読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 3回戦 観戦レポート 2021.3.28
【試合結果】
DeNA 100 000 000 1
巨 人 000 000 010 1
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巨人Ⓟ今村⇒大竹⇒高梨⇒中川
DeⓅ平良⇒砂田⇒山﨑⇒石田⇒三嶋
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{勝}
{敗}
{S}
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{本}
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【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ今村、桑原は右中二⇒関根は一犠打⇒牧は左線適二(失点1)⇒佐野は四球⇒宮崎は二飛⇒倉本は見三振。
{考察}
今村はストレート系の制球がイマイチで、特に右打者の懐を狙ったボールが甘くなっていた。
又、変化球も全体的に高めに浮き気味になっていたので、初回から大量失点の危険性がありえる状態だった。
それでも1失点で何とか切り抜けられた事は、バッテリーが牧にタイムリーを浴びた後に、しっかりボールの出し入れをして攻め急がなかった事が良い方向に転じた。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ平良、梶谷は二ゴロ⇒吉川も二ゴロ⇒坂本は右飛。
{考察}
立ち上がりの平良に対して、巨人打線はストレートに押し込まれ、変化球にはタイミングを外されていた。
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ今村、大和は左安⇒嶺井は遊併打⇒平良は一ゴロ。
{考察}
今村は初回と同様に先頭の大和にカウント球の甘いボールを叩かれてしまった。
又、右打者の嶺井に対して懐を攻めに行ったストレートが甘くなってヒヤリとさせる場面が何度もあったが、嶺井の打ち損じに助けられ、最後はようやくコースに決まったストレートで併殺に討ち取った。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ平良、岡本は二ゴロ⇒丸は中飛⇒ウィーラーは空三振。
{考察}
岡本はヒット性のゴロの二遊間に放ったが、大和がベース寄りにポジションを取っていたので二ゴロに終わり、丸は紙一重のバッティングだったが、ウィーラーは翻弄されて空三振。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ今村、桑原は中安⇒関根は投犠打⇒牧は遊ゴロ⇒佐野は遊ゴロ(坂本のポジショニングが抜群だった)
{考察}
今村はこの回も先頭の桑原に対して甘いストレートを痛打されるが、その後はしっかりとコースと突いて後続を討ち取りピンチを切り抜ける。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ平良、大城は右邪飛(関根が好プレー)⇒松原は中飛⇒今村は空三振。
{考察}
大城、松原ともに平良に対して「打たされて」の凡退だった。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ今村、宮﨑は左線二⇒倉本を空三振⇒大和も空三振⇒嶺井も空三振。
{考察}
前のイニングの途中から、今村は逆球がかなり減った。
変化球も低めにキッチリと集まるようになり、カウント球のカーブとフォークの精度も上がっていた。
しかし、先頭の宮﨑には内角ストレートを上手く捉えられて長打を浴びてしまい、追加点のピンチを招いてしまう。
だが、ここで今村は落ち着いたマウンド捌きで勝負球のフォークをキッチリ低めに落として三連続三振で切り抜ける。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ平良、梶谷は遊ゴロ⇒吉川は一ゴロ⇒坂本は中飛。
{考察}
この回も巨人の各打者は平良に対してタイミングが合っていなかった。
前のイニングに今村がピンチを凌いだので流れが変わるチャンスだったが。。。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ今村、平良は右飛⇒桑原を遊ゴロ⇒関根を三ゴロ。
{考察}
投球リズムが良くなった今村は、DeNA打線を危なげなく三者凡退で抑える。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ平良、岡本は大きな右飛⇒丸は空三振⇒ウィーラーは中飛。
{考察}
巨人打線はこの回も自分のスイングをさせてもらえず、平良に対して三者凡退で終えてしまう。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ今村、牧は左安⇒佐野は一ゴロ⇒宮崎を三ゴロ⇒倉本を一ゴロ。
{考察}
