球の三ゴロ、チェンジ
➃カウント2-2から低めのスプリットを打ち上げて右飛、二死
➅カウント1-2から真ん中低めのスライダーを捉えるが遊ゴロ、チェンジ
<短評>
マー君に抑え込まれたが、自分の形を崩される事は殆ど無かった。
バッティングの内容は悪くない。
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⇒⇒(三)香月一也
➇カウント0-2から真ん中高めのストレートにやや差し込まれて遊直、チェンジ
<短評>
バッティングアプローチは悪くなかったが、カウント球を捉えきれなかった事が悔やまれる。



5番(中)丸佳浩
➁(P田中)初球の甘いカーブを打ち損じて左飛、一死
➃フルカウントから内角低めのスプリットを見切って四球、二死一塁
➆(P田中)内角低めのスプリットを捉えるが左飛、一死
<短評>
マー君からヒットを放つことは出来なかったが、引き続き状態は悪くない。
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⇒⇒(中)重信慎之介
➈(P松井)カウント1-2から低めのチェンジアップを打たされて一ゴロ、一死
<短評>
当てるのが精一杯だった。

6番(捕)大城卓三
➁初球の内角高めのストレートに詰まって三邪飛、二死
➃カウント1-2から外角ストレートを捉えて左越二、二死二三塁
➆カウント2-2から外角低めのスプリットを空三振、二死
<短評>
第二打席の二塁打は中身の濃いバッティングで非常に評価が高い。
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⇒⇒(打)石川慎吾
➈カウント1-2から内角低めのチェンジアップを空三振、二死
<短評>
松井のベストピッチに翻弄されてしまった。

7番(一)中島宏之
➁カウント0-1から外角スライダーを引っかけてショートゴロ、チェンジ
➃カウント1-2から外角ストレートを空三振、チェンジ
<短評>
マー君の外の出し入れに屈してしまった。
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⇒⇒(左)松原聖弥
➆フルカウントからやや浮いたスプリットを捉えて右安、二死一塁
<短評>
一打席のみだったが、マー君のやや甘めのスプリットをしっかり捉えたバッティングは見事だった。
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⇒⇒(打)北村拓己
➈カウント1-1から外角チェンジアップを引っかけて遊ゴロ、試合終了
<短評>
相手バッテリーの思惑通りの凡打だった。



8番(二遊)吉川尚輝
➂(P田中)カウント0-2から外角ストレートで見三振、一死
➄(P田中)カウント0-2から内角ストレートに差し込まれて左邪飛、一死
➆初球の外から曲がってくるカーブを引っかけて二ゴロ、チェンジ
<短評>
簡単に0-2というカウントを許してしまうのは拙い。
百戦錬磨のマー君に自分の狙い球を完全に読まれてしまっていた(第一、第二打席、いずれも初球のカーブで反応を探られていた)

9番(指)亀井善行
➂初球の真ん中高めのストレートに差し込まれて左飛、二死
➄カウント2-2から内角低めのスライダーを打たされて一ゴロ、二死
➇(P牧田)カウント2-2から外角チェンジアップを合わせただけの左飛、一死
<短評>
マー君の投球に全くタイミングが合っていなかった。
粘った打席もあったが、好結果が生まれそうな予感はなかった。
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【ジャイアンツ登板投手/雑感】
☆戸郷翔征
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はフォーク、スライダー、ツーシーム
<雑感>
初回は、先頭の辰己を低めのフォークで空三振、小深田には甘いストレートを捉えられるが遊直、小郷には高めに浮いたフォークを合わせられて左線二、島内を高めのストレートで一邪飛。
二回は、先頭の茂木を外角高めのストレートで押し込んで左飛、鈴木には内角低めのフォークを合わせられるが右飛、横尾を外角スライダーで空三振。
三回は、先頭の田中和を内角高めのストレートを捉えられて右線二、太田を一犠打、辰己をワンバウンドのフォークで空三振、小深田を引くめのフォークで引っかけさせて一ゴロ。
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立ち上がりは、二死から高めに浮いたフォークを痛打されるが、落ち着いたマウンド捌きで後続を討ち取る。
2イニング目は、やや制球にバラツキがあったが、言い方は適切ではないかもしれないが「打者を見下ろして」打者三人を危なげなく抑えた。
3イニング目は、先頭打者にいきなり長打を許してピンチを招いたが、一死三塁の状況で狙い通りにフォークを振らせて三振を奪い、続く打者にもフォークを引っかけさせて無失点で切り抜ける。



☆田中豊樹
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はスライダー、フォーク、カーブ
<雑感>
四回に登場、先頭の小郷を低めのフォークで空三振、島内には甘くなったスライダーを合わせられるが左飛、茂木を低めのフォークで空三振。
五回は、先頭の鈴木に甘くなったフォークを捉えられて右中二、横尾には低めのフォークを捉えられるが左直、二塁走者が戻れず封殺、田中は四球、太田には外角ストレートを狙い打たれて右本(失点2)、ここで交代。
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1イニング目は、楽天打線が積極的だったので助かっていた面も否定できないが、ストレート系で押し込んで、フォークを振らせる形は作れていた。
2イニング目は、勝負球のフォークが甘くなったところを捉えられ、相手の拙い走塁で二死になったところで勿体ない四球を与えてしまい、続く打者の初球のストレートを狙い打たれるという最悪の結果となってしまった。

