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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 2回戦 観戦レポート 2021.4.7

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阪神タイガースvs読売ジャイアンツ 2回戦 観戦レポート 2021.4.7

【試合結果】
巨人 000 010 000 1
阪神 001 321 00× 7
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阪神Ⓟ伊藤将=梅野
巨人Ⓟ畠=大城
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{勝}伊藤将 1勝0敗
{敗}畠 1敗
{S}
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{本}サンズ1号(以上阪神)
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【試合経過/巨人サイドからの考察】
☆1回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤将、廣岡は左安⇒梶谷は二ゴロ⇒梶谷は二盗失敗⇒坂本は左安(サンズの判断ミス)⇒岡本は四球⇒亀井は三ゴロ。
{考察}
巨人打線は相変わらずチグハグで、そして重苦しさを感じる攻撃で無得点。
伊藤は球威は感じないが、丁寧に低めにボールを集めていた印象。
ボールが手元で動くタイプなので、一巡目は苦労するかもしれない。

★1回裏★
{経過}
Ⓟ畠、近本を二ゴロ⇒糸原は左安⇒マルテを三ゴロ⇒大山は中飛。
{考察}
畠と大城のバッテリーはかなり慎重に立ち上がった。
糸原にはヒットを打たれ、走者を二塁まで進められたが、大山を内角ストレートで詰まらせた。

☆2回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、大城は遊失⇒北村は空三振⇒重信は見三振⇒畠は空三振。
{考察}
大城が相手のエラーで出塁するが、北村と重信のやや消極的なバッティングでチャンスを拡げられなかった。

★2回裏★
{経過}
Ⓟ畠、サンズを死球⇒佐藤を左飛⇒梅野を空三振⇒木浪は振り逃げ⇒伊藤を空三振。
{考察}
木浪の振り逃げは余計だった。
大城には何とか止めて欲しかったが、これで次の回の先頭打者が近本ということになってしまった。

☆3回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、廣岡は空三振⇒梶谷は二ゴロ⇒坂本は四球⇒岡本は空三振。
{考察}
先頭の廣岡がフルカウントか粘るが出塁できず、その後は二死から坂本が塁に出るも岡本が続かず無得点。

★3回裏★
{経過}
Ⓟ畠、、近本は四球⇒糸原は右安(エンドランで一三塁)⇒二盗で大城が悪送球(失点1)⇒マルテは捕邪飛⇒大山も捕邪飛。
{考察}
畠は味方の攻撃の不甲斐なさ(得点出来そうもない)から「1番から始まるこの回は絶対に抑えねばならない」というプレッシャーが大きくなり、先頭の近本に対してストレートの四球を与えてしまった。
この四球で余裕が無くなってしまった巨人バッテリーは、続く糸原に初球でランエンドヒットを決められてピンチを拡げてしまう。
無死一三塁、このケースは1点は仕方がないと割り切るケースだったが、ここで阪神ベンチに足で揺さぶられ、大城の中途半端な送球と廣岡の捕球ミスが重なって失点を許してしまう。
これで更なる失点のピンチを招いてしまったが、この後は何とか凌いだ。



☆4回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、亀井は右飛⇒大城は遊ゴロ⇒北村は中安⇒重信は二ゴロ。
{考察}
二死から北村が出塁するが重信が倒れて無得点。

★4回裏★
{経過}
Ⓟ畠、佐藤は遊安⇒梅野は右安⇒木浪は二飛⇒伊藤は投犠打⇒近本は中適安(失点1)、T2-G0、ここで投手交代、Ⓟ大江、糸原は右中二適安(エンドランで一塁走者も生還)、(失点2)、T4-G0⇒マルテを見三振。
{考察}
この回のポイントは梅野の右安だった。
エンドランが考えられる状況で、カウント0-1から外角を狙ったストレートが甘く入り痛打を浴びてしまった。
ここは外角ストレートを選択するなら絶対に甘くなってはいけないケースだったが、あっさりと無死一三塁という状況を作ってしまった。
これで完全に流れは阪神側に傾き、一方で巨人バッテリーは配球に余裕が全くなり(遊びが無くなる)配球が直線的になったところを連続で痛打を浴びてしまった。

☆5回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、松原は四球⇒廣岡は右飛⇒梶谷は右中二適(得点1)、G1-T4⇒坂本は大きな中飛⇒岡本は遊ゴロ。
{考察}
この回の巨人打線は伊藤を捉えかけていたが、坂本の打球はフェンス前で失速し、岡本に至っては完全に打ち損じてしまい、反撃は1点で終えてしまう。

★5回裏★
{経過}
Ⓟ桜井、大山は左安⇒サンズは中本(失点2)T6-G1⇒佐藤は三安⇒梅野は遊直⇒木浪は遊飛⇒伊藤は空三振。
{考察}
替わった桜井はストレート系が真ん中に集まってしまい、そこを阪神打線に捉えられてしまっていた。
彼は打者目線では体の開きが早く「ボールの出処が見やすいタイプ」の投手なので、甘く入ってしまうとなかなか打ち損じてくれない。
阪神打線の大半の打者にフルスイングを許していた。