いきなり牧にカーブを狙い打たれたが、今村は後続の打者に対して低めにボールを集めてゴロアウト重ね、この回もピンチを凌いだ。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ平良、大城は左中二(代走増田大)、Ⓟ砂田⇒松原は捕犠打失敗⇒今村は犠打失敗⇒梶谷は遊ゴロ。
{考察}
先頭の大城がようやくチーム初ヒットとなる二塁打を放つ。
ここで平良にアクシデントが発生してマウンドを降りる。
替わって登場した砂田に対して、巨人は連続の犠打失敗で自らチャンスの芽を潰してしまう。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ今村、大和を空三振⇒嶺井を右飛⇒田中を空三振。
{考察}
前のイニングの巨人の拙攻で、流れ的にはこの回は失点の危険性がかなり高かったが、今村は危なげなく三者凡退でテンポ良く終える。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ山﨑、吉川は二ゴロ⇒坂本は見三振⇒岡本は右安⇒丸は空三振。
{考察}
明らかに良化している山﨑に対して巨人打線は二死から岡本がヒットを放つが、最後は丸が空三振に終わる。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟ大竹、桑原を中飛⇒関根は左中安(二塁進塁を狙うが憤死)⇒牧は左安、Ⓟ高梨、佐野を左飛。
{考察}
大竹は前回登板よりもボールのキレはなかった。
一死後に関根に長打性のヒットを打たれるが、丸の処理に無駄がなく二塁進塁を阻んだ。
しかし、続く牧に左安を浴びてここで交代する。
替わった高梨は佐野を危なげなく退ける。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ石田、ウィーラーは四球(代走重信)⇒小林は投犠打⇒松原は空三振⇒中島は四球⇒梶谷は右適安(得点1、一塁走者が三進を狙って憤死)、G1-De1。
{考察}
この回は石田から四球二つとワンヒットで何とか同点に追いつく。
梶谷の勝負強さが際立った。
一方で、一気に逆転のチャンスがあっただけに、中島の判断ミスが悔やまれる。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ中川、宮﨑は左安(代走宮本)⇒柴田は投犠打⇒大和は見三振⇒嶺井は一邪飛。
{考察}
中川は先頭の宮﨑のヒット、柴田の犠打でピンチを招くが、大和にはベストピッチで三振を奪う。
しかし、嶺井に対しては勝負球のスライダーが甘くなっていたのでヒヤヒヤしたが、最後はミスショットに助けられて凌ぎ切る。
★9回裏★
{経過}
Ⓟ三嶋、亀井は空三振⇒坂本は遊飛⇒岡本は中安⇒丸は中飛、ゲームセット。
{考察}
岡本の3-1からのストレート、丸の最後の抜けたフォーク、この二球が三嶋の失投だったが、残念ながら捉えきれなかった。
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【勝負を分けたポイント】
引き分けなので割愛する。
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【選手雑感】
☆梶谷隆幸☆
ここ数年、対DeNA戦では何度も見せられていた彼の類まれな勝負強さが、正真正銘の勝負処で発揮された。
恐らく最初からスライダー系に重点を置いて対応していたと思うが、打ったボールはやや甘くなったチェンジアップだった。
彼の前の松原が簡単に三振してしまったので、流れ的にはDeNAが凌ぎ切る可能性が高いと見ていたが、それを跳ね返す彼の精神力は流石である。
☆今村信貴☆
序盤は右打者の懐へのストレートが甘く入っていたので、かなり危険な状態だった。
ぶっちゃければ、DeNA打線の拙攻、打ち損じに助けられた側面が強いが、それでも評価したいのは無駄な四球(逃げの姿勢)を与えなかったこと。
つまり、最後まで攻めの姿勢が失われなかったので、最後のギリギリのところで踏ん張り切れたという見方も出来る。
又、6回裏に巨人側の拙攻で嫌な流れを生じたまま7回のマウンドに立ったが、ここをキッチリと三者凡退で退けた事は高く評価したい。
☆吉川尚輝☆
平良、山﨑のシンカー系の落ちるボールを悉く引っかけてしまってゴロアウトを連発していた。
「打ちたい」「何とかしたい」という気持ちは十分分かるが、もう少し打席に入る前に狙い球を絞って「そのボールをどういうアプローチで仕留めるか?」を整理してから打席に立って欲しい。
同じ失敗を繰り返すようでは巨人の二番打者は務まらない。
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【総評】
この試合、DeNAサイドから見れば、間違いなく勝てる試合だった。
序盤のフラフラ状態だった今村を崩しきれずに、立ち直る猶予を与え続けてしまい、結局初回の1点のみで終わってしまった。
一方で巨人サイドも反省すべき点は多い。
特に7回裏の松原のバント失敗は非常に痛かった。
ぶっちゃけ、この回を無得点で終えた事で敗戦を覚悟したし、そういう意味では8回によくぞ同点に追いついたともいえる。
まあ。。2勝1分けなら大満足なので、反省すべき点を次戦に向けてしっかりと修正し、中日との三連戦に臨んでもらいたい。
以上 敬称略
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