今回は去年3位だった中日ドラゴンズの戦力分析を行う。
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<今回採用したセイバー指標の説明>
~打撃~
※BB% 四球獲得能力を表した指数
※IsoP 長打力にフォーカスして表した指数
※wRAA ざっくりと言えば、打者の得点貢献度を数値で表したもので、リーグ平均の打者が同じ打席数立った場合と比べて、何点多く貢献したかを評価する指標
※wRC+ ざっくりと言えば、球場の違いによって及ぼされる打撃成績への影響を排除した上で、打者がどのくらい得点を生み出せる能力があるのかを100を基準にして計った指標
~走塁~
※wSB 盗塁をする事によって、どのくらいチームに貢献したか、あるいはチームに損失を与えたかを推定する指標
※UBR 盗塁以外の走塁でどのくらい得点に貢献したかを表す指標
~守備~
※UZR 各ポジションの平均値と比べて、どれだけ失点を防いだかを表す指標
※ARM 送球による守備貢献度、捕殺数だけではなく走者の進塁をどれだけ抑止したかを表す指標
※RngR 守備範囲の広さを表す指標
※DPR 併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを表す指標
~投手~
※FIP 守備から独立した防御率。本塁打以外の打球の部分は無視し、被本塁打・奪三振・与四死球から算出。運の要素を取り払い、より実力に近い数値が出る
※K-BB 奪三振と四球の比率で、投手としての純粋な能力を計る指標の一つ
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☆中日ドラゴンズ☆
【2020打撃指標】評価F+
※BB% 7.8(5位)
※IsoP .107(6位)
※wRAA -51.4(6位)
※wRC+ 85(5位)
・四球獲得能力を表したBB%は前年の数値(6.5)と比べて良化
・長打力を表したIsoPは前年の数値(.119)と比べて悪化
・得点貢献度を表したwRAAは前年の数値(-31.0)と比べて悪化
・球場による影響を排除して打者の得点能力を表したWRC+は前年の数値(102)と比べて悪化
【2020走塁指標】評価F
※wSB -1.9(6位)
※UBR -12.1(6位)
・盗塁の効果を表したwSBは前年の数値(-2.4)と比べて悪化
・走塁(盗塁は除く)の貢献度を表したUSBは前年の数値(+5.3)と比べて悪化
【2020守備指標】評価B+
※UZR +23.3(2位)
※ARM +3.8(2位)
※RngR +4.5(2位)
※DPR +6.8(1位)
・守備全般の相対評価を表したUZRは前年の数値(+43.1)と比べて悪化
・送球による守備貢献度を表したARMは前年の数値(+9.8)と比べて悪化
・守備範囲の広さを表したRngRは前年の数値(+18.1)と比べて悪化
・併殺の完成度を表したDPRは前年の数値(+8.4)と比べて悪化
【2020投手指標】評価B
※FIP 4.06(3位)
※K/BB 2.79(1位)
・真の防御率を表したFIPは前年の数値(4.33)と比べて良化
・投手としての完成度を表したK/BBは前年の数値(2.41)と比べて良化
【2121主な新戦力】
<投手>
ロサリオ(新外国人)、森博人(ドラ2)
<野手>
ガーバー(新外国人)、福留孝介(移籍)、山下斐紹(移籍)、三好(ドラ6)
【2021戦力分析】】※攻撃は打撃力と走塁力、防御は守備力と投手力で評価
<攻撃>
2020評価「F+」⇒2021年は最高「E」~最低「F」
・打撃面では、怪我が多くて計算が立ちにくかったアルモンテをリリースして、ガーハーを新たに獲得したが、まだ来日していないので計算が立ちにくい。
・福留の加入で左の代打陣の底上げに期待がかかる。
・左肩の脱臼で今キャンプ出遅れていた福田はどのタイミングで一軍合流?(既に二軍の実戦復帰は果たしている)
・ドラゴンズファンが期待する根尾については、個人的にはレギュラー定着はもう少し時間がかかると見ている(与田がどこまで我慢できるか?)
・走塁面では、長らくリードオフマンを務めていた大島の脚力が衰えを見せ始め、レギュラークラスの平田が度重なる下半身の怪我で、以前のような素晴らしいベースランニングが失われてしまった事が非常に痛い。
・根尾や岡林がレギュラークラスとして多くスタメンに名を連ねないと、走塁面は改善されないだろう。
・他球団と比べて新戦力に乏しく、攻撃力アップを若手の台頭(若い外国人選手を含む)だけに頼り切っている現状では、ハッキリ言って他球団と比べて厳しいと言わざるをえない。
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<防御>
2020評価「B+」⇒2021年は最高「B+」~最低「C+」
・新外国人のロサリオは来日していないので未知数。
・投手陣はほぼ去年と顔ぶれは変わらない。
・ポテンシャルの高い若手投手は数多いが、制球難、故障癖などを抱えており一長一短から抜け出せていない。
・先発陣は絶対的エース大野を軸に、福田を含めた二枚は万全だが、三人目以降に不安が残る。
・リリーフ陣は守護神マルティネスの調整遅れは心配だが、それ以上に「ブレイク必至」だった木下の故障離脱はかなりの痛手で、左腕の福もやや勤続疲労を感じる。
・内野守備に関しては肩の亜脱臼明けのビシエドの動きに若干の不安があるが、その他のポジションに関しては不安がない。
・外野守備に関してはそろそろセンター大島は怪しくなっているので、今季中は現実性は低いが、ここに根尾が割って入れれば大きい(ライトに平田を固定できれば盤石の布陣)
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次回の戦力分析は横浜DeNAベイスターズになります。
以上 敬称略
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