☆6回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、亀井は左安⇒大城は遊併打⇒北村は中飛。
{考察}
更なる援護で余裕が出てきた伊藤の投球に対して、巨人打線はなかなか捉えきれない。
ストレート系を悉くミスショットし、低めの変化球を打たされるパターンが続いてしまっている。

★6回裏★
{経過}
Ⓟ桜井、近本は中安⇒糸原は遊飛⇒マルテは左飛⇒大山は左線適二(失点1、打者走者は三塁を狙って憤死)T7-G1。
{考察}
現状の桜井の投球では完全に乗ってしまった阪神打線を止められる筈もなく、二死からあっさり失点を許してしまう。



☆7回表☆
{経過}
Ⓟ伊藤、代打岸田は空三振⇒松原は中安⇒廣岡は二ゴロ⇒梶谷は二ゴロ。
{考察}
巨人打線は一死から松原が塁に出るが、ここでも後続が続かず無得点。

★7回裏★
{経過}
Ⓟ鍵谷、サンズを二ゴロ⇒佐藤は空三振⇒梅野も空三振。
{考察}
鍵谷は落ち着いたマウンド捌きで三者凡退で抑える。

☆8回表☆
{経過}
Ⓟ加治屋、坂本は二ゴロ⇒岡本は右中二⇒亀井は一ゴロ⇒大城は右飛。
{考察}
一死から岡本に二塁打が生まれるがここも後続が続かく無得点。

★8回裏★
{経過}
Ⓟ田中、木浪は右安⇒糸井は左安⇒近本は左飛⇒糸原は中飛⇒山本は死球⇒大山は遊ゴロ。
{考察}
田中の投球もピリッとしなかったが、最後は大山の打ち損じに助けられて無失点で終える。

☆9回表☆
{経過}
Ⓟ石井、吉川は空三振⇒炭谷は見三振⇒松原は二ゴロ、ゲームセット。
{考察}
石井に対して巨人打線は元気なく三者凡退で試合終了。
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【勝負を分けたポイント】
4回裏、伊藤に犠打を決められた後の近本の初球にタイムリーを打たれた場面が非常に痛かった。
守っている野手や巨人ベンチからすれば、こちらは1点取るのに四苦八苦している状況なのに、相手には簡単にタイムリーを許してしまう。
勿論、打てない野手も責められるべきだが、こうも簡単に失点されるようではなかなかチームの士気は上がらない。
今の巨人にとっては試合前半の2点ビハインドでも非常に重い。
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【選手雑感】
☆大城卓三☆
試合前に抑え捕手的な役割を担っていた小林が抹消され、打力のある岸田が代わりに上がってきた。
勿論、岸田を代打要員として考えての事だが、一方で「試合終盤もお前がマスクを被るんだ」という首脳陣からの大城へのメッセージなのかもしれない。
だが、この試合の大城は攻守ともに元気がなく、途中交代となってしまった。
特に3回の送球ミスは、非常に中途半端なプレーだった。
勿論、捕球出来なかった廣岡にも非はあるが、そもそも3塁に走者がいる状況でのワンバウンド送球は拙いし、二遊間としっかりサインを確認(意思疎通)出来ていたかも疑問だった。
まあ、これについてもトレードで加入した廣岡との間の連携不足から生まれたプレーなので、首脳陣は目を瞑るしかないのだが。。。
しかし、この試合の彼は明らかに覇気がなかった。
配球も非常に直線的(短絡的)で、相手の術中に自らはまっているようにさえ感じた。
ぶっちゃけ肉体的にも精神的にも疲労困憊なのかもしれない。
仮にそうだとしたら、果たしてこの状況で小林を外した事が正解だったのか?
あまりにも考えが攻撃面に偏ってはいないか?
もう少し戦力が整うまでドッシリ構えていても良いと思うんだが、原監督にはそういう考え以上に何かを睨んでのことかもしれないが。。。

☆岡本和真☆
第三打席までは全く打てそうな雰囲気を感じなかったし、最終打席も二塁打を打つ直前までは同様だった。
二塁打を放ったバッティングもまだ若干「割れ」の形が整う前にグリップが先に出て来てしまっているが、それでもそれまでとは雲泥の差で良いスイングだった。
これがキッカケになればよいが。。。
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【総評】
今の巨人打線には全く迫力がない。
殆どの打者に共通して言えるのは、バッティングに全く「間」を感じないこと。
右打者で例えるならトップから左足でグッと踏み込みに行くときに、一緒にグリップ(腕)が出て来てしまうので、合わせるようなスイングになってしまっている(割れの形が作れていない)
相手投手の立場で言うなら、この状態なら恐怖感が薄れるのでドンドン腕が振れるようになる。
今の巨人打線の中では、坂本がようやく自分の間合いで打てるようになりかけているくらいで、他の打者に関しては期待感が湧いてこない。
非常に拙い状況のまま、残りの阪神戦と明後日からの広島戦を戦わなければならないが、ここはやっぱり四番が打って負の連鎖を断ち切って貰うしかない。
幸いというか、岡本は前段でも指摘したように、最終打席のバッティングはまずまず内容が良かったので、何とか浮上の足掛かりにして欲しい。。。
頼むぞ!四番!
頼むぞ!若大将!

以上 敬称略
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