☆戸根千明
ストレート系の平均球速は140キロ前半
変化球はスライダー、カーブ、ツーシーム
<雑感>
五回二死から登場、辰己を四球、小深田を内角低めのカーブで空三振。
六回は、先頭の小郷を内角ツーシームで詰まらせるが三安、島内を四球、茂木はセーフティーバント成功、鈴木には甘いストレートを捉えられて右適安(失点1)、ボークで失点(失点1)、ここで交代。
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五回は二死走者なしの状況でマウンドに上がったが、足のある打者を簡単に四球で出すのは拙い。
六回は、不運なヒットで出塁を許した後の四球が拙かった。
あそこで簡単に四球を出してしまうと試合の流れは一気に相手側に傾いてしまう。
その後のボークは、インプレ―に入る直前に戸根が「一塁へ牽制球を投げるぞ!」と指でファーストのウィーラーにジェスチャーを送っていたが、それがに伝わっていなかった。
全体的な評価としては、相変わらず左打者に対しての制球が改善されていない。
主に左打者相手に登板するのにそこが不安定では計算が立たない。



☆鍵谷陽平
ストレート系の平均球速は140キロ台後半
変化球はツーシーム、スライダー、フォーク
<雑感>
六回無死で登場、横尾を内角高めのストレートで空三振、田中を外角フォークで空三振、太田に真ん中ストレートを捉えられて左適安(失点2)、辰己を真ん中ストレートで見三振。
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結果だけを見れば三振を三つ奪ったので良く見えるかもしれないが、中身を精査すると逆球が多く、全体的にボールが上ずっていた。



☆高梨雄平
ストレート系の平均球速は140キロ台前半
変化球はツーシーム
<雑感>
七回に登場、先頭の小深田を真ん中低めのストレートで押し込んで左飛、小郷を真ん中ストレートでやや詰まらせて遊ゴロ、島内を甘くなったストレートを捉えられるが投ゴロ。
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ほぼストレート系だけで左打者三人を討ち取ったが、ややボールが真ん中に集まっていた。

☆ビエイラ
ストレート系の平均球速は150キロ台中盤
変化球はスライダー、フォーク
<雑感>
八回に登場、先頭の茂木には粘られて四球、鈴木を真ん中ストレートで押し込んで左飛、横尾を真ん中高めのスライダーを空三振、田中を真ん中ストレートで押し込んで二ゴロ。
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変化球がストライクゾーンに行かなかったので、ほぼストレートだけでカウントを稼いでいたが、楽天打線がそのボールを捉えきれていなかった。
もう少しスライダー系を何とかしたいが。。。

☆中川皓太
ストレート系の平均球速は140キロ台中盤
変化球はツーシーム、スライダー
<雑感>
九回に登場、太田を真ん中ストレートで詰まらせ遊ゴロ、和田を外角から曲がるスライダーで空三振、小深田を真ん中低めのスライダーで投ゴロ。
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ややストレート系が真ん中に集まっていたが、球威があったので打者を押し込んでいた。
二、三年前までは緊張感たっぷりでマウンドに立っていたが、今は逆に相手を見下ろして投球している。
彼に関しては万全な状態で開幕を迎える事になると思う。
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【イーグルス先発オーダー】
1番(指)辰己
2番(二)小深田
3番(右)小郷
4番(左)島内
5番(遊)茂木
6番(三)鈴木
7番(一)横尾
8番(中)田中和
9番(捕)太田
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【スコア】
楽天 000 024 000 6
巨人 000 100 020 3
<巨人P>戸郷⇒田中⇒戸根⇒鍵谷⇒高梨⇒ビエイラ⇒中川
<楽天P>田中将⇒牧田⇒松井
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【総評】
マー君は渡米前にあった「凄み」は感じなかったが、とにかく低めにボールを集める事が徹底されていた印象。
そして「カウントを1-2」にすることを常に意識して、心理的優位に立って投球を組み立てる狙いを強く感じる。
若いカウントではぶっちゃけ甘いボール(カーブ系を多く使っていた)も多かったが、カウントを重ねるうちに厳しいコースを突いてきて、ウイニングショットでは最高のボールを投げていた。
恐らく、今日の内容はパリーグ他球団は大いに参考になったと思う。
本番ではカウント球のカーブやスライダー系の甘いボールを積極的に叩きに行くことになると思う。
一方で、巨人の方に目を向けると、打線に関しては特段心配する要素はないが、問題はやっぱり投手陣になる。
昨日もそうだったが、二番手以降に登場した投手の多く(中川以外)がピリッとしない。
内容、結果ともに悪い投手は問題外だが、仮に無失点で抑えても、中身を見ると結果オーライで抑えているケースが多く、本番では心配になってしまう。
近日中に公開する予定だが、去年の戦力分析でセイバーの指標を精査すると、ぶっちゃけ巨人の投手陣はリーグ四番手のレベルでしかなかった。
その投手陣を何とかベンチがやりくりしたり、硬い守備でカバーするなどしてリーグトップの防御率にはなったが、その内幕はかなり厳しいと言わざるを得ない。
そして今年も投手陣で大きなプラス要素はここまで見当たらない。
現段階では、巨人が優勝するには手厚い打線の援護が不可欠という評価が妥当である。

以上 敬称略
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