読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ 1回戦 観戦レポート 2021.4.2
【試合結果】
ヤクルト 000 002 000 2
巨 人 000 000 000 0
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巨人Ⓟ野上⇒鍵谷⇒ビエイラ⇒高梨=大城
ヤクⓅ小川⇒清水⇒マクガフ=中村
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{勝}小川 1勝0敗
{敗}野上 0勝1敗
{S}マクガフ 1S
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{本}村上 3号
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【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ野上、山崎を一直(ウィーラーの好プレー)⇒中村を大きな左飛⇒山田は強いゴロの三失⇒村上を空三振。
{考察}
久しぶりの一軍登板となった野上はかなり緊張していた。
ボールが浮き気味で山﨑・中村・山田に捉えられた打球を飛ばされかなり危うい状況だったが、村上に対しては最後に力強いストレートで空三振を奪う。
★1回裏★
{経過}
Ⓟ小川、梶谷は二ゴロ⇒ウィーラーは中越二⇒坂本は中飛⇒岡本は右飛。
{考察}
小川の方はウィーラーに長打を浴びたが、無難な立ち上がりという印象。
気になったのは巨人の各右打者は小川に懐を突かれていたこと。
これが2回以降どのように影響していくのか?
☆2回表☆
{経過}
Ⓟ野上、塩見を左飛⇒太田を見三振⇒西浦を空三振。
{考察}
緊張の初回を無失点で切り抜けた事で、野上はかなり落ち着きを取り戻した。
右打者へのストレートがややシュート回転する傾向があるが、それ以外のカーブ、スライダーなどはかなり腕がよく振れてコーナーへキッチリ投げていた。
★2回裏★
{経過}
Ⓟ小川、丸は四球⇒亀井は中飛⇒大城は一直併打。
{考察}
この回の小川はややボールが上ずっていた。
巨人打線は左打者が並んでいたが、亀井以外の打者には外角のツーシーム系のボールを中心に組み立て、味方によってはやや消極的な配球だった。
☆3回表☆
{経過}
Ⓟ野上、松本は右線二⇒小川は捕犠打失敗⇒山崎を空三振⇒中村は二ゴロ。
{考察}
野上は先頭打者にいきなり二塁打を浴びてピンチを招くが、小川の犠打失敗で助けられ、山崎をベストピッチで三振を奪って勢いを得て、最後は中村を討ち取って無失点で切り抜ける。
★3回裏★
{経過}
Ⓟ若林は中飛⇒野上は空三振⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
二死から梶谷が粘るが三者凡退で攻撃を終える。
☆4回表☆
{経過}
Ⓟ野上、山田を三ゴロ⇒村上を空三振⇒塩見を遊ゴロ。
{考察}
小川の好投に負けじと、野上もヤクルトのクリーンナップを三者凡退で抑える。
★4回裏★
{経過}
Ⓟ小川、ウィーラーは左安(二塁を狙うが憤死)⇒坂本は空三振⇒岡本は二ゴロ。
{考察}
先頭のウィーラーの積極的な走塁が裏目に出てしまい、先頭出塁のチャンスを逃してしまう。
そして坂本と岡本も全く自分のスイングをさせてもらえず凡打に終わる。
☆5回表☆
{経過}
Ⓟ野上、太田を右飛⇒西浦は右中二⇒松本を左飛⇒小川は四球⇒山﨑を右飛。
{考察}
この回途中から野上のボールは浮き出し始める。
一死から西浦に長打を浴びてピンチを迎え、小川にもまさかの四球を与えてしまい、アップアップの状態だったが、山崎を捉えられた打球の右飛で何とか凌いだ。
★5回裏★
{経過}
Ⓟ小川、丸は中飛⇒亀井二ゴロ⇒大城は三ゴロ。
{考察}
小川の方は球数も少なく、尻上がりにボールのキレが増してきた印象すらあった。
この回も巨人打線から快音は響かず三者凡退。
☆6回表☆
{経過}
Ⓟ野上、中村は左安⇒山田を空三振⇒村上は右本(失点2)、S2-G0⇒塩見は空三振⇒太田は中飛。
{考察}
前のイニングで限界に達していた野上だったが、巨人ベンチの判断は続投だった。
巨人ファンは祈るような気持ちで見守ったが、その願いは届かず、村上に2ランを浴びてしまい、あまりにも重い先取点を許してしまった。
★6回裏★
{経過}
Ⓟ小川、若林は二ゴロ⇒代打松原は空三振⇒梶谷は左安⇒ウィーラーは投ゴロ。
{考察}
巨人打線は足のある若林と松原のチャンスメイクを期待したが、両者から快音が聞かれなかった。
それでも梶谷が出塁するがウィーラーは小川のベストピッチで封じられる。
☆7回表☆
{経過}
Ⓟ鍵谷、西浦を中飛⇒松本は二ゴロ⇒小川は四球⇒山崎は三ゴロ。
{考察}
鍵谷は小川にまさかの四球を与えたが、低めにボールを集めて無失点で終える。
★7回裏★
{経過}
Ⓟ小川、坂本は投ゴロ⇒岡本は遊ゴロ⇒丸は遊ゴロ。
{考察}
巨人打線は好投の小川に対してクリーンアップが三者凡退で終えてしまう。
☆8回表☆
{経過}
Ⓟビエイラ、中村は空三振⇒奥村は遊ゴロ⇒村上は四球⇒代走渡邉が二盗成功⇒塩見は空三振。
{考察}
今日のビエイラはストレートが走っていた。
このボールで空振りを取れていたし、打者を完全に押し込んでいたので、村上にはやや勿体ない四球を与えてしまったものの、全体的には危なげない投球だった。
★8回裏★
{経過}
Ⓟ小川、亀井は左中二⇒大城は遊飛⇒若林は捕邪飛、ここで交代、Ⓟ清水、中島は空三振。
{考察}
先頭の亀井が最高の形で出塁するが、後続の打者が小川を崩しきれず、替わった清水に対しても中島が三球三振でチャンスをモノに出来ず。
☆9回表☆
{経過}
Ⓟ高梨、太田は遊ゴロ⇒西浦は中安⇒荒木は投犠打⇒代打中山は死球⇒山崎は遊ゴロ。
{考察}
高梨はストレート系の球威はまずまずだったが、制球にやや苦しんでいた。
特に左打者の内角を狙ったツーシームが決まらなかった。
そして、この回は坂本の二度の好プレーに助けられた側面も強かった。
★9回裏★
{経過}
Ⓟマクガフ、梶谷は二ゴロ⇒ウィーラーは空三振⇒坂本は一邪飛、ゲームセット。
{考察}
ヤクルトは三連投の石山を避けて、最後のマウンドにマクガフを投入したが、巨人打線はいいところなく三者凡退に終わって試合終了。
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【勝負を分けたポイント】
7回裏、ヤクルトが2点リードで迎えた巨人の攻撃は、三番坂本から始まる好打順で大きな期待を寄せたが、あまりにも簡単に三者凡退で攻撃を終え、ヤクルトの主砲村上の一発とは真逆の結果となってしまい、これで巨人ベンチは完全に意気消沈してしまった。
その後の8回に先頭の亀井が長打を放ってチャンスを作るが、やはり7回の攻撃を尾を引いてチャンスを拡げるまでには至らなかった。
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【選手雑感】
☆野上亮磨☆
立ち上がりはややボールが浮いてしまい危うい場面が多かったが、2回以降はキッチリと低めにボールを集めていた。
ストレートと変化球の腕の振りに差が殆どなく、現状、自分の持っている全ての力を出し切ったが、6回に村上に手痛い一発を浴びてしまった。
☆坂本勇人☆
最も打者として大事なタイミングが取れていないので、バッティングの体を成していない。
左肩の壁が壊れるのが早いので、右肩が先に出てしまっている。
これが対小川だけなのか?、タマタマなのか?、調子を完全に崩してしまったのか?
明日の試合を見れば分かるだろう。
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【総評】
野上の続投については否定的な意見の方が多いかもしれないが、これが今年のチーム方針なら筆者はそれを支持したい。
それよりも、やはり批判されるべきは打線の方で、結局、野上の投球云々の前に得点を奪えなければ勝てない。
特にクリーンナップは打てそうな雰囲気が打席から全く感じなかったので、明日以降の状態もかなり心配である。
明日の試合、各打者の奮起を期待したい。
以上 敬称略